一般社団法人 日本ビアジャーナリスト協会

飲んで泊まれるブリューパブをつくりたい! 奥大和ビールがクラウドファンディングに挑戦中

私が小規模醸造所のビールを飲む楽しみの1つに「現地で飲む」があります。どんな土地で、どんな人たちに造られたのか。それを感じながら飲むのが好きです。雰囲気が良いとついつい飲みすぎてしまいます。そんなときいつも「ここに泊まれたらいいのになぁ」と思います。日本国内にはいくつか同じ敷地内に宿泊施設があるブルワリーがあるのですが、数は多くありません。

もっと増えてほしいと思っていたら奈良県の「奥大和ビール」さんがブリューパブ併設の宿泊施設をつくるため、クラウドファンディングをしているとの情報を耳にしました。どんな施設なのか代表兼ブルワーの米田義則氏にお話を聞いてみました。

★奥大和ビールクラウドファンディングページはこちらから

飲んだら泊まろう!奈良・奥大和の大自然の中で、泊まれるブリュワリーをつくりたい!

訪れる人の多くは車。飲めないドライバーをみて閃いた

「奥大和ビール」があるのは、奈良県宇陀市。古くは古事記や日本書紀などの文献にも出てくるところです。近世では多くの街道が交わる土地として、時代の要衝として商人や旅客たちが交流し、旅の疲れを癒す宿場町として栄えました。

2020年4月現在、宇陀市の人口は約3万人。ビールファンに馴染みのある土地で比較するとホップ生産地として有名な岩手県遠野市より少し多いくらいです。大阪からも電車で約1時間。車で高速道路を使うと1時間弱とアクセスの良さもあり、年間約140万人の観光客が訪れ、深い歴史と大自然の魅力に魅了されています。

しかし、多くの人が車で訪れるため「タップルームにいらしてもドライバーの方が飲めず、同行者が飲むのを羨ましそうに見ている姿をよくみます」。さらに関西の大都市部からの交通機能がいいため、日帰りの人が多く、滞留時間が少ないことも悩みとなっていました。

「泊まれるところがあれば、ビールを飲んでもらえるし、ゆっくりと観光もしてもらえる」

そう考えた米田氏はブリューパブに宿泊施設をつくる「Bed & Breakfast & Beer & Brewery」プロジェクトを立ち上げました。

ブリューパブの外観。写真の右側に宿泊施設がつくられる予定。

地元の人と交流できるラウンジスペースも備えた宿泊施設

ブリューパブは、元々は酒屋だった古民家をワクワクして、楽しんでもらえるような空間にデザインをして改装。2018年11月にオープンしました。「道の駅 ‎宇陀路大宇陀」に隣接し、週末は観光客や地元の方たち、大阪や奈良、京都など都心部から来店される方たちで賑わっています。

ブリューパブの様子。写真の右側が醸造所になっている。

タップルームの近くには、おしゃれなカフェもあり、美味しいスイーツに舌鼓を打ったり、資料館で歴史を学んだりできます。散策後は大宇陀温泉で汗を流してビールを心ゆくまで飲んで寝るという贅沢な時間を宿泊施設が完成すると過ごすことができるようになります。

気になる宿泊施設の内容ですが、宿の名前は、「奥大和ビール Tap to Bed ~タップトゥベッド~」。2階に1~4名が泊まれる部屋を3部屋つくる予定です。1階は「抜け感」にこだわり、タップルーム、醸造室、宿の境目がすべてガラス張り。どこにいても見通せるデザインになっています。また、タップルームに来たお客さんと交流できるスペースも設けられています。

1階のラウンジスペース(イメージ図)

ビールセットに宿泊セット。1日店長やオリジナルビール醸造権と豊富なリターン

クラウドファンディングですからリターンも用意されています。店舗で使える10%オフクーポン(2,000円)をはじめ、奥大和ビール4本セット(5,000円)や飲み放題付宿泊券(15,000円)、オリジナルビール醸造権(200,000円)など14種類もあります。

“BOTANICAL & HERBAL”がコンセプト。10種類以上のハーブやスパイスをブレンドしたハーバルビールや、地元地域で生産された果実などを使い季節の香りを感じられるシーズナルビールなど、多彩なクラフトビールを製造している。

ちょっと変わったところですと元メタルロッカーである米田氏が一夜限定復活するライブ招待券(10,000円)もあります。

新型コロナウイルスの影響で外飲みがしにくい状況ですし、まだ奥大和ビールを飲んだことがない人は、このクラウドファンディングを活用して飲んでみるのはいかがでしょうか。支援もできて一石二鳥です。

最後に米田氏からコメントをいただきました。

「新型コロナウイルスの感染が広がり、先が見えない状況で新たに宿を作るということを一瞬ためらいました。しかし、様々な想いを巡らせていく中で、正解か間違いかではなく、このプロジェクトに対する心意気を試されているのだということに気付きました。興奮と不安が入り混じながら、はじめてクラフトビールを仕込んだ時のように、一歩前に進む楽しさを忘れずにこの戦いに挑みます!

クラフトビールの魅力は、醸した土地で、醸した人から、醸されたビールの話を聞きながら飲むところにあります。 奥大和の大自然に触れながら、ゆったりとした空間の中で、みなさまと一緒に奥大和ビールで乾杯ができる日を楽しみにしています! 皆様のご支援、何卒よろしくお願い申し上げます」

奥大和ビール代表兼ブルワーの米田義則氏。

今回のクラウドファンディングは、All-in方式で実施されます。目標金額に満たない場合も、計画は実行され、リターンが届きます。

思う存分ビールが飲めて、地元の人との交流が楽しめる「奥大和ビール Tap to Bed ~タップトゥベッド~」。ぜひ、皆さまの支援をよろしくお願いします。

★奥大和ビールクラウドファンディングページはこちらから

飲んだら泊まろう!奈良・奥大和の大自然の中で、泊まれるブリュワリーをつくりたい!

◆奥大和ビール Data

住所:〒633-2164 奈良県宇陀市大宇陀拾生672-1

TEL:0745-88-9001

Email:info@okuyamato-beer.jp

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営業時間:タップルーム 金17:00~20:00 土11:00~20:00 日11:00~18:00 ※営業日時変更あり 宿泊施設の利用は要予約

アクセス:車の場合 名阪国道 針インターから大宇陀方面へ約30分 公共交通機関の場合 近鉄榛原駅より<大宇陀行き>のバスで約20分ご乗車の上、終点大宇陀下車徒歩1分

※画像はすべて奥大和ビールより提供

JBJAでは、新型コロナウイルスにより苦境に立たされているビール業界を応援するプロジェクトを立ち上げました。近隣のブルワリー、店舗がありましたらご支援よろしくお願いします。

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奥大和ビール米田義則氏

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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こぐねえ(木暮 亮)

ビアジャーナリスト