[コラム,テイスティング]2024.1.6

【季節のお菓子とビールで愉しむ】1月 花びら餅

ビール好きの皆さま、本年もよろしくお願いいたします。
年初からのさまざまな災害・事故・事件等によりご心痛の方も多くいらっしゃることと思います。心よりお悔やみとお見舞いを申しあげます。

さて、今年も引き続きお菓子とビールについてご紹介させていただきます。

お正月のお菓子として、私は長い間花びら餅に憧れていました。きっかけは有吉佐和子さんの「和宮様御留」に「お正月なら花びら餅というとこやがな」と描かれていたのを読んだことです。
「道喜が献上したおあつあつえ。おあがり」とすすめられて、主人公の少女がいくつもいくつも頬張るシーンがとても印象的でした。

試行錯誤を重ね完成させたレシピとともに、新春限定ビールとのペアリングもご紹介します。

1月のお菓子:花びら餅

花びら餅とは

花びら餅は別名菱葩餅(ひしはなびらもち)といい、平安時代の宮中の新年行事「歯固め」に由来する食べ物と言われています。歯固めの行事では元旦から3日間、長寿を願って固いものを食べたのだそうです。

江戸時代には現在の形に近い、白の丸餅に紅の菱餅を重ね、牛蒡の蜜煮と味噌餡を包んだものになっていたようです。明治になって初釜のお菓子として使うことを許可され、一般に広まりました。このとき裏千家のお茶会で花びら餅を作ったのが、冒頭の引用にもあった京都の道端道喜です。

お菓子に牛蒡が使われているのは、本当に珍しいですね。でもこの牛蒡がよいアクセントになっていて、組み合わせの妙を感じます。

材料 4個分

<牛蒡の蜜煮>牛蒡約12cm 水100ml 日本酒50ml てんさい糖70g  
<味噌餡>白こし餡60g 白味噌20g 
<餅生地>上新粉50g 水50ml グラニュー糖20g 片栗粉適量 食紅少量

作り方

  1. <牛蒡の蜜煮>牛蒡を洗い約12cmに切り4つ割にし、分量外の水で6〜7分下茹でする。(写真はまとめ作りをしているので3倍の分量です)

  2. 鍋に水100ml、日本酒、てんさい糖を入れ煮立て、下茹でした牛蒡を入れる。
    弱火で煮て、牛蒡が好みの歯応えになったら火を止め、そのまま2〜3時間置いて味を含ませる。
  3. <味噌餡>白こし餡と白味噌をよく混ぜ合わせる。

  4. <餅生地>レンジ加熱可の容器に上新粉を入れ、分量より控えめの水を加えよく混ぜる。まとまりづらい場合は水を少しずつ加えますが、この後砂糖を加えるとまとまるので、だいたいひとまとまりになればよいです。
  5. グラニュー糖を加え混ぜる。
  6. 容器にラップをかけ、600wの電子レンジで1分半加熱する。
  7. 取り出して、耐熱性のヘラで加熱ムラがないようよく混ぜる。
  8. 再度容器にラップをかけ、600wの電子レンジで1分再加熱する。
  9. 平らな場所に片栗粉を敷き、餅生地の表面に粉をまぶす。麺棒にも粉をつけ、餅生地を2mmくらいに伸ばす。
  10. 約8cmの丸型で4枚抜き、さらに麺棒で伸ばし楕円形にする。
     
  11. 抜いた残りの餅生地を再度丸め、ごく少量の水で溶いた食紅を混ぜ色をつける。

  12. 紅色になった餅生地を同様に伸ばし、8cm角に切る。さらに麺棒で伸ばし、菱形にする。
  13. 白餅生地、紅餅生地、牛蒡の蜜煮、味噌餡の順に置き、半分に折る。

  14. できあがり。

ペアリング

今回はお正月用ビール2種と合わせてみます。

横浜ビール 祝杯新年ビール


1本目は横浜ビール「祝杯新年ビール」です。アルトタイプで香ばしく甘味が感じられます。

苦味が少ないため和菓子とすんなりマッチしますね。牛蒡の少し土臭い香りもまろやかになるように感じました。
ゆっくりと午後を楽しむのに良い組み合わせではないでしょうか。

サンクトガーレン 賀正ビール 2024干支ラベル辰

2本目のサンクトガーレン「賀正ビール」は目が覚めるような柚子の香りのフルーツウィートエールです。

味噌餡がまるで柚子味噌餡になったかのようなフレッシュさを味わえます。和菓子の楽しみ方とは少しずれるかもしれませんが、ちょっと違った組み合わせとしておすすめしたいと思います。

いかがでしたでしょうか?それではみなさま、よきビールライフをお過ごしください!

お正月お菓子ペアリングお菓子レシピレシピ花びら餅

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

ヤマモト ニコ

ビアジャーナリスト/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/AFP

東京都生まれ、埼玉県育ち、神奈川県在住。
外資系金融会社に勤務し研修企画や講師を担当しながら、二足めの草鞋を履こうとしています。

サウナ・スパ健康アドバイザーの資格も持っているサウナ好き。
サウナ後のビールを美味しく飲むために、経済と健康を考えていきます。

落語、能、歌舞伎といった古典芸能も好きで、上野、池袋、隼町、千駄ヶ谷などに出没。
早く寄席での飲食が解禁されますようにと願っています。

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