[コラム,ビアバー,ブルワー]2022.5.19

【東北で出会うビールの世界⑦】待ち時間が長くても苦にならない!クラフトビールを飲むのが楽しい秋田駅

鉄道で乗り換えなどで時間があるときにクラフトビールが楽しめる駅というと、どこを思い浮かべますか?
「雨でも駅から濡れない範囲で」「曜日にかかわらず」「昼から飲むことが可能」という条件に当てはまる場所で、思いつくところはどこでしょうか?
都心の大きな駅ならば何か所か考えられるかもしれませんが、今回私が推薦したいのはもちろん東北地方。秋田新幹線「こまち」の終着駅秋田駅です。

秋田市について

秋田駅がある秋田市は、秋田県のほぼ中央部に位置し、県庁所在地及び最大の都市で人口は約30万人。秋田県全体の人口は約95万人と東北のなかでも一番少なく(全国では38位)ざっと約1/3が秋田市に住んでいることになります。
県の政治、経済、交通の中心ですが、東には出羽山地、西には日本海が広がっている緑豊かな都市です。
高速交通網としては、東京駅へ直通する秋田新幹線「こまち」の終点秋田駅のほかに、中心部から南東約25Kmにある秋田空港、秋田自動車道・日本海東北自動車道が整備されています。
市街地を一望できる城跡公園の千秋公園、芸術に触れる秋田県立美術館、展望台からの絶景を楽しめる道の駅あきた港ポートタワー・セリオンなどが観光スポットとしてあげられます。また、きらびやかに夏の空を舞う東北三大祭のひとつ「竿燈まつり」もあり、見どころは盛りだくさんです。

千秋公園の桜

秋田駅ビル「トピコ(Topico)」


秋田駅は、東北新幹線の盛岡駅から田沢湖線・奥羽本線経由で乗り入れる秋田新幹線の終着駅です。奥羽本線、羽越本線、男鹿線の列車への乗換駅でもあります。
そんな秋田駅の改札を出てすぐ。併設の駅ビル「トピコ(Topico)」には、秋田のクラフトビールが飲める場所が2か所もあります。しかもそれぞれの場所で飲めるのは、異なるブルワリーのビールです。
クラフトビール好きなら、乗り換え時間がかなりあってもまったく飽きません!

3階・アキタダイニング YA-YA Stazione B


開放的なスタイルでありながら、落ち着いた雰囲気もある欧風スタイルのビアバルです。
ここでは田沢湖ビールと秋田の食材をふんだんに使った欧風スタイルの料理を楽しむことができます。田沢湖ビールは定番のビールだけでなく限定ビールも提供されていて、全部で7~8種類。どれを飲もうか迷ってしまうほどです。
昼はランチメニュー中心ですが、通常のサイズのビールがランチ価格(500円)で飲めるほか、ランチメニューを頼まずちょい飲みセット(オードブルとビールで1000円)で済ますこともできます。

限定ビールのホッピーケルシュ


ちょい飲みセットのオードブル


定番ビールのアルト


ランチメニューの週替わりパスタ


定番ビールのバイツェン

◎YA-YA Stazione B(秋田県秋田市中通7-1-2 トピコ3F)
TEL:018-893-6788
営業時間:11:00~22:00
休業日:なし

◎田沢湖ビール(秋田県仙北市田沢湖卒田字早稲田430)
TEL:0187-44-3988
直営ボトルショップの営業時間:10:00~16:00(日曜休業)
(併設のブルワリーレストランは閉店)

2階・ショッピングゾーン あきたくらす


トピコの2階には、秋田のお酒を気軽に味わえる立ち飲みバーと特産品が並ぶ秋田県産品ショップ「あきたくらす」があります。「秋田県の玄関口」とも言える場所で、秋田の様々な日本酒をはじめ県内各地の特産品を提供し、秋田の魅力を発信する場となっています。
「くらす」という言葉には、「秋田のレベルの高さ」「秋田で暮らす魅力」「秋田の酒蔵の集結」など様々なコンセプトや想いが込められているそうです。
主に提供されているのは日本酒ですが、ここでもあくらビールの「なまはげIPA」と「秋田美人のビール」の2種類を飲むことができます。


秋田美人のビール

ちなみに、あくらビールの工場も秋田駅から徒歩10分ほどの場所にあり、同じ敷地内に直営店ブルワリーショップとビアカフェもあります。お時間がある方は、ぜひこちらにも立ち寄ってみてくださいね。

◎あきたくらす
立ち飲みバーの営業時間
【平日】11:00~21:00【土日祝】10:00~21:00

◎秋田あくらビール(秋田県秋田市大町1-2-40)
・ブルワリーショップ
電話:018-883-4366
営業時間:11:00~19:00
定休日:月・火曜(祝日は営業)
・ビアカフェあくら
電話:018-864-0141
営業時間:17:00-23:00
定休日:不定休

東北新幹線運転見合わせでも…

3月16日夜に発生した福島県沖地震の影響により、東北新幹線は高架橋の損傷や電化柱の傾斜などの被害が発生し、那須塩原駅と盛岡駅間で運転見合わせとなりました。福島駅と白石蔵王駅間で東京発仙台行き「やまびこ223号」17両編成のうち16両が脱線した映像は、まだ記憶に新しいと思います。
そんな地震の2日後に、東京での用事を控え盛岡駅から東北新幹線に乗る予定だった私。地震発生から数時間後の夜が明ける前に「盛岡駅から秋田駅に移動して、秋田空港から羽田空港へ飛ぶ」という結論を出していました。その理由のひとつは、私にとって「秋田駅=クラフトビールが昼から楽しめる駅」だったことにあります。
盛岡駅から秋田駅への新幹線のダイヤは大幅に減便され2~3時間に1本という状態でしたが、この選択には間違いはありませんでした。先行きもまだ不透明でしたが、とにかくその日一番早い秋田新幹線に乗り、秋田駅でリムジンバスの様子を確かめ、余った時間であとはゆっくりとビールを楽しんでいればよかったからです。

東北新幹線は、4月14日の福島駅と仙台駅間での運転再開で全線で臨時ダイヤによる運転再開となり、先週5月13日に通常ダイヤでの運転に戻っています。東京駅⇔盛岡駅の所要時間は2時間10分あまり。東京駅から秋田駅まで4時間弱で到着します。
東北の旅は車があると便利で行動範囲が広がり楽しさが増しますが、ビールを飲むことを考えると、本数が少なくても移動手段は公共交通機関がベスト。接続がうまくいかないときがあっても、こんなふうに駅でクラフトビールが楽しむことができれば、待ち時間もまったく苦にならないことでしょう。

ビール好きの皆さまのこれからの旅に、少しでも参考になれば嬉しく思います。

YA-YA Stazione Bあきたくらすあくらビールトピコ田沢湖ビール秋田駅

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

きただ ともこ

ビアジャーナリスト

ビールと旅と野球観戦が大好きです。
主に、ビールがどんな土地で造られてどんな感じで飲まれているかに関心があり、気になるビールが出来るとその地元を訪ねたくなります。日本全国たまには海外にも足を運び、特に国内は岩手、海外は韓国のクラフトビールに注目してきました。
ビール好きがきっかけで岩手にどっぷりはまり、2019年4月から岩手沿岸の仮設住宅に住みながらの仕事を経験。現在も岩手に拠点を置き、得た情報を実際にこの目で確かめながら、岩手中心に東北地方のビール事情を発信してきました。最近は、日本語での情報が少ない韓国のビールについても、現地に足を運んで手に入れた情報をもとに記事にしています。

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