[コラム,新商品情報]2023.9.16

ベルギービールの新製品を飲んでみた。(その1)

はじめに

ベルギービールJapanで新しい醸造所のビールが輸入されるとの事で購入し飲んでみました。
今回はその1です。
新しい醸造所は、「ヘドニス醸造所」と言います。ヘドニスとは快楽主義の事を言います。
この醸造所は、2023年2月よりシフォン醸造所(Siphon Brweing) を引継ぎをし、以前そこで造られたビールが2種類復活する他、新製品のビールも造られることになりました。
今回その4種類を購入してみました。

ヘドニス醸造所

Ouwen Duiker オーウェン・ダイカー

このビールの意味は、この醸造所のオーナーのおじさんの50歳の誕生日を祝うために造られたそうで、彼はダイビングが趣味だったので、Ouwen Duiker(歳をとったダイバー)と名付けられました。
色は、ややオレンジがかった、にごりのある濃いめのゴールドです。
香は、レモン、オレンジ、グレープフルーツのような柑橘の香り、白桃やトロピカルフルーツのようなフルーティーな香り、穀物のような香りもしました。
味は、柑橘類やパイナップルのようなフレーバーをともなった、甘み、酸味、苦味のバランス良い味わいが広がり、とてもジューシーでモルティさもあり、ボリュームがあり、やがて強い苦味に代わり、余韻でも苦味が長く続きます。飲みごたえのあるビールです。

Ouwen Duiker オーウェン・ダイカー

SUZANNE スザンヌ

ラベルには銃を持った女性が描かれていますが、銃口から発射されているのはビールです。
大手メーカーと小規模メーカーの戦いを表現しているそうです。
ドライ・ホップド・スペルト・セゾンと名付けられたこのビールは、セゾンと発音が似ているということから、スザンヌと名付けられたそうです。
色はややオレンジがかった、にごりのあるイエローです。
香りは、レモン、グレープフルーツのような柑橘系の香り、はちみつ、穀物のような香りが感じられました。
味は、レモンやライムを思わせる、さわやかな酸味が広がり、とてもフルーティーで、青草を思わせるみずみずしさも感じ、やがて強い苦味に代わり、余韻でも苦味が長く続きました。

SUZANNE スザンヌ

Middenvakrijder ミドゥンヴァックライダー

ミドゥンヴァックライダーとは、別名サニー・セッション IPAと名付けられたビールだそうで、その意味はいつもイライラ気分で、真ん中の車線を走るドライバー(交通違反)、という意味だそうです。
色は、ややオレンジがかった、輝きのあるゴールドです。
香りは、オレンジやレモンのような柑橘の香り、ホップのさわやかな香りも感じます。
味は、柑橘系の酸味と苦味のバランス良い味わいが広がり、あとに心地よい苦味が続きます。
フルーティーでさわやかな味わいです。

Middenvakrijder ミドゥンヴァックライダー

Excuse Me While I Kiss My Stou キス・マイ・スタウト

このビールは造っている時にラジオからPurple Hazeが流れてきて、歌詞に”Excuse me while I kiss the sky”があり、そこから付けたとのことです。
ラベルについては、オランダ語の熊の発音がビールと似ていることから描かれました。。
色はやや赤みがかった、とても濃いダークブラウンです。
香は、コーヒー、チョコレート、カラメルのような、濃密な香りが感じられます。
味は、カラメルやバニラのようなフレーバーをともなった、やわらかな酸味、ロースト感のある苦味がバランスよく広がります。あとに心地よい苦味が長く続きます。
とてもモルティなミディアムボディです。

Excuse Me While I Kiss My Stou キス・マイ・スタウト

 

さいごに

今回は、「ヘドニス醸造所」の4種類を紹介しました。次回(その2)は2つの醸造所と4種のビールを紹介したいと思います。

 

参考文献および引用サイト

ベルギービールJapan

 

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

もりあき(モリテツアキ)

ビアジャーナリスト/ベルギービール・プロフェッショナル

1968年1月福島県で生まれ現在北海道余市郡に在住。ロシア人と国際結婚(妻は現在帰化)。
佛教大学卒業後社会福祉士の資格を取り地元の特別養護老人ホームの管理者を行いながら実家の事業の1つである農業を手伝っている。
ビールはベルギービールを飲むのが主で、たまに道内のクラフトビールやエビスビールを飲む。特にベルギービールは専用グラスで飲むようにしている。
現在の活動は、Facebookで北海道ベルギービール愛好会の立ち上げ、道内でベルギービールが飲める飲食店や購入できるお店や自分の飲んだビールの紹介をしている。
又、産物のハネ品(サクランボ等)からビールを作るプロジェクトを2020年立ち上げ、ハネ品(規格外、交配用、完熟、微量な傷等)を対象にビールの副原料として使い数年かけて検証していく。
今後の取り組みとして現在の活動の他、ベルギービール(道内のクラフトビールを含む)の紹介や考察を書いていきたい。
また、2022年11月23日にベルギービールのランビックビールに特化したフェイスブックを立ち上げた。これは、自身の勉強と今後1つのビールスタイルに愛着を持つ者同士のグループができるとの予測から取り組んでみたいと感じたからである。

北海道ベルギービール愛好会
https://www.facebook.com/groups/1586818794929083
ランビック愛好会
https://www.facebook.com/groups/672595961169437

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