[新商品情報]2023.9.16

今年も小林ホップ農家のフレッシュホップを使用。「Far Yeast Farm to Brew 2023」限定発売中

山梨県のFar Yeast Brewingが毎年発売しているフレッシュホップビール「Far Yeast Farm to Brew」が今年も販売を開始しています。

北杜市産ホップの魅力をビールで発信

山梨県北杜市は、過去に多くのホップ農家がいました。しかし、大手ビールメーカーが輸入ホップを使うようになり、多くの農家がホップ栽培から撤退した歴史があります。

そのような中、小林ホップ農家の小林吉倫さんは、山梨県のホップ栽培を継承しようと北杜市に移住。2014年より試験栽培を始め、2016年より本格的にホップ栽培を開始しています。現在は特定の企業との独占契約は行わず、自由に販売を行うことでホップの魅力を広く伝えています。

 

Far Yeast Brewingは、地元で意欲的に活動する小林さんの取り組みを応援するとともに、北杜市産ホップの魅力を伝えたい思いから県内の生産者や企業とタッグを組んだ「山梨応援プロジェクト」シリーズとして、2021年からFar Yeast Farm to Brew」を醸造しています。

商品名の“Farm to Brew”は、「農場から食卓へ」という意味の“Farm to Table”から着想したものです。

地産地消により、輸送や倉庫管理等に伴う環境負荷を抑えたサステナブルな取り組みとして名づけられました。

生ホップのアロマ・フレーバーを最大限に生かすこの時期にしか味わえないビール

ホップは収穫した瞬間から酸化が始まり、劣化が早いと言われています。繊細なホップの香気成分をどれだけ保てるのかがフレッシュホップビールでは重要です。

「Far Yeast Farm to Brew 2023」では、収穫から仕込み釜へ投入するまでの時間を最短にし、小林ホップ農園で朝収穫したホップを当日に仕込み釜に投入することで、生ホップのアロマ・フレーバーを最大限に活かすことに挑んでいます。

今年もホップ収穫日にブルワリースタッフが早朝から北杜市の農園を訪れ、約40kgのホップを持ち帰り、小林さんと一緒に香り成分を効果的に抽出するため一つ一つ手作業で鞠花を分解して仕込みに使用しました。

今年も生ホップの特徴を生かすシンプルなケルシュスタイル

「Far Yeast Farm to Brew 2023」は、クラシカルでクリアなケルシュスタイルです。

これは「畑から届いたフレッシュホップの自然な優しい香りをそのままお届けする」ためです。

ホップは、ビタリングにわずかに使用したコロンバスを除いてすべて小林ホップ農園で収穫したコメット、スターリンホップ、ソラチエースを使用しています。

今年は柑橘系の爽快なアロマが特徴のコメットをメインに据え、すっきりとドリンカブルかつフルーティーな味わいに仕上げたと言います。

毎年、このビールを楽しみにしているビールファンは多いのではないだろうか?

テイスティング&ペアリングチャレンジ

テイスティングレポート

香りはすっきりした甘い香りやフレッシュホップらしいみずみずしく青々しい香りを感じます。飲んでみると、はじめに軽やかな甘苦いフレーバーが広がっていき、時間が経つにつれて苦味がじわじわと広がっていきました。余韻にあるモルトの甘いフレーバーが優しく味を締めてくれます。

フレッシュホップビールと言うと、ホップの香りやフレーバーが強いイメージをもっている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「Far Yeast Farm to Brew 2023」は、ホップの主張は決して強くなく、香り、フレーバーのバランスがとれています。とても穏やかなビールです。

きれいなゴールド。ぜひグラスに注いで飲んでみてほしい。

ペアリング フルーツサラダ

柑橘系のアロマとフルーティーな味が楽しめるということで、柑橘やマンゴー、パイナップルを乗せたサラダと合わせてみた。

フルーツサラダを食べた後にビールを口に流し込むとホップの青々しいフレーバーを強く感じた。口の中で喧嘩することなく、後にも残らない組み合わせでした。

軽い飲み口なので食前酒としても食中酒としても楽しめる。個人的には前菜と一緒にさっぱり楽しみたいビール。

毎年この時期にだけ飲むことができるFar Yeast Brewingのフレッシュホップビールが登場すると、「いよいよ年末に向けて動き出すなぁ」と感じます。

「Far Yeast Farm to Brew 2023」は、Far Yeast Brewing 公式ウェブストアや全国のビアバー、飲食店、酒販店で購入、飲むことができます。

ぜひ、生のホップでしか感じられないアロマとフレーバーを楽しんでみてください。

Far Yeast Farm to Brew 2023商品概要

品目:ビール
原材料:麦芽(ドイツ製造、ベルギー製造)、ホップ、小麦
アルコール度:5.0%
IBU:23
スタイル : Fresh Hop Kölsch
仕様:350ml缶

 

Far Yeast BrewingFar Yeast Farm to Brew 2023

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

こぐねえ(木暮 亮)

ビールコンシェルジュ

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは4000種類以上(もう数え切れません)。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

当HPにて、「ブルワリーレポート」「うちの逸品いかがですか?」「Beerに惹かれたものたち」「ビール誕生秘話」「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。

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<Web>
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