[コラム]2018.3.25

早春の信州に集うクラフトビール…スノーモンキービアライブ

この数日、春の陽気が続いていたが、今日は一変して冬へ逆戻りの寒さ。
それでも空には青空が広がっている。


今日(3月17日)は、山ノ内町の志賀高原で行われる、”Snow Monkey Beer Live”(以下SMBL)を楽しむために、JR小海線、北陸新幹線と、長野電鉄のA特急スノーモンキーを乗り継いで湯田中までやってきた。
長野電鉄湯田中駅は、湯田中渋温泉郷や、温泉に入る野生の猿で知られている地獄谷野猿公苑、長野オリンピックのスキー会場にもなった志賀高原などへ行くための終着駅。
温泉街らしい風情のある街並みと、レトロな駅舎は、見ただけで遠くまで来た感じがする。

湯田中駅

湯田中駅からシャトルバスに揺られて30分。会場の志賀高原総合会館98ホールがある。
周辺のスキー場には、まだまだ多くの雪が残っていて、スキーやスノボードをする人も、麓から上がって来ていた。
会場に到着すると、既に多くの人が入場の列に並んでいて、ぞくぞくと会場内に人の波が流れている。

SMBLのシンボルフラッグ

SMBLは、今年で7年目。
ビールと音楽を楽しめるイベントで、今年は、3月16日(第一部)、17日(第二部、第三部)の2日間で、昼夜合わせて3回のライブが行われた。
それぞれ出演するバンドが違い、目当てのバンドが出演する回に合わせて、やって来る人もいるようだ。
第一部と第三部は、終了時間が22:30と遅い時間になるため、会場周辺のホテルや麓の温泉街に宿泊し、余韻を感じつつ、宿でのんびりすることが出来る。
このイベントのために休みを取って、三部全ての回に参加し、SMBLと温泉を満喫するという人や、スノースポーツも合わせて楽しむ人もいて、楽しみ方にバリエーションがあって、とても欲張りなイベントだと感じた。
私が参加したのは、第二部(11:30~16:30)のみ。
この回だと日帰りが可能なため、翌日に予定がある身としては、これでも十分に楽しめた。
それぞれの予定に合わせて参加する回を選べるのはとても助かる。

今年のビールは、17のブルワリーに加え2つのゲストブルワリーが、国内外から参加。
各ブルワリーの定番のビールや、個性あふれるスタイルのビール、SMBLのためだけに造り込まれたスペシャルビールが揃い、計211種類のビールが並んだ。
詳細なビールリストは公式サイトを参照していただきたい。
http://snowmonkey.jp/info/2018/03/14/1573/

また、ライブは13組のバンドが出演し、飲むビールにもうひと味を加えていた。
バンドのプレイヤーズリストはここちらを… http://snowmonkey.jp/sounds/

会場に入り、各ブルワリーを巡っていて、並んでいるビールを見ていて気が付いたのは、春近し!からなのか、フルーツビールやいろいろなフレーバーを使ったビールが多く、見ているだけで華やいだ気分になる。
また、参加しているブルワリー同士ののコラボビールも目について、このイベントじゃないと飲めないと思うと、飲むビールを選ぶのに悩み、最初に飲もうとしていたビールは、口をつけることが出来ず、終演の時間になってしまった。

結果的に私が口できたビールは、7種類8杯で、以下の通りである。

 

ヤッホーブルーイングのIPA2018とHOPPY SOUR IPA

IPAは、柑橘系の香りがしっかり主張している、まさにIPAでした。HOPPY SOUR IPAは、心地よい酸味が効いていて、飲みやすかったです。

   

箕面ビールのコーヒーペールエール。コーヒーの香りとほんのりと甘い口当たりのビールを味わえました。


南信州ビールのアップルホップと、箕面ビールの桃ヴァイツェンのコラボビール “フルーツパーラー”。少し甘めで、フルーティーなビールでした。

   
麦雑穀工房の”彩 IRODORI Sason”。 100%小川町産の原材料を使用しているセゾンタイプのビールは、とても華やかでした。


サンクトガーレン さくら(春限定さくらもち風味)。さくらが咲くこの時期に味わいたい1杯。長野県の伊那市高遠の桜を使ったビールです。

志賀高原ビール 1t IPA(コーヒーIPA コーヒー豆を使用。)コーヒーの味わいがしっかり感じられたビールでした。使用しているコーヒーを、ロビーの飲食のブースで飲めました。ビールの口直しにちょうど良かった。

ライブ演奏中だと、ブルワリーの方に話を伺うのに声が通らず、タイミングを見計らっての短時間での話で、細かな話は出来ずに、ただただ、タップに繋がっているビールを見て回るだけでになってしまった。

それでも、ステージから離れたロビーや2階席では、演奏している音が小さく、仲間同士でビールと会話を楽しんでいた。

ゆっくりと飲んでいた人と話が出来たので、SMBLについて、いくつかコメントを載せておこう。

茨城県のつくば市から来た男女二人組は、
「近くのビアパブでチラシを見て、志賀高原ビールのファンなので来ました。志賀高原は、新幹線を使えばそれほど遠く感じません。ニューイングランドIPAが好きで普段はよく飲んでいます。気になるビールは、ヤッホーブルーイングのよなよなのリアルエール。」…男性
「クラフトビールは、お店で飲んだのがきっかけで、小麦を使ったビールが飲みやすく好きです。南信州ビールのフルーツパーラー(箕面ビールとのコラボビール)が、気になっていて…開栓まで時間があるので、他のビールも飲んでみたい。」…女性

横浜から来た男性は、
「ヨロッコビールが参加すると聴いて、横浜から来ました。ヨロッコビールは、地元と近いのでもともと知っていて…。気になるのは、麦雑穀工房のビール、飲んだことないので、飲んで帰りたいと思う。」

話を聞いたお客さんは、関東圏からの人が多く、好みのビール、目当てのビールがそれぞれあって、それを味わうために楽しみにして来ていることを、話をしていて感じた。
それだけ、このSMBLは、多くのビールが集まり、ビール好きにって魅力のあるイベントになってることを、初めて足を運んで知ることが出来た。

 

同じ信州の中でも、住んでる地域からは遠いと思っていた志賀高原でも、上手く交通機関を乗り継いで来れば、十分に楽しめて帰れる。
長野県より交通機関が何倍も発達してる関東圏ならなおさらで、意外と近く、でも、小旅行としても楽しめる地域だと感じた。
志賀高原でのSMBLは、立地的、内容的にファンを魅了するイベントであると思った。

SMBLが気になった方は、来年はぜひ、ご自分でこの雰囲気を感じてもらいたいと思う。

私自身も、SMBLが来年はどの様に進化して、どの様なビールに出会うことが出来るのか、楽しみにしている。

温泉での宿泊や時間の使い方も考え、来年は早い時期に計画を立てることにしよう。

 

SNOW MONKEY BEER LIVE 2018イベントクラフトビールスノーモンキービアライブ2018信州志賀高原志賀高原総合会館98ホール

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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