[JBJA活動,イベント,コラム]2020.8.18

遠野のホップ畑から Vol.5

ホップホップ農家岩手県遠野市遠野のホップ畑から

ビール造りに欠かすことができない原材料のホップ。岩手県遠野市は一大生産地として、半世紀以上の時間をホップと共に歩んできた地域です。遠野のホップ畑は市街地の近郊にあり、市の中心部から車で10~15分程走ると、住宅や田んぼに交じり高さ5mの支柱が規則正しく並んだ風景に出会います。6月から~8月にかけて蔓の成長と共に少しづつ緑色が増えていき、最終的に辺り一帯がグリーンカーテンとなる姿は圧巻です。

そして8月下旬からはいよいよ収穫が始まります。

5回目は作業に使用する道具について紹介します。ホップを育てる工程では様々な農器具を使用して作業を進めますが、普段は別用途で使われているものや「側枝カッター」「選芽棒」といった、聞きなれない特殊な道具も登場します。また、株の芽を削る作業など、必ずしも既製品で対応できない場合は、自身で手を加えオリジナルな道具に作り変えて使用するケースもあります。同じ工程でも人によって使う道具が微妙に変わったり、形状が異なったりと農家さんの創意工夫が垣間見える場面でもあります。主な道具を写真で紹介します。

鎌と砥石。株の根を切り取る作業などに使われます。

右から選芽棒、選芽ブラシ、園芸ハサミ、カッター
株からでた芽を削るとき、成長した根を剪定する際に使用します。

シメラー。主にワイヤー張り作業の際に使用されます。

側枝カッター。蔓から伸びた側枝を切るために使用します。(ホップの品種によって必要な工程になります)

存在しないものは自作する。より効率良くできるように改良する。現場では働くことを【稼ぐ】という言葉で表現しますが、農業としてのホップは他の作物に比べても作業工程が多い分「いかに品質を保ちつつ効率よく稼ぐ」かがシビアに問われていると感じる中で、毎日のように使う道具が占める重要性は大きいように思います。それを踏まえて1つ1つ道具の使い方を理解し、加工やメンテナンスができる技術が必要になります。

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神泡 タクロウ

この記事を書いたひと

神泡 タクロウ

ビアジャーナリスト/ビアテイスター

ビールと東京ヴェルディに魅了されつづけるビアツーリスト。【Japan Craft Beer Museum】の実現に向けて、2020年は岩手県遠野市でホップ&ビールについて学んでいます。「日本のクラフトビール文化は面白い」を追求して、現地で体験した魅力を発信していきます。

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