[イベント,ビアバー]2016.3.3

【イベントレポート】「Grow seeds〜おいしい野菜とビールの夜〜」静岡おまちの新店「Craft Beer Station」で、可能性の種を育てよう

AOI Brewingベアードビール反射炉ビヤ葵区静岡

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2月28日(日)、静岡のおまちの新店「Craft Beer Station」で、地元の若手野菜生産者とコラボしたイベント「Grow seeds~おいしい野菜とビールの夜~」が開催された。「おまち」とは中心市街地、繁華街という意味のふるさと言葉。主に県内一の都会である静岡市葵区で使われている。

 

静岡を中心とした国産クラフトが常時6種類

開催場所である「Craft Beer Station」は、研修留学で訪れたカナダでビールの多様性に惚れ込んだ代表の小島直哉氏が、トロントの醸造所「Junction Craft Brewing」で修行を積み、2016年1月にオープンした。「多彩なビールに出会って、感じて、楽しんで。ビールを介して地元の人達、さらには国境を超えた人達ともつながれる場にしたい」。そのようなコンセプトで小島氏が立ち上げた店は、JR静岡駅から徒歩5分ほどの場所にある。内輪向けに言えば「静岡パルコの浮月楼出口の隣のビル」で通じるだろうか。

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テーブル3卓にカウンター4名とこぢんまりしているが、そのため店内はアットホームな雰囲気。反射炉ビヤやベアードビール、AOI Brewingなど、静岡県内を中心としたブルワリーのビールが常時6種類楽しめる。

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ノーチャージで全面禁煙、英語もOK

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軽食を中心にバーガーやコテージパイも。調理担当の柏氏が腕を振るう

ここで開催されたのが、静岡で無農薬野菜の生産を手掛ける若手、早川雅貴氏とのコラボイベント「Grow seeds~おいしい野菜とビールの夜~」。早川氏は静岡で生まれ育ち、フィジーやオーストラリアを旅した経験から農業に辿り着き、農業を通じた街づくりや体験農園、食育事業など、「畑のある暮らし」を広める活動している。その早川氏が育てた静岡の冬野菜とビールを味わうイベントだが、単に野菜とビールのペアリングを楽しむ企画ではない。参加者同士がグループワークを通して、各々の持つ特技や志、熱意など可能性の「種(Seeds)」を見つけ、シェアして育てよう(Grow)という企画だ。

ちなみに農業には全く縁が無く、去年手間要らずと聞いたブルーベリーも全滅させた筆者だが、静岡の食とビール応援隊として参加した。てっきり参加者は農業関係者やビールマニアが多いのかと思いきや、青年会議所のメンバーやカメラマン、DJ、マグロの1本釣りで旅する人、人類の種について追求する人(後述するが決して卑猥な意味はない。真面目である)など意外と多彩な顔ぶれ。これがとてもよかった。

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早川氏の畑でとれた野菜。ゴボウが太い!

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生野菜は自家製味噌や香味塩でいただく

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白菜、人参、紫キャベツ、里いも、芽キャベツ、ブロッコリー、下仁田ネギ。どれも控えめの味付けと、焼くか蒸すかのシンプルな調理法が野菜本来の力強い味わいを際立たせている。

静岡のビールを飲みながら、各々の種を見つける。

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飲み食いしながら、野菜や農業にまつわる早川氏のプレゼンを聴く。プレゼンというと堅苦しく聞こえるが、専門性の高いものではなく、実際はその後に続くグループセッションの導入といったもので、クイズを交えながら終始和気あいあいとした雰囲気で進む。

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野菜の種当てクイズ。全くわからない(正解はほうれん草)

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これなんて完全に黒ゴマだ(正解は人参)

種から芽吹き、実を結ぶ。それは当たり前のことだが、種をじっくり見る機会などなかった筆者には想像もつかない。

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あるテーマについて、初対面の者同士がビールを片手に語り合う。語らううちに、思わぬ横のつながりや予想外の発見があり、自然と場が盛り上がる。東西に長い静岡は、県内でも地域によって食文化や風習、人の気質まで異なる。イベンター側が一方的に講義するのではなく、参加者も主催者も双方向のコミュニケーョンをとることで、自分にはない価値観や様々なライフスタイルに触れることができた。この場において、ビールは人と人をつなぐ潤滑油だ。

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自分の趣味や特技、興味があることをワークシートに記入。いざ書こうと思うと9つも浮かばず、自分の引き出しの少なさに失望した。よく考えたら他にもあったが、とっさには出てこない。大喜利はできないタイプだ(ビールで4マスぐらい埋めたいと思った)。

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右下の「チャソ」って何だろう?と思っていたが、たぶんチャリ(自転車)

バイタリティ溢れる早川氏のワークシート。おそらく9マスでは足りないぐらいの種と行動力の持ち主。翌日お礼を兼ねてメールを送ったが既に日本にはいなかった。フットワークも良すぎる26歳だ。

ちなみに自分のグループには「人類の種(子孫繁栄)」について、ライフワークとして真面目に追求されている御方がおり、そのインパクトと面白さに完全に話をもっていかれた。盛り上がり過ぎて個々のプレゼン時間がなくなったが、大変面白かったので全く悔いはない。

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美味しい野菜と参加者の熱意でビールがぐびぐび進んだ夜。
人類の種(何度も言うが卑猥な意図はない)に全てを持っていかれた夜。
静岡に来て5年だが、県西部で生きている自分はまだまだ知らないことだらけだ。

 

イベントは今後も継続予定だとか。
今回は種を見つけることに軸足が置かれていたが、次回は種を「育て」「実を結ばせ」「収穫する」までにはどうしたら良いのか? どのように土壌や畝を整え、どれぐらい量の種をどこに撒き、どのような肥料を与えるべきか? 実例に落とし込んだ内容にも期待したい。

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「Beer is Fun! ビールは楽しい!と感じてもらえる場にしたい」と話す小島氏

ビールや人、食、静岡、店に関わるさまざまな人々を巻き込み、 多彩な催しが開催されそうな、静岡おまちのビアバー「Craft Beer Station」。 静岡の美味しいビールと一緒に、バラエティ豊かな仕掛けも飛び出してゆきそうだ (それまでに9マスぐらい埋められるようになりたい)。

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 ■店舗情報
Craft Beer Station(クラフトビアステーション)
住所:静岡県静岡市葵区紺屋町5-7 田中ビル2階
電話:080-6315-5143
アクセス:JR静岡駅北口より両替町通りへ徒歩5分(静岡PARCOの隣)
営業時間:火~金 17:00~24:00、土・日 12:00~24:00
定休日:月曜日
席数:テーブル席12名、カウンター席4名
公式ホームページ:Craft Beer Station – クラフトビアステーション
公式FBページ:本日のビールメニューなど最新情報はこちら

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この記事を書いたひと

山口 紗佳

ビアジャーナリスト/ビアライター

1982年愛知県知多半島出身。結婚情報誌のディレクターを務めた後、東京の編プロで企業広報、教育、文化、グルメ、健康、美容、ライフスタイル、アニメなど多媒体の制作経験を経てフリーの物書きに。静岡県西部より家族で楽しめるビアライフをお送りします。休日はグラウラーを積んでオートバイでツーリング。猛禽と赤も好き。
■実績:『世界が憧れる日本酒78』(CCCメディアハウス)、『東京カレンダー』(東京カレンダー)、グルメ情報サイト『メシ通』(リクルート)、ダッシュエックス文庫(集英社)各種ツール制作

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