[JBJA活動,新商品情報]2017.7.4

ヤッホーから新ブランド『軽井沢ビール クラフトザウルス』

ヤッホーブルーイング(以下、ヤッホー)のプレス発表会のご報告。

これまた変わったデザインですこと!

本日2017年7月4日(火)より、軽井沢エリア限定商品「軽井沢ビール クラフトザウルス」が2種同時発売されることになった。
ヤッホーらしい斬新なデザインは「パッ!と目立つ黒を背景にしました!」とマーケティング担当の宮越(ヤッホーニックネーム:ナガレ)氏が説明。
「ビール氷河期(ビール市場の縮小が進む現在の例え)に誕生した新ブランドを”クラフトザウルス”という架空の生物で表現しました!」
「ヤッホーはいつもデザインにこだわります。そして、手に取って下さったお客様に『なんだろう?』と、飲みながら考えて頂ける『余白』の部分も大切にしています。」とにこやかに語る。
なるほど、余白。そうね。
今回も「なんだこりゃ?」「ザウルス?ちが…?象…マンモー?」と、缶を手にしてニヤニヤしてしまっている自分を思うと、まんまとヤッホーの思惑に乗っている気がする。うーん、まずいことに楽しくなってきた。

衝撃の「ペールエール」

缶のショッキングな色からは想像し難い程、中は美しい黄金色のビール。このギャップが憎い。

「今回のスタイル、ペールエールを作るのに一番拘ったのは、『いかにホップ香をキレイに出すか?』でした」と醸造責任者の森田(ヤッホーニックネーム:もーりー)氏の説明が始まる。
「ヤッホーにある約30種類の中から4種類のホップを組み合わせて、複層で豊かな香りに仕上げました。」
「発酵時に72時間だけホップを漬け込みました。」
「12時間毎にサンプリングを取り出して、最終的に72時間が一番美味しかった。」

◇テイスティングポイント◇
*グレープフルーツ、レモン、ユリの花を思わせるリフレッシングなホップ香
*スッキリとしながらも心地よい甘みのある飲み口
*明瞭だけど嫌味のない苦味

テイスティングした感想は…
ペールエールでも、よなよなエールとは全く違う、爽やかで華やかな香り!
このままずっと嗅いでいてもいいですか?と飲むのを躊躇う程よい香り!
IBU(国際苦味単位)もよなよなエールよりは少し低め。
ハーブチキンを乗せたサラダを一緒に食べたい!
イチゴジャムを薄く塗ったブリオッシュにも合いそう!
ちょっと待ってください…これ…全国販売しないんですよね?
軽井沢に毎日通えない私…無念です!
◆ちなみに…もーりー個人がお勧めするペアリングは
「ローストチキンとかいいですよね~♡あ!あと、ローズマリーの効いたフライドポテトとか!」
もう…絶対うまいじゃないですかそれ…(ヨダレゴシゴシ…)

■軽井沢ビール クラフトザウルス ペールエール(缶)
「軽井沢ビール クラフトザウルス」のフラッグシップです。グ レープフルーツを思わせるホップ香は、天地を突き抜けるような 衝撃を与えます。豊かなホップの香りと、さわやかな苦み、モル トの甘味がバランスよく、上品でありながら先進的な印象を持つ 新しい「ペールエール」を目指しました。
ビアスタイル:ペールエール
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5.5%
容量:350ml(缶)
価格:¥267(税抜)¥288(税込)

長期熟成「ヴィンテージエール」

こちらはバーレイワインなので、クラフトザウルスの身体が【紫色】なのだ

「完成までに最低半年以上を要するバーレイワインです。」
「アルコール度数10%の重厚な味わいのビールですね。」
「日本でもまだ作っている所は数社だと思います。」
「1年に1度しか作らない、作り手にとっても特別なビールです。」
「通常の10倍以上の長い熟成期間です。」
「そして今年のヴィンテージエールは…あ!約2年物ですね…笑」

◇テイスティングポイント◇
*ドライレーズン、シェリー酒、タフィーを思わせる熟成香
*しっかりとした苦味とそれを支える豊かな甘み
*カラメル、ロースト麦芽からくる重厚なコク

テイスティングした感想は…
今回の出来は最旨(←造語)すぎませんか?
まろみとコクの絶妙なバランスが素晴らしい!
最もゆっくりと味わいたいビール!
少しだけトーストしたレーズンパンと発酵バターが食べたい!
蜂蜜漬けのナッツと生ハムが何故ここに無いんですか!
なんならバニラアイスを口で溶かしてから少しだけ含みたい!
すみません!お代わりください!
◆ちなみに…もーりー個人がお勧めするペアリングは
「ビターチョコ!あとブラウニーも良いですし…肉!肉!笑」
もう…妄想ペアリング飯テロに遭ってしまいました…タベタイ…

■軽井沢ビール クラフトザウルス ヴィンテージエール(瓶)
通常一か月程度で完成するビールを、6ヶ月から数年間熟成させた ヴィンテージビールです。熟したプラムやレーズンを思わせるしっ とりと豊かな熟成香と、10%前後というアルコールの高さが特徴で す。熟成が生んだ至高の余韻をお楽しみいただけます。 毎年異なるレシピで醸造するため、製造年ごとの限定生産製品です。
ビアスタイル:バーレイワイン
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:10%(2015仕込み)、9.5%(2016仕込み)
容量:375ml(瓶) ※要冷蔵
価格:¥1,280(税抜)¥1,383(税込)

~地元軽井沢を日本一のクラフトビールの街へ~

シリーズ第一弾は衝撃の「ペールエール」長期熟成「ヴィンテージエール」で、ヤッホーブルーイングでは20年ぶりの新ブランドとなる。

ヤッホーブルーイングの目指しているのは「軽井沢を日本一のクラフトビールの街」にしたいということ。
これまでもヤッホーは売上金の一部を募金し、軽井沢町とクラフトビールのつながりを深めてきた。
2014年前後から星空ビアテラスに始まり、軽井沢産小麦「ゆめかおり」をビールの原材料として使用したり。各所にてクラフトビールセミナーを開催し、また近年では軽井沢産ホップの栽培を復活している。

ヤッホーは今まで以上に「軽井沢の人々にとっては、クラフトビールを楽しむことが日常生活の一部になるように」またそれを「軽井沢町の魅力のひとつとして」来訪者(観光客)にも注目して頂けるように「軽井沢ビール クラフトザウルス」として軽井沢を盛り上げていくと胸を張る、ナガレともーりーが清々しい。

「軽井沢ビール クラフトザウルスの販売ターゲットは、マニアではありません。嗜好品に興味が深い軽井沢に住む方々と、軽井沢に来てくださる方々です。クラフトビールへの興味のレベルが一つ上がる。そこを目指しています。だから『新時代』にしました。」と。

軽井沢ビール クラフトザウルスは、スタイルごとにクラフトザウルスの体も変色していくそうなのでお楽しみに!

ビール氷河期から「ビールの新しい時代をつくるゾー!」と叫ぶクラフトザウルスの今後を期待したい!
そして軽井沢へ行って、クラフトザウルスを一緒に飲みましょう!

写真左:マーケティング担当・宮越裕介(ナガレ)氏 右:醸造責任者・森田正文(もーりー)氏

クラフトザウルスバーレイワインペールエールヤッホーブルーイング新商品軽井沢ビール

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

藤瑠璃

ビアジャーナリスト/ビアフード料理研究家

神奈川県出身。
ビアフード料理研究家。食品販売促進デモンストレーター・得意料理は肉料理と無添加料理。ビアソムリエ。ダイエット好きで特技はリバウンド。子どものアトピー性皮膚炎と喘息を、薬を使わずに2年間の「無添加食生活」で完治させた経験により「医食同源」をモットーとする。弱点がカタカナな為 ビールやビアバーの名前を覚えられないのが致命傷。

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