[コラム,テイスティング]2018.12.24

ミュージシャンのビール調べてみました

cameronsELYSIANKrönleins BryggeriNORTH COASTrobinsonsSTONE Brewingコラボビールタモリ音楽

先日クイーンのビールを紹介しましたが、今日本では実質飲めないし、
興味が出たので他のミュージシャンが作ったビールを調べてみたくなったのです。

上の投稿にてミュージシャンがビールをプロデュースするのがブームになっていると書いたものの、
どれくらい出ているかを把握していなかったので、
実際に飲んでみました。ゲップ。

 

 

中でも日本で最も成功したと言えるのが

アイアンメイデン

泣く子も黙る(ジャケットをCDによく採用している)現在6人組イギリスのメタルバンド。
もちろん名前の由来はかの有名な拷問器具から。
しかし現在までで1億枚以上も売り上げるリアルモンスターバンド。

ヴォーカルのブルースディッキンソンがビール好きだったため
2013年に始まったビールプロジェクトだとか。
これまでに「トゥルーパー」「トゥルーパー666」「レッドアンドブラック」「ハロウド」
と4種も発売。
そのうち私が入手していたのは2種。

自分の過去の記録からご紹介。

アイアンメイデン トゥルーパー ゴールデンエール

トゥルーパーは彼らのヒット曲の名前。イギリスのロビンソンズ製。
香りはリンゴ、液はレモンを含むホップの苦みとモルトの甘みを感じさせる、意外にもイギリス正統派エール。円グラフに表せばどの要素も高水準なバランスで堂々とした一本。
※現在はラベルが変更になっています

 

アイアンメイデン トゥルーパー666 ゴールデンエール

1本目がヒットし気を良くして作られた限定品。炭酸も苦みも酸味も控えめな意外。
パン、モルティなアロマでレッドエール寄りの豊かな麦感の甘さを長く味わえる。

アイアンメイデンのビールは総じてウマかった…と意外だった記憶があります。
見つけたら即買う価値はある、くらいに個人的にはオススメ。

 

モーターヘッド

イングランドのロックバンド。メタル、パンク、ハードと音楽性が幅広く、
世界中にファンを作った伝説的バンドだが中心メンバーのほぼ全員が亡くなったため現在は活動していない。

ラベルにはデビュー時からトレードマークとしているキバをむいた豚が載っていますね。

モーターヘッド バスターズラガー

なぜか醸造はスウェーデンのKrönleins Bryggeriというところ。大手のよう。
香りはハチミツだが液はドライでクリスプなので一瞬ショウガが入ってるかと思わせる。
口の中でクリーミー。甘さ控えめでホッピー。
飲み込んだ後に炭のようなえぐみというか香ばしい燻しを感じる。

 

ロードクリュー アメリカンペールエール

こちらはイギリスのCamerons醸造。シトラスアロマがアメリカンペールエールの特徴を捉えており、
味はほろ苦さが支配的なのでホッピー寄り、その香りは植物の折った茎から出る青臭さにも似ているビール。

 

デフレパード

ドラムの左腕切断、ギタリストのオーバードーズによる死去など様々な困難に遭いながらも、
数々のヒットを飛ばし現在も活動するイングランド出身のバンド。
ハードな楽曲だけでなく泣かせるバラードも得意。

デフレパード ペールエール

youtubeで宣伝ヴィデオも配信してました。笑
パイナップルや柑橘、南国系のアロマから程よい飲み口の「ザ・ペールエール」
今回飲んでみた中で最もバランスタイプだったビールで、
麦を食んだようなモルティさがふんわり香り、時折白い花のようなニュアンスも覗かせる。
しかしこの量で6%のABVとは。流石IPAに定評のあるエリシオン。

 

NOFX

アメリカの結成30年以上にもなるパンクバンド。メロコアパンクを牽引。
疾走感というか速い曲がとにかく速いのと、
レゲエやスカなどの引き出しも多いため数多くのバンドに影響を与えた。

ストーン&ノーエフエックス パンクイン ドラブリック ホッピーラガー

缶のデザインと名前はバンドの同名アルバムから。
“「非常に飲みやすいが、工業ビールの様に無味でつまらないものにならないStone Brewingらしいビール」をコンセプトに、味わい深いラガー・ビールに仕上がった。”
とのメーカーの紹介文どおり、口に含んだ瞬間にグレープフルーツの皮に似た苦みが駆け抜ける!
IBU47とか絶対もっとあるでしょコレ笑
なのに微かな柑橘香と花のようなアロマが品よく、さらにこの手の味わいだとあるはずの重さがない。
まさにストーンの所行です。

 

カタクリズム

カナダはモントリオール出身の現在4人組デスボイスバンド。
歌舞伎のごとく長髪の頭を振り回すパフォーマンスがド迫力。

セント タバーナック

澱がすごい!
EUTROPIUS BREWERYのHPによれば、
カナダのフランス語圏に住むケベック人たちにとって大切な存在であるキリスト教会。
宣誓の言葉である教会用語から名前を付けたよう。
グラッシーなほろ苦さもオレンジのような香りもバンド自体も全てがノーマークだったベルジャンブロンドスタイル。
甘いコリアンダーの香りが売りらしいが、
フルボディ寄りだけどもさっぱりした後味がまた後を引く、ある意味鰹節のようなコクもあるという飲み応えある一杯。

 

また、こんなのもありました。

Marshall

箱のデザインがまたニクいぜ

マーシャルトリプル

バンドマンなら知らない人はいない、
なんとあのアンプ機材メーカー「マーシャル」もビールを手がけていました!笑
あざとい!

しかしこれが侮れないおいしさ!
醸造はフランスのBrasserie Mélusineというところなのですが、
ベルギーに近いこの地はベルジャンスタイルが得意な醸造所も存在しており、
言われないとワインの国フランス産だとはわからないほどしっかりしたトリプルな出来映え。

見えにくいですがこちらも澱がなかなかの量。
程よい甘さとコク、カラメル。底に溜まった澱からは石けんと鉄、柚子すだちのような酵母の味わいもあり。

調べてみるといろいろと複雑なのですが、、
2016年から発売はされており、
公式ページによればラガー、IPA、Jim’s Trebleというビールも作られていたようで、
味から鑑みてJim’s TrebleがこのTripleに名義変更されていそうだが、Classicという表記のラベル(こちらはベルジャンブロンドのよう)もあり。
醸造所も複数散見されますが、
英語だけでなくフランス語も入ってくるのでこれ以上の調査は断念。
一つ言えるのは日本に入ってきてるのはこの一種類で、
ベルジャントリプルとして非常に良い出来だということです。

 

...

(他にもAC/DC、KISS、アングラ、セパルトゥラ、アモンアマースのビールが
ありましたが日本未輸入or入手困難なため割愛)

 

ここへきてようやく別のジャンル。

 

セロニアスモンク

50〜60年代に活躍し、マイルスデイヴィスやジョンコルトレーンらと並ぶ大物ジャズピアニスト。
ピアノソロが白眉なアーティストで、常に流麗なメロディーが即興でもプレイされるから驚き。

ブラザーセロニアス

こちらは以前から流通しているので入手しやすいです。
が、なんとアビィビール。
完全に醤油の香りからの味も大豆発酵食品のような佇まい。
同醸造所のオールドラスプーチンも想起させる熟成感はナイトキャップの最適解。
ジャズ業界に寄付をしているノースコーストが「モンク」という言葉に引っ掛けて作り始めたんだとか。

 

※上記の商品はタワーレコード、ディスクユニオンさんはじめ、音楽ショップや
酒屋さんにて取り扱っておりますが、
在庫自体が品薄のものが多いので欠品の際はご了承ください

 

 

 

しかし実は…日本にも少しだけあったのです!
ミュージシャンが関わったビールが!

 

ACIDMAN

J-ROCK界でメジャーデビュー時から強い人気を誇る、3人組のバンド。
静謐さ、繊細さ、時に激しい大胆さも内包する叙情的なサウンドが持ち味。

埼玉川越代表、クラフトビールを牽引してきたCOEDOとACIDMANが
ミュージックフェス「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI”」を通じてコラボし作られたのがこのビール。

彩(さい)-sai-

なんと仕込み中にACIDMANの楽曲を聴かせるという試みを行った超実験的なビール!
バンドの音楽を聴かせオーロラとギャラクシーホップを使った…というフェス限定商品。
スイカを想起させる青臭いホップの香りとキレの良さが相反して存在し、唯一無二の後味を持つ今までにないペールエール。

 

クリープハイプ(の尾崎世界観)

J-ROCKの若手から代表格へと成長したバンド。
ジャケットからも垣間見えるシュールさだけでなく、とにかく特徴的な声と作詞、タイトルが忘れられない個性を放っている。

5%

J-WAVEのとあるラジオ企画で生まれたのがこのビール。
ラジオとバンドの記念コラボ品で、常陸野らしさとは違う「乾いた」趣きが興味深い。
香草が使われており、ベルジャンとは異なる、しかしスパイシーな後味は乾きもののような珍しい味でライトボディとの相性が思いのほか良い。
HPにて醸造時の様子が動画配信されてます。

 

タモリ

まさかのタモリさん。説明は要りませんね。

タモリカップビール

これは私がビールの勉強をし始める前、2014年のプライベートの写真でして、
粗くて大変お見苦しいのですが、、
海とヨット好きなタモリさんがヨットレースの名誉会長をされており
「タモリカップ」というそのヨットレースの参加者に向けて作られたビールだったようです。
ギネスをちょっと濃くしたような味だった気がします。スタウト?
製造元の米久さんはビール事業自体から撤退されており、現在完全に入手不可。
よく思い出したな、自分…

 

 

と、最後の3つは限定企画ものにつき生産終了しています。
しかしこうしてみるとたくさんありましたね!
物事を好きになるきっかけなんていくらあっても良いと思うので、
この機会に音楽を入り口にビールに興味を持ってもらえたら幸いです。
それでは!

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1 Dozen(わんだーす)

この記事を書いたひと

1 Dozen(わんだーす)

ビアジャーナリスト/ビアジャッジ/ミュージックコーディネーター

皆様初めまして。1 Dozen(わんだーす)です。
一本のビールとの出会いから人生が狂い、世界中のビールを飲み比べるようになる。
ビール嫌いを克服できた自分と同じように、
ビールが苦手な人をこの世界から救うために活動を決意。
麦とホップと酵母と音楽と狂気を武器に独自の視点で執筆することを誓う。

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