[イベント,コラム,ビアバー]2019.1.5

沖縄名護でヘリオス酒造工場見学 【旅とビールと】

〈ヘリオス酒造とは〉

突然ですが、泡盛ってお好きですか?
泡盛は日本最古の蒸留酒と言われ、原料にタイ米(インディカ米)や黒麹を使用している沖縄特産のお酒です。

私は沖縄県名護市にあるヘリオス酒造に、工場見学に行って来ました。
ヘリオス酒造は泡盛、スピリッツ、ウイスキー、リキュール、ビール、発泡酒と6種類の製造免許を持っています。より地域の特性を生かしたうまい酒造りを目指している、総合酒類メーカーです。
沖縄北部のヘリオス酒造がある名護市へは、那覇空港から高速バスが出ています。

那覇空港から名護バスターミナルまで、高速バスでおおよそ1時間45分程度。そこからさらに乗り換え、最寄りのバス停「湖辺底(こへんぞこ)」より約徒歩5分で到着です。

入り口から蔵の並んでだ工場が見えて来ます。

〈工場見学へ〉

受付をすると、担当の方が丁寧に対応してくださいました。
工場見学は泡盛の製造工程のみとの事でしたが、試飲は泡盛・ビールもあるとの事。
期待は膨らみます!
蔵に入ると、香りがスゴイ!まさに泡盛の香りに包まれているようです。
蔵の中では、特設の大きなスクリーンでヘリオス酒造の歴史や、泡盛の造り方についてビデオ上映がありました。

ヘリオスは1961年「太陽醸造」という名前でラムの醸造から始めたこと。ギリシャ神話の太陽ヘリオスにちなみ、その後「ヘリオス酒造」に名称変更されたこと。洋酒造りの技術を活かして泡盛の醸造を始めたこと。ヘリオスのみ使用している銅製蒸留器は、熱が均等に入り風味が良く出るという特色があること、などなど。
また、泡盛で使用する黒麹菌の胞子が排出され、蔵の外に付き壁が黒くなる事もお聞きし、外壁の黒さを再確認しました。
中は一部を除いて見学中、写真撮影禁止でした。

工場見学の最後は、お待ちかねの試飲です。
当日、泡盛やビール(星空のポーター)は無料で頂きました。
樽生で提供される本日のクラフトビールは「青い空と海のビール」。500円で販売していました。

カメ仕込みと樽仕込みの泡盛、全然コクが違います!

〈ヘリオスパブで出逢ったビール〉

工場見学した蔵の中では、泡盛やラム酒・ウイスキーをオーク樽熟していましたが、那覇市国際通りのヘリオス直営パブで、こんな面白いビールを見つけました。「ラムカスクエイジビール」

この商品は、ヘリオス酒造が造ったラム酒を熟成させた樽に、ビールを詰めて貯蔵させたものです。
インターナショナルビアカップ2018、カスクエイジビールのスタイルで銀賞を受賞しています。

ビールの製造や商品について、製造本部次長の丸山寛治さんにお話を伺う事が出来ました。
「ヘリオスがビールを造り始めて約22年。ヘリオスの社長が自分の飲みたいビールを造りたいという考えからビール造りが始まりました。
このカスクエイジは当社の洋酒造りと樽熟成の技術が活かされています。アルコール度数は9%。あえてそれ以上の度数には上げずに造りました。
カスクエイジはもちろん、樽生で提供されるビール類は熱処理はされていません。その分、香りがしっかりと感じられるはずです。」

ヘリオスの缶ビールは、全国の様々な場所に流通しており、関東圏のコンビニでも見かける事が出来ます。
そして今回、1月11日から東京ドームで開かれる「ふるさと祭り2019」にヘリオス酒造が出展されます。

詳しくはwww.tokyo-dome.co.jp/furusato/

またヘリオス酒造や工場見学についてはこちら!

ヘリオス酒造株株式会社 http://www.helios-syuzo.co.jp/
住所 沖縄県名護市字許田405
☎︎ 0980―52―3372

ふるさと祭りクラフトビールヘリオス酒造工場見学沖縄県名護市泡盛

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

高橋朗子

ビアジャーナリスト/ディプロムビアソムリエ/JSA公認ワインエキスパート

横浜生まれ。
「ビールが好き!」「お酒が好き!」「人が好き!」
ビールが自分のコミュニケーションツール。
ビールから広がっていく知識や、人の輪。その楽しさを
たくさんの方々に伝えたいの思いからビアジャーナリストの世界へ。
自らも新しいビール・人の出会いを探しに各地飛び回る日々。

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