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クラフトビールとは?その②の③:工業から工芸、そして芸術へ

『クラフトビールとは?その②の③:工業から工芸、そして芸術へ』~藤原ヒロユキ~

先日、「クラフトビール」は「工芸品」であり「作品」に他ならない。と書いた。

詳しい内容は一昨日2013.01.02昨日2013.01.03のコラムでご覧いただける。
今日はその続きである。


「クラフトビール」が「作品」であるからには、まず、「何を描き、何を表現したいのか?=どんなビールを造り、飲み手になにを伝えたいのか?」というコンセプトと思い入れを、ブルワーが明確に持っていることが重要だ。

さらに、「それを描きあげる為の画材を厳選しているか?=醸造に必要なエキップメントと原料を選んでいるか?」も大切だ。
造りたいビールに適した醸造設備と吟味した原料が必要である。

そして、「それを描きあげる描写力=醸造技術を身につけているか?」ということが求められる。
腕がなければ、伝えたいことも伝わらない。

つまり、私の中での「クラフトビール」とは、以下の様なビールである。 

「造り手がどんなビールを造りたいかというコンセプトを明確に持っている」
「そのビールを造り上げる醸造設備が整い、原料を厳選している」
「そのビールを造り上げる技術を持ったブルワーがいる」

徹底的に古典を突き詰めるというコンセプトもいいし、前衛を追い求めるもいい。
醸造規模の大小を問題にする必要はなく、コンセプトを具現化できるエキップメントと材料が大切だ。
そして、技術は絶対的に必要である。まともな温度管理や衛生管理もできず(せず?)偶然出来上がったものをニュースタイルと呼ぶような勘違いは、ラクガキを抽象絵画と呼ぶ以上に罪深い。

そして、これこそがクラフト(工芸)から芸術(アート)へ進化する道程に他ならない。
「ビール=アート」こそ、目指す道である。
作品として胸の張れるビールがクラフトビールであり、アートビールだと思う。

「インダストリアル(工業的)・ビール」から「クラフト(工芸)ビール」、そして「アート(芸術)ビール」へ。
今後の進化が楽しみである。

あなたにとっての、クラフトビールとは?
考えてみる時期なのかもしれない。

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藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学美術学科卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。

飲食雑誌やファッション雑誌での取材・執筆経験を生かし、ビールとフードのペアリングはもちろんのこと、ビールとファッションなどのライフスタイルとのペアリングに造詣が深い。

ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務め、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビアジャーナリストアカデミー学長でもある。

著書【知識ゼロからのビール入門】(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。【藤原ヒロユキのイラストで巡る世界のビール博物館】は韓国でも翻訳された。近著【ビールはゆっくり飲みなさい】(日経出版社)、【BEER LOVER’S BOOK】(リトルモア社)が大好評発売中。

「日本らしいビールを世界に発信する為には日本産の原料を充実させる必要がある」という思いから、京都府与謝野町でホップと大麦の栽培を手がけている。