フード30品目、ビール30液種! 大規模ペアリングイベント「Sync」11/19大阪開催
完全予約制のフードペアリングイベント「Sync – The Art of Beer & Food Pairing」(以下「Sync」と表記)が、2025年11月19日(水)に開催されます。会場は、CRAFT BEER BASE MOTHER TREE(大阪市北区)。
ゲスト2人を含む5人の料理人が、30品目のフードを準備。ビアジャッジ・ビアソムリエが、それぞれのフードに合わせるビールを厳選し、フードとセットで提供します。
目次
30種類のペアリング
イベント名の「Sync」は、Synchronize(調和する、共鳴する)の略。ビールとフードの味わいの調和を体験してほしい、ビアシーンにフードを合わせる楽しみをもっと増やしたい、といった想いが込められています。
そんな「Sync」で提供されるのは、フード30品目と、ビール30液種。
一店舗での開催としては、なかなか見ない規模のペアリングイベントです。
フード・ビールを30種類も用意するのは、なぜなのでしょうか。
このイベントを主催する株式会社CRAFT BEER BASEの大野駿来氏(店舗運営部 統括マネージャー)は、「30品目という数字が先にあったわけではない」「幅広くペアリングを紹介するにはそれくらいの品目が必要だった」と説明します。
確かに、ビールと聞いてすぐ思い浮かぶいくつかの国の、代表的な料理を数種類ずつ並べるだけでも、あっという間に30品目を超えそうです。ペアリングの幅の広さと、料理・ビールの提供の都合、そして参加者のお腹と肝臓のキャパシティのバランスを考えると、30品目でちょうどいいのかもしれません。

CRAFT BEER BASEの大野駿来氏。シニアビアジャッジ、ビアコーディネーターの資格も保有(画像提供:株式会社CRAFT BEER BASE。以降の画像も同様)
基礎から応用まで、幅広いフードペアリング体験
「Sync」は、立食形式。フィンガーフードスタイルの料理とともに、ビアジャッジ・ビアソムリエが厳選したビールが提供されます。
コース料理ではありませんので、どのような順番でペアリングを楽しむかは、参加者の自由です。とはいえ、分かりやすいシンプルな組み合わせからスタートした方が、より理解しやすく、充実したペアリング体験になるはずです。
そのため、このイベントでは、以下の3つのセクションに分けて、フードとビール、そして解説シートが提供されます。解説シートを確認しながら、順番に沿って体験を進めるのがおすすめです。
- Section 1: Typical / Traditional
基本のペアリング。
同じ発祥国、近い色合い、味わいのパワーバランス、五味六味の相互作用、など。 - Section 2: Domestic / Japanese
和食とのペアリング。
うま味同士の相互作用、ビールのどの要素をうま味と合わせるか、など。 - Section 3: Creative / Innovative
最先端のペアリング。
フレーバーを成分レベルで分解再構築した、驚きの組み合わせ。
基礎から応用、最先端まで、幅広いフードペアリングの体験を通じて、さまざまな気づきが得られるはずです。

どんなフードが楽しめるのか
では、「Sync」ではどのようなフードが提供されるのでしょうか。
料理人5人の競演
「Sync」のフードを用意するのは、CRAFT BEER BASE各店舗の料理人3人に加え、ゲストの2人。
クラフトビールにも造詣の深い計5人が、それぞれのバックグラウンドを活かしたフードを提供します。

CRAFT BEER BASEの料理人3人。左から、今西隆浩氏(総料理長)、池田真之介氏(CRAFT BEER BASE leaf店長・料理人、ビアジャッジ)、明神雅史氏(CRAFT BEER BASE BUD料理人)
フードの具体例
具体的には、どんなフードが楽しめるのでしょうか。大野氏に頼み込んで、試作品の写真を提供してもらいました。

試作フード4品
写真は、左上「ムール貝のビール蒸し」、右上「鮪の漬け」、左下「海老の塩麹漬け」、右下「ポークハムのタルティーヌ」。なお、いずれも当日までに変更が生じる可能性がありますのでご注意ください。
どんなビールと合わせるのか?
今回のイベントは、料理人が作り上げたフードに対してビールを合わせる形。フードもまだ一部変更となる可能性がありますので、提供されるビールは全く分かりません。
とはいえ、せっかく試作フードの情報を入手しましたので、勝手に予想してみました。
ムール貝と合わせるのは、定番のランビックでしょうか。ドライな口当たりや強い酸味が、ムール貝のうま味や磯の香りと高相性なはずです。
鮪や海老は、漬けになっていますので、麹の香りに合わせて、ヴァイツェン、あるいは、清酒酵母を使ったビールでしょうか。
そして、おしゃれなタルティーヌには……? これは要素がいろいろありそうで、難しいですね。例えば、スパークリングワインのような、フルーティーで爽やかな口当たりのビールではどうでしょうか?
たった4品目でも、なかなかの難問です。当日は実に30品目! 期待が広がりますね。
小ポーションのフードがずらり
イベント当日は、カウンターやテーブルに、少量ずつ取り分けられたフードがずらりと並びます。ビールは、各フードの近くのサーバーやテーブルにて、40mL程度ずつスタッフがサービング(度数の高いビールは少量になります)。
店内をうろうろしながら、様々なペアリングを体感することができます。
なお、ペアリングに絶対的な正解はありません。個人の好みや気分、食事全体の中での位置づけなどによっても、合わせるビールは変わってきます。
会場となるCRAFT BEER BASE MOTHER TREEには、約500種類の缶・瓶ビールが在庫されています。必要とあらば、ビールを追加注文して探究を深めることも可能です(ただし酒量には注意!)。
ビギナーからビアギークまで、そして業界関係者も歓迎
ここまでの内容を読んで「レベルが高そうだけどふらっと行って大丈夫なのかな」と感じた方、心配はいりません。むしろ、そんな方にこそ「Sync」に参加してもらえればと思います。
基本のペアリングから順に試していけば、単に貴重な体験ができるだけではなく、知識や興味の幅も大きく広がるはずです。和食とのペアリングは、普段の食事にもすぐ活かせますね。
一方、最先端のペアリングは、意外性や新鮮味に満ちています。ビアギークにとっても、満足のひとときになることでしょう。
また、飲食業界関係者の参加も歓迎。
大野氏は「驚きやヒントを得て帰ってほしい」と、このイベントをきっかけに、飲食店でのビールの位置づけや提案が変わっていくことも期待しています。
なお、冒頭にも記しましたように、このイベントは完全予約制です。事前の予約はお忘れなく。
16時〜21時の開催ですが、コース料理のような一斉スタートではありませんので、どの時間に行っても問題ありません。とはいえ、会費は定額ですし、遅い時間では一部品切れが発生する可能性もありますので、早めの来店がおすすめです。
多様なビールの魅力を再発見!
「Sync」では、30種類のペアリングを通して、多様なビールの魅力を再発見できます。
11月19日は、フードペアリングが秘める可能性を体感しに、CRAFT BEER BASE MOTHER TREEへ集合しましょう!
開催概要
名称:Sync – The Art of Beer & Food Pairing
日時:2025年11月19日(水)16:00~21:00
場所:CRAFT BEER BASE MOTHER TREE
大阪市北区大淀中1-13-13(Googleマップ)
(JR大阪駅より徒歩約15分)
会費:1人あたり12,000円(消費税込)
定員:80名(完全予約制)
予約方法:Googleフォーム、または電話(06-7503-9795)
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。









