[コラム]2021.5.15

飲酒禁止のイスラム国家。現地のビールとは。【セネガル共和国編】

ビールは古くから現在まで、世界のあらゆる場所で造られて飲まれています。

私は「ビールは世界共通のコミュニケーションツールである」と思っています。

【世界のビール事情】第4弾、第5弾は2週連続でアフリカ特集をします。

現地に住んでいるビール好きにインタビューをして、アフリカ大陸にあるセネガル共和国とジブチ共和国のことを聞いていきます。(以下、セネガルとジブチ)

写真:Google Map(左がセネガル・右がジブチ)

セネガルのビール事情!

今回、ビール事情を教えてくれるのは、セネガルに駐在しているモーリー。

モーリーは大学時代の後輩で今年からセネガルで働いています

セネガルの前は、ジブチにも2年間赴任していました。

今回はまずセネガルのビール事情について伺いたいと思います。

国民の94%がイスラム教徒のセネガルで流通しているビールとはどのようなものなのでしょうか。

以下、楯=私・モーリーとして会話形式で伝えます。

私「乾杯!今日はアフリカ大陸のビール特集として取材受けてくれてありがとう。よろしくね!」

モーリー「乾杯!お久しぶりです。

アフリカ大陸っていっても各国で文化が全然違うので、アフリカ一括りにはできないですね。

あとどちらもイスラム教の国なので、現地の人は基本お酒飲まないんですよ。そんな国の中で、どんなビールが流通されているのかを紹介しますね。」

 

セネガルで多く飲まれているガゼルラベル

私「モーリーがよく飲むセネガルのビール事情から教えてよ。」

モーリー「僕らが飲む一般的なビールは乾杯の時に見せた【Gazelle】(ガゼル)ですね。

アルコール4.2%のライト系ビールで、こちらは330mlで90円くらいで買えます。」

私「ガゼルってジブリ【もののけ姫】でアシタカが乗っているヤックルか!」

モーリー「そこはネットで調べてみてください。あ、違うっぽいですねー。では、話を戻しますね。」

モーリー「ちょっとプレミアムなビールになるとモロッコビールの【Flag】(フラッグ)ですね。

こちらは5.2%でコクがあるビールで330ml1本約100円です。現地のレストランなどには、このブランドも置いてあることが多いですね。

セネガルの全体的な物価が日本の3分の1くらいなので、ビールも安く感じてすぐ買ってしまいます。」

・プレミアムな位置付けのモロッコビール、「Flag」

モーリー「セネガルは19世紀にフランスの植民地だった歴史があるので、フランス文化が根付いています。

同国の資本のスーパーも多く、ワインやチーズも広く流通しています。公用語もフランス語ですよ。」

私「わぉ!欧米のブランドの数が多いね!

日本で見たことない銘柄もたくさん。全部飲んでみたい笑」

・現地のフランス系スーパーのビール棚。

セネガルの食文化

私「現地の人はお酒飲まないからおつまみって感覚ないと思うけど、モーリーが食べて美味しかった料理を教えてよ。」

モーリー「セネガルってご飯うまいんですよね。

国民食がチェブジェンという魚入りの炊き込みご飯なので、日本人の味覚にも合うと思います。

このブログの方が載せている写真がまさに僕らがよく食べているセネガル料理ですね。」(ブログURLは写真の下記に掲載)

・セネガルの国民食チェブジェン(肉じゃがみたいに味が染みていて美味しそう。)

・ヤッサポワソン(揚げた魚をのせた料理。玉ねぎを炒めたソースで味付けしてある。)

出典:iihanashik.exblog.jp|アフリカに「思いやり」

 

セネガルの人たちの国民性と今後行きたい観光地

モーリー「セネガルの人の印象はとてもフレンドリーでオープンな国民性ですね。

いつでも俺ん家おいでよ!みたいな。フレンドリーゆえに口が達者な人も多いです笑

今後は公用語のフランス語もそうですが、現地の言葉であるウォロフ語も覚えて、さらに深いコミュニケーションをとっていきたいです。

まだ数ヶ月しかこっちにいないので、あまり観光もできていませんが、今後行きたいところはゴレ島です。

かつて奴隷貿易の拠点となって現在は世界遺産に登録されています。その国の歴史なども学んでいきたいですね。

2年間の任期で、いろんな場所を見たいと思います。」

・ゴレ島の写真

出典:世界遺産センター

最後に

いかがでしたでしょうか。

日本ではなかなかお目にかかれない、貴重なセネガルのビールや食事のことが聞けて有意義な時間になりました。

私が個人的にびっくりしたのは、国民の大半が宗教上の関係でお酒を飲まない国なのに、スーパーでは日本以上に多くの欧米ビールブランドが揃っていたことです。

また国民食としてコメと魚を食べる文化で、日本との以外な共通点があったことも親近感が湧きました。

今回、西アフリカにあるセネガルのイメージが、大きく変わりました。

現地に住んでいる人から、その国のリアルな情報を聞くことで、理解が深まりますね。

次回はモーリーの前任地のジブチのビール事情を取材します。今からどんな話が聞けるのか楽しみです。

(写真は全てモーリー提供))

イスラム国家イスラム文化ガゼルセネガル世界のビール事情西アフリカ
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この記事を書いたひと

楯 優作

ビアジャーナリスト

ビールとは乾杯を通じて、あなたの人生そのものをちょっぴり楽しく、幸せにする飲み物だと信じています。
さて、今夜は誰と乾杯したいですか?

■基本情報
1989年、新潟県生まれ。
高校まで野球一筋。大学で韓国に短期留学し、ビールは世界共通のコミュニケーションツールであることを確信。ビール愛に目覚める。
びあけん2級、ウィスキー検定2級保持。

■研究分野
日本の麦酒史。
私の地元新潟県は、サッポロビールの生みの親である中川清兵衛、育ての親である大倉喜八郎、アサヒビールの設立に携わった外山脩造や初代醸造家で日本人初のブラウマイスター生田秀など、ビール業界の偉人を輩出。
私も新潟県民としてビール業界に携われることを誇りに、ビールの蘊蓄や楽しさを発信します。

■好きな言葉
「ビィールと云ふ酒あり。是は麦酒にて、其味至って苦けれど、胸隔を開くために妙なり。」(ビールという酒がある。これは麦の酒で、その味は苦いけれど、腹を割って話せるので不思議だ。)by福沢諭吉「西洋衣食住」

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