[JBJA活動,コラム]2020.8.13

遠野のホップ畑から Vol.2

フレッシュホップホップホップ農家岩手県遠野市遠野のホップ畑から

ビール造りに欠かすことができない原材料のホップ。岩手県遠野市は一大生産地として、半世紀以上の時間をホップと共に歩んできた地域です。遠野のホップ畑は市街地の近郊にあり、市の中心部から車で10~15分程走ると、住宅や田んぼに交じり高さ5mの支柱が規則正しく並んだ風景に出会います。6月~8月にかけて蔓の成長と共に少しづつ緑色が増えていき、辺り一帯がグリーンカーテンとなる姿は圧巻。

そして8月下旬からはいよいよ収穫が始まります。

 

第2回目は【株開き・株こしらえ】作業について紹介します。

株開き・株こしらえは、4月初旬に昨年の収穫終了後、土の中で冬を越した株を掘り起こし地下茎を選定していく工程です。地下茎は、削りすぎても、残しすぎてもNG。また、株は年数を重ねるごとに大きさを増し変化ていく中で「人間と同じで株にも個性があるんだ」とベテランのホップ農家さんが表現する通りに、ひとつの圃場で数百個にも及ぶ株を、経験と感覚を頼りに、手作業でその都度最適な状態に仕上げていきます。株と向き合い瞬時に的確な判断と決断をして、作業を進める姿はまさしく職人。

 

畝に一列に並んだ株を剪定していきます。

株から生えた地下茎を鎌で削り、最適な状態になるように仕上げていきます。

削り終わった残渣を回収して作業完了となります。

大量の残渣を運ぶために、ソリを活用して作業を進めて行きます。

作業は主に鍬や鎌、農耕機を使い進めていきます。特に鎌は日々酷使される中で、毎日の作業終了後のメンテナンスが重要です。農家さんごとに刃を研ぐ際の砥石の種類や研ぎ方に特徴があり、切れ味を維持するための熟練の技が垣間見える場面でもあります。この時点では完成形を想像することは難しいですが、グリーンカーテンの基となる部分の構造や特徴を学ぶことができる作業でもあります。

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神泡 タクロウ

この記事を書いたひと

神泡 タクロウ

ビアジャーナリスト/ビアテイスター

ビールと東京ヴェルディに魅了されつづけるビアツーリスト。【Japan Craft Beer Museum】の実現に向けて、2020年は岩手県遠野市でホップ&ビールについて学んでいます。「日本のクラフトビール文化は面白い」を追求して、現地で体験した魅力を発信していきます。

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