[イベント]2022.2.23

【JBJAChannel】ノンアルコールビールも時代が進みました・・・飲み比べと考察

ビールに愛された皆さまへ!

今日公開のJBJAChannelは、ドイツ製のノンアルコールビールの飲み比べです。

というのも、最近こんな話題が海外で報道され、国内のグルメ情報ニュースでも取り上げられて注目を浴びていますよね。

ノンアルコールだけどアルコール入りの普通のビールと変わらない味わいが出せる技術が開発された

という情報を受けて、

「その技術を用いたノンアルビールが手元に届くのは、まだ少し先の話だけど、それが日本に流入してきたら猫も杓子も○○技術を導入!と騒ぎになって、今出ているノンアルコールビールは淘汰される可能性もあるだろうから、今のうちにたっぷり飲み比べなどもしておこうかな」

と考えたからです。長くなって申し訳ありません。

日本のノンアルコールビールの歴史

まず、宝酒造が1986年2月に「TaKaRaバービカン」を発売。これは英国バス・ブリュワリー(現アンハイザーブッシュ社)と共同開発されました。これはビールの代替品として売られていた、焼酎などとの「割りもの」としての立ち位置ではなく、ノンアルコールで飲むということを目的としたノンアルコールビールなのです。

(皆さんが愛してやまないホッピービバレッジ社から発売されている「ホッピー」は1948年東京赤坂生まれで、製造工程はビールと全く同じですが完成したときにはアルコール度数が0.8%としています)

道路交通法が厳しくなったころから、それまでビール風味飲料としてサントリー「ファインブリュー」・キリンビール「モルトスカッシュ」・日本コカコーラ「スカイモルト」などのアルコール度数1%未満のビールテイスト飲料が立て続けに発売されましたが、運転時のアルコール検出検査での不安もあり、アルコールを完全に避けたいドライバーや妊婦さんの飲み物として定着はしませんでした。

2009年4月、キリンビールが、アルコール度数を0.00%とまで表示可能なぐらいにアルコール成分を徹底的になくす技術を開発して「キリンフリー」を発売。安心して飲めるノンアルコールビールとして知名度も上げて出荷数もぐんぐん伸びていきました。

それというのも、飲酒運転による痛ましい事故が多発し報道され、被害者や遺族だけではなく、一般的にも飲酒運転について厳しく見る傾向があらわれてくるのです。

キリンフリーの後に、2010年8月にサントリー「オールフリー」、2012年2月にアサヒビール「アサヒドライゼロ」と現在に続く銘柄が注ぎ土と発売され、飲酒が出来ない時のビールの代用品として人気を上げてきました。

道交法の飲酒運転厳罰化の歴史

1960年に飲酒運転禁止の法律が制定されましたが、当時は呼気1L中のアルコール量が0.25mg以上と定められていました。しかも、当時は罰則は無し。

1970年に酒酔い運転に減点15点・2年以下の懲役または10万円以下の罰金、酒気帯びには減点6点・2年以下の懲役または10万円以下の罰金と定められる。

2002年には呼気アルコール量が0.25mgから0.15mgまで引き下げられ、酒酔い運転には減点25点・3年以下の懲役または50万円以下の罰金と厳罰化が進みます。

2009年には、罰金が100万以下、と引き上げられます。

新しいノンアルコールビールの流れ

ノンアルコールだけではなく、プリン体ゼロや糖質ゼロのビールテイスト飲料や発泡酒、あるいは健康成分を添加した機能性食品としてのノンアルコールビールなど、時代の要望に応えて各メーカーは様々な銘柄を発表していきます。

世界的にもノンアルコールビールの歴史は高いのですが、JBJAChannelでも数回取り上げているベルギービールのノンアルコール「ビアデザミ」など、本物志向のグルメなノンアルコールビールも出てきています。

日本でも、アサヒビールが2021年3月に微アルコールという新ジャンルで「アサヒビアリー」を発売、飲みごたえのしっかりした低アルコール飲料という新境地を拓き、ユーザーを驚かせました。

コペンハーゲン大学のソティリオス・カンプラニス教授×EvodiaBio

発表されたリリースによると、

出来上がったビールからアルコールを除去するのに加熱処理をする、もしくは酵母の働きを抑えてアルコール生成をさせないようにして醸造すると、ビールの味は平たんで水っぽく感じる。ホップの香りが飛んでしまう、もしくは酵母とホップ成分による香りの生成が十分になされないことを解説し、

「ホップの香り分子が酵母から放出されたら、それを集めてビールに入れることで、多くの人が知っている普通のビールの味を取り戻すことができるのです。香りや味を伝える分子だけが必要で、実際のホップは必要ないのですから」とEvodiaBioの共同創業者兼CSOのソティリオス・カンプラニスは説明する。

長年の研究の結果、パン酵母からホップの香りをもたらすモノテルペノイドmonoterpenoidsという低分子化合物を生産し、醸造工程の最後にビールに添加することで、失われた香りを取り戻す方法を発見したのです」と伝えています。

サッカロマイセス・セレヴィシエ

アロマホップを使わないことによるSDGs

ノンアルコールビールの味を向上させるだけでなく、この技術は既存の技術よりもはるかに持続可能であるそうです。流行のSDGsですね。

まず、アロマホップは主にアメリカ西海岸で栽培されているため、大規模な輸送と冷蔵庫での冷却が必要です。
一般的に1kgのホップを栽培するのに2.7トンの水が必要と言われています

「私たちの方法では、アロマホップを一切使わないので、水や輸送の手間も省けます。つまり、1キログラムのホップアロマは、1万分の1以上の水と100分の1以上のCO2で生産できるのです」とSotirios Kampranisは言っています。

ドイツのノンアルコールビールを飲み比べてみました

有名なドイツビール、ビットブルガーのノンアルコールビール

CLAUSTHALERもドイツのビール

今回、飲み比べをしてみたドイツのノンアルコールビールです。いずれも「ビックカメラ有楽町店」の中のビック酒販で購入。ノンアルコールコーナーに並んだ商品はビールだけではなく、サワーやワインなど、飲めない人にも優しい環境になっていることが感じられましたよ。

動画の中では、特におすすめしていないのですが、ノンアルコールでもビール風味がしっかりと感じられるので、どんなお料理と合うのか、ペアリングという視点で試してみるのも楽しいですよね。皆さまの食卓、そしてビールライフが豊かなものになるよう、私達は楽しくて役に立つビール情報をお届けすべく、皆さまからのチャンネル登録をお待ちしております。そして「いいね!」やコメントなどもあると大変ありがたいです。

いつもありがとうございます。

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

この記事を書いたひと

松原 順子(MJ)

ビアジャーナリスト/Youtube JBJA Channelプロデューサー

ビールと昆虫とリコーダーと天然石が大好きです。JBJAではイベントサポートやBJAチューターも楽しんで取り組んでおります。人に寄り添う記事作成を心がけ、JBJA公式動画サイトJBJAchannelではMCを担当しております。
JBJA公式動画サイト:YouTube JBJAチャンネル

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