[イベント,テイスティング]2013.8.8

<ギャレット・オリバー氏と日本のクラフトビール醸造家の交流会&ビールと寿司のペアリング・ディナー>レポート

8/6、茨城県の木内酒造本社内『蔵+蕎麦 な嘉屋』で、世界を代表するビール醸造家ブルワー、ギャレット・オリバー氏と日本のクラフトビールのブルワーたちが交流会を行った。
それぞれ醸造したビールを持ち寄ってのビール談義は、日本のクラフトビール醸造家にとって大きな財産になったに違いない。

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自らのビール「ブルックリン・ソラチエース」の解説をするギャレット・オリバー氏

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「ソラチ・エース」で使われているホップは、北海道空知で生まれたもの。現在はアメリカで栽培されている。このソラチ種ホップのみを使用したのがこのビール。

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ラベルの最上段の「GHOST BOTTLE」の文字を御確認いただけるだろうか?
一般市場には出回らない非売品の銘柄。
ちなみにこのビールは8/9(金)19時からcafe104.5でおこなわれる「MEET THE BREWER」で飲むことが出来る。

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日本のクラフトブリュワーにも大いなる刺激となったイベントだった。

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翌日8/7には、ギャレット・オリバー氏がネストビール額田醸造所で自ら「ブルックリン・ラガー」の仕込みを行った。

さらにその夜には、西麻布でギャレット・オリバー氏と楽しむ「ビールと寿司のペアリング・ディナー」が催された。

淡色系ラガーとは相性の良くない生魚や寿司に、どのようなビールを合わせるか…?
非常に興味深いペアリング・ディナーであったが、どの組み合わせも非常に納得のいく内容だった。

いくつかの例を紹介しよう。

さんまの干物にブルックリン・ラガー
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ブルックリン・ラガーの持つモルト感とホップの香りが、濃縮した干物の味わいがマッチする。
スダチを絞ると柑橘系の香りが一層シンクロし、さらなる魅力が開いてくる。

鰹にブルックリン・ソラチエース。
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硫黄臭のある淡色系ラガーでは鰹の生臭さが際立ってしまうことがあり、ビールにとってかなり「ハードルの高いペアリング」と言える。
が、ベルジャン系イーストが醸す香りとホップの爽やかさが鰹の旨味を心地よく引き出してくれる。

岩ガキにブルックリン・ローカル1
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濃厚でクリーミーな夏の岩ガキに、淡色系のベルジャン・エールのフルーティーでスパイシーな魅力が調和する。
ソラチエースを合わしても楽しめた。

マグロの赤身にブルックリン・ローカル2
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血の味わいを感じるマグロの赤身には、ロースト感と複雑なフレーバーが印象的な濃色ベルジャン・エールのローカル2を合わせる。
煮きり醤油の風味にもベストマッチ。

今回は和食とのペアリングだったが、19時からcafe104.5でおこなわれる「MEET THE BREWER」では以下のようなメニューと楽しむことが出来る。

Brooklyn Lager/Smoked Pork
ブルックリンラガー/豚バラの薫製

Brooklyn Cuvee Elijah /Roasted Beef Salad
Brooklyn Crochet Rouge Riesling / Salmon
Brooklyn Sorachi Ace /Curry Spiced Crab Cake
サーモンマリネ、カレー風味のカニのキッシュ(クラブケーキ)、ローストビーフサラダ 3品盛り合わせ

Brooklyn Local 1/ Shrimp Pasta/Chorizo
エビのパスタ/チリコンカン

Brooklyn Local 2/ Confit Quail/Foie gras
うずらのコンフィ/フォアグラのファルシ

Brooklyn Black Ops/ Chocolat Brownie
ショコラブラウニー

なお、8/9のイベント「MEET THE BREWER」に関しては以下のサイトで確認できる。
https://www.jbja.jp/archives/6065

http://kodawari.cc/brooklyn/

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※お店のメニューや営業時間、イベントの内容などの掲載情報については、予告なしに変更されることがありますので、念のためお店やイベント・サイトなどをご確認の上ご来店・ご来場くださいますようお願い申し上げます。

*告知は、本サイト以外でも行われている場合がありますので、すでに満席の場合もあります。御了承下さい。

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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