[コラム]2022.1.16

今注目の「ドライスタウト」とは!?ビール好きに愛される名馬の誕生を見逃すな!

あなたにとって「ドライスタウト」といえば?

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ドライスタウトといえば?

あなたは「ドライスタウト」と聞いて何を思い浮かべるだろう?
ビールを愛するあなたならきっと、18世紀にロンドンで人気のあった「ポーター」をアイルランドで改良してできた「スタウト」を思い浮かべるのではないだろうか?
中でも「ドライスタウト」となれば、その代表格である【GUINNESS DRAUGHT】
キメの細かい泡、ブラックコーヒーのようなドライな苦味、わずかな酸味。
世界中で愛される「ドライスタウト」だ。

しかし、2022年1月(当記事の公開時点)の日本において、Googleで「ドライスタウト」と検索してみるとどうだろう?
気になるあなたは、是非、試してみてほしい。
なんと、検索1ページ目にビールに関するサイトが表示されないのだ。
Google検索1ページ目を独占する「ドライスタウト」とは?
そこには、ビール好き要チェックのスターホース候補がいた。

目次

  1. 2021年2歳ダート王者・ドライスタウト
  2. ドライスタウトのマストバイアイテム【島国スタウト】
  3. ドライスタウトを飲んで、ドライスタウトを応援しよう!

2021年2歳ダート王者・ドライスタウト

2019年3月21日、北海道日高町にある下河辺牧場にて一頭の仔馬が生まれた。
その仔馬は後に「ドライスタウト」と名付けられる。
もちろん、その名はその黒い毛色から連想されるビールの液色に由来する。
ドライスタウトの馬主はYGGホースクラブ。JRA(日本中央競馬会)に馬主登録をしているクラブ法人だ。
YGGホースクラブより総額1,980万円(一口19,800円×1,000口)にて一口馬主が募集されたドライスタウトは、見事、YGGホースクラブ初の満口馬となる。
一口馬主とは、競馬ファンなら誰もが抱く「競走馬のオーナー」という夢を疑似体験するために生まれた制度だ。
当然ながらドライスタウトは、ビールファンより先に競馬ファンに注目されたというわけだ。

まずはこれまでのレースを振り返ってみよう。

2021.9.26 2歳新馬(デビュー戦)

デビュー前に喉鳴りや熱発といった紆余曲折を経て辿り着いたデビュー戦は2021年9月26日の中京競馬場・ダート1,200m。
3番人気に支持されたドライスタウトは、不良馬場の中、絶好のスタートを切る。
流れに乗り道中は好位置をキープしつつ、直線では泥を浴びても怯むことなく素晴らしい伸びをみせた。

直線で抜け出したワセダタンクをあっさりと抜き去り2馬身半差をつける完勝。

ドライスタウトのデビュー戦は、鞍上の福永祐一ジョッキーの通算2,500勝というメモリアルレースとなった。

2021.11.13 オキザリス賞(2戦目)

デビュー戦同様3番人気に支持されたドライスタウトの2戦目は2021年11月13日の東京競馬場・ダート1,400m。
スタートから好位につけ、道中はロスのないインコースを追走。
直線残り200mの時点で先頭に並ぶとあとは突き放すのみだった。
2着のインコントラーレに5馬身差をつける完勝劇は、今後、大きな舞台を意識するには十分な内容だ。

2021.12.15 第72回 全日本2歳優駿 JpnⅠ(3戦目)

2戦2勝で迎えた3戦目は2021年12月15日の川崎競馬場・ダート1,600mの統一GⅠレース。。
現存する地方競馬の重賞競走では最も歴史あるレースにして、日本の2歳ダート最強馬決定戦である。
そんな大一番をドライスタウトは初の1番人気に推され迎えた。
スタートから積極的に前につけ、道中2番手でレースを進めたドライスタウトは、4コーナー手前で早くも先頭に立つ。
直線では後続を突き放し、好位から伸びてきた2着コンバスチョンに2馬身半差をつけての統一GⅠ初制覇はレースレコードというおまけつきだ。

父・シニスターミニスター、母・マストバイアイテム、母の父・アフリート

競馬は“ブラッドスポーツ”と呼ばれるほど、血統が重要な意味を持つ世界だ。
ドライスタウトの父・シニスターミニスターは間違いなく現在のダート界注目の種牡馬だろう。
産駒は芝でこそ1,200mでしか勝ち星がないものの、ダートでは短距離から中距離まで万能にこなし成果を残している。
代表産駒・テーオーケインズが2021年の帝王賞(JpnⅠ)やチャンピオンカップ(GⅠ)を制し、「2021年度JRA賞最優秀ダートホース」に選出されたのも記憶に新しい。
ドライスタウトの母親はマストバイアイテム。
ドライスタウトの名の由来となった黒鹿毛は、母親に似たようだ。

ドライスタウトのマストバイアイテム【島国スタウト】

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【島国スタウト -Shimaguni Stout-】

競走馬・ドライスタウトの母親がマストバイアイテムだというのなら、私にとってのドライスタウト“マストバイアイテム”も紹介しておこう。
もちろん、ここでいう「ドライスタウト」とは、競走馬ではなくビールの話だ。

ベアード・ブルーイング【島国スタウト -Shimaguni Stout-】
漆黒の液色、心地よいロースト香、強い苦みの中にほどよい酸味、それでいてスッキリと飲める私の“マストバイアイテム”だ。

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【島国スタウト -Shimaguni Stout-】

ラベルには日本とアイルランド、2つの島国をつなぐ架け橋が描かれていて、ベアード・ブルーイングの公式サイトには以下のような説明がなされている。

日本人は、自分たちの国を島国だと思っている。アイルランド人も同じ。そして、アイルランドを象徴するビールがスタウトである。島国スタウトのラベルは、橋でつながれている日本とアイルランドが描かれている。この橋は、歴史の中で受け継がれてきた島国国家の意識と優れたスタウト醸造で新たに結ばれた絆、その両方を描いている。

私は初めて【島国スタウト -Shimaguni Stout-】を飲んだ時、このラベルも含めて「日本発、世界へ」という意図を感じた。
日本という島国で生まれたドライスタウトが、スタウトの本場・アイルランドをはじめとした世界へと打って出る未来が見えたのだ。

ドライスタウトを飲んで、ドライスタウトを応援しよう!

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ドライスタウトを飲んでドライスタウトを応援しよう!

ドライスタウトのように、JRAに所属しダートを主戦場とするオープン馬は、並行してNRA(地方競馬全国協会)のレースにも出走することが多い。
そしてその先には海外の大舞台がある。
2021年11月6日にアメリカ・デルマー競馬場で開催されたブリーダーズカップ ディスタフで、マルシュロレーヌが日本馬として初めてとなる海外ダートGⅠ制覇を果たした。
この勝利は日本のダート馬のレベルの高さを世界に知らしめたと言えよう。
ドライスタウトがディープインパクトやオグリキャップのように、競馬ファンの域を超えて、一般層まで知れ渡るスターホースになれるかは現時点ではまだわからない。
しかし、その可能性を感じるパフォーマンスで2歳ダート王の座についたことは紛れもない事実だ。
この記事が公開される時点で、まだドライスタウトの次走は正式発表されていないが、競馬ファンがドライスタウトを飲みながらドライスタウトを応援するようになるのが先か。
それともビールファンが注目し、お気に入りのドライスタウトを飲みながら応援するようになるのが先か。
いずれにせよ、私はドライスタウトが海外へ挑戦する姿を、お気に入りのドライスタウトを飲みながら観てみたい。

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

南原 卓也

ビアジャーナリスト/樽生アドバイザー

埼玉県にある“日本一面積の小さい市”で生まれ育ったビール好き。
サントリー樽生アドバイザー、業務用酒販店の営業を経て、埼玉とお酒を伝えるライターになりました。

【日本ビアジャーナリスト協会】2021年新人賞 受賞
【日本ビアジャーナリスト協会】2022年最優秀執筆賞 受賞

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