[イベント]2010.9.3

褐色のヴァイツェンとコーラヴァイツェン

石垣島にある「石垣島地ビール」は、日本最南端で造られているクラフトビールだ。さとうきび畑に沿った一本道をひたすら進むと、市中から車で15分ほどのところに、醸造所はあった。

石垣島地ビールのラインナップの中に、「ヴァイツェン」がある。通常は黄身がかった白色が圧倒的に多いが、ここのヴァイツェンは茶褐色。研修先であった南ドイツのダックスブロイ社のヴァイツェンに倣ったそうで、ローストしたドイツ産モルトを使っていた。液体を口に含むと、なるほど、ほんのかすかにカラメルの香りがする。

工場長兼ブルワー(醸造者)の塩谷篤さんによると、これまで何度かコンペティションに出品したものの、箸にも棒にもかからない。味には自信があるのに、どうしたものかとダメもとで問い合わせた。得た回答は、「褐色だからダメ。ヴァイツェンのスタイルから外れているから」とのことだった。

賞を取るのは諦めた。塩谷さん曰く、「自分はダックスブロイに教えてもらった、褐色のヴァイツェンの方が美味しいと思う。変えるつもりはない」

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塩谷さんが、ヴァイツェンにはコーラが合うんだ、と教えてくれた。ギャ! なんじゃそりゃ⁈  
刮目しながら固まっていると、南ドイツの人たちが教えくれたという。なんでも、ヴァイツェンを飲むのに飽きたら(これまた贅沢な話だが)コーラで割るのだと。ピルスナーなどいろいろ試してみたが、とりわけヴァイツェンは、コカコーラとの相性が抜群らしい。

ホントかな〜と思いつつネットで検索してみると、なんと辻調理グループのWebサイト「辻調おいしいネット/独逸見聞録」に掲載されていた。「コーラヴァイツェン」「コーラヘーフェ」という名前だそうな。石垣島地ビールでは醸造所で完成品が飲めないので、またビビりのためにまだトライしていない。覚悟を決めてやってみるか…。

塩谷さんは、コーラヴァイツェンを製品化するべく研究中だ。果たしてこのビアカクテル、ビールとジンジャーエールを合わせる「シャンティ•ガフ」級の認知と人気を得ることができるだろうか⁈■

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003 野田 幾子

この記事を書いたひと

野田 幾子

ビアジャーナリスト/ビアアンバサダー

ビールの美味しさや楽しみ方を伝えるビアアンバサダー/日本ビアジャーナリスト協会ファウンダー。2007年のビアバー・ビアパブムック『極上のビールを飲もう!』をはじめ、数多くのビールに関する本や雑誌の企画執筆、編集、構成を務める。 現在、ビールのペアリングに特化した著・監修書『ビールのペアリングがよくわかる本』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、監修したビアコミックエッセイ『恋するクラフトビール』(KADOKAWA)が大好評発売中。ビアイベント主宰、ビール/ペアリング講座企画開催、テレビ番組企画協力も多数。

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