[イベント,新商品情報]2025.8.26

ヤッホーブルーイング、アップサイクルビール「Forest Echo IPA」数量限定で提供中

株式会社ヤッホーブルーイングは、間伐材を活用したクラフトビール「Forest Echo IPA」を数量限定で提供中。森林資源の利活用に取り組む 株式会社ヤソとコラボレーションして開発したビールは、間伐材由来の木の香りが特徴。「YONA YONA BEER WORKS」全店で提供中です。

地元長野の企業「ヤソ」とのコラボレーション

ヤッホーブルーイングは、創業地である長野県に根差した活動にも注力しており、これまでも県内の企業との協業やイベント等を通じて、地域の魅力発信に取り組んできました。

今回は、長野県を拠点に森林資源の利活用に取り組む、株式会社ヤソとコラボレーションし、森林保全で生まれる間伐材をアップサイクルしたクラフトビールを開発しました。

日本の国土は三分の二が森林に覆われています。その森林の約40%は、手つかずの人工林と言われています。手入れがされないままだと、洪水や土砂崩れ等の災害リスクが高まったり、気温上昇や水質低下により建築資材や紙製品のような身近な製品の価格に影響する可能性も出てきます。
しかし、多くの森林が適切な手入れをされないまま、放棄されています。

長野県茅野市を拠点とする株式会社ヤソは、地域の林業事業体と提携しながら、森林資源の利活用に取り組んでいる企業です。
間伐や剪定の過程で出てきた樹木を、お茶・お香・精油・インテリアなどの商品に展開することで新たな価値をつけ、森林へ還元する循環サイクルを目指しています。

今回新たに開発されたビール「Forest Echo IPA」は、ビールの製造工程「仕込み」「発酵」「貯酒」「充填」のうち、「貯酒」のタイミングで、間伐材を蒸留した芳香蒸留水を添加することで、アップサイクルが実現しました。

森の香りを感じるビール

8月23日に東京のYONA YONA BEER WORKS青山店で行われた先行開栓イベントでは、
簡易的ではありますが、水蒸気蒸留のデモンストレーションが行われました。
Forest Echo IPAで使用されている、間伐材のクロモジを経由した水蒸気が冷却され、芳香蒸留水が少しずつ溜まっていきます。
先着順で選ばれた15名の参加者は、株式会社ヤソ 代表取締役 石橋鉄志さんの説明に、興味深く耳を傾けていました。

「間伐した木の幹の部分は、その後製材所などで加工したり使い方があるが、枝葉の部分は、多くはゴミとして処分されている。それを蒸留の原料として活用することで、新しい価値が生まれてくる。日本の林業も変わるんじゃないかと思って取り組んでいる」(石橋さん)

Forest Echo IPAは、長野県の森の間伐材、カラマツ・白樺・クロモジをチップ状に加工して水蒸気蒸留で抽出した芳香蒸留水をビールに加えています。さらに柚子の果皮の芳香蒸留水が加えられ、爽やかでジューシーな飲み口となっています。

左からカラマツ、右上 白樺、右下 クロモジ 画像提供 ヤッホーブルーイング

チップに加工     画像提供 ヤッホーブルーイング

「どの樹木を使うか、何回も実験をしてブレンドを決めました」と語るヤッホーブルーイング ブルワー 木村克利さんは、皆さんの「美味しい!」という言葉や表情を前に、とてもうれしそうでした。

ヤッホーブルーイングブルワー 木村克利さん(左)と株式会社ヤソ 代表取締役 石橋鉄志さん(右)


参加者からは「木の香りが良い」「生ビールになかった香り」「森の中にいるよう」「サウナの後に飲みたい」など、新たなビールの味わいに感動する声が多く聞かれました。

グラスを近づけると感じる木々の香りや、あと口の爽やかさは、暑い日にはぴったりです。
ホップ由来の柑橘を思わせるフルーティーな香りと、間伐材由来の木の香り、まるで森の中にいるようなボタニカルな香りです。また、ラガー酵母を使用することで酵母が生成するエステル香が穏やかになり、ボタニカルの香りが際立つ、すっきりとした飲み口となっています。


お店のメニューの中で、「鮮魚のカルパッチョ~トマトソルベ~」が、Forest Echo IPAとの相性がいいと感じました。上に乗っているのは、フルーツトマトのかき氷、冷たい甘味と酸味、海ぶどうの塩味もアクセントになり、清々しい味わいのビールとぴったり。

なくなり次第終了です、 長野県の自然の豊かさに包まれるような一杯、いかがですか。

画像提供 ヤッホーブルーイング

製品名     :Forest Echo IPA
原材料     :大麦麦芽、米、ホップ、カラマツ、シラカバ、クロモジ、柚子果皮
ビアスタイル  :Free-Style IPA
アルコール分  :6.5%
※数量限定・なくなり次第終了
※「YONA YONA BEER WORKS」では「WORKS Ale#42 Forest Echo IPA」として提供されています。
Small   820円
Regular 1,200円
Pint  1,500円
株式会社ヤッホーブルーイング
株式会社 ヤソ
YONA YONA BEER WORKS

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

順いづみ

ビアジャーナリスト

ミュージシャン(ピアニスト)、シニアタレント。ヤマハ音楽教室講師を経てフリーに。指導・ライブ歴40年。タレント、歌手のショー出演多数。ライブハウスで飲むうちにビールに取り憑かれ深みにはまる。
横浜・馬車道「ブルーライトバー」レギュラーピアニスト。
歌手・俳優の佐野光洋の専属ピアニスト。
シニアタレントとしては、通販番組に多数出演中。
一方で小説講座やシナリオ作家協会の講座で勉強中。
一昨年「事実に基づく小論文・エッセー(北野生涯教育振興会主催)」でエッセー「魔法使いの弟子」が二位入賞、作品集「すぐそばにある『世界』」の中に収められ、出版。
2021年2月には小説「OnCue!」を電子書籍(Amazon)にて出版。

小説は同人誌などでも発表。
ビール関係では2023年モノマガジン7-16号に記事を書いている。五郎丸歩氏、畠山健介氏へ、ラグビーとビールの関係についてのインタビュー記事などを担当。

その他、演奏スケジュールなどは上のお家マークのリットリンクからご覧ください。

ジュンウエノエンタティメント所属。
熊本県出身東京都在住。
好きなものは、都市伝説、ジャズ、ビートルズ、吉本新喜劇、キティちゃん。
推し活は 滝ともはる、江木俊夫。

CD 「and You」 2012年
「3粒のぶどう家族」(朗読CD付き絵本、CD音楽担当)発行 ブイツーソリューション 2017年・「あの青い糸」(二部合唱曲・作曲) 2020年

日本の世界の、まだ見ぬたくさんのビールとの出会いを楽しみに生きてます。
施設でのボランティアコンサートも定期的に開催。12月は船橋市の施設に伺います。

ストップ!20歳未満者の飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。
妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。