【ビールを通じて感じる韓国㊹】港町・群山のビアポートへ行ってきました!
今回の目的地は「群山(군산・クンサン)」という市です。
行こうと思った最初のきっかけは、2年前に参加した韓国のビールEXPO「KOREA INTERNATIONAL BEER EXPO(KIBEX)」で、比較的大きなスペースを取った群山市の展示を見かけたことでした。

(2024年4月撮影)
その時のKIBEXについては
韓国のビールEXPO「KOREA INTERNATIONAL BEER EXPO(KIBEX)」に行ってきました<前編>(2024.4.30)
の記事をご覧ください。
その際は「群山では6月にビールフェスティバルを行うらしい」ということしかわからずじまいでしたが、後で調べてみると、群山の海に近いところに「ビアポート」という施設もあり、昼から営業しているらしいとわかりました。
俄然興味がわき、ソウルからバスに乗って群山に向かいました。
目次
群山について
群山市はこんなところ…
群山市は韓国中西部に位置し、人口は約25万人。米の積み出し港として日本統治時代に発展した港町で、今でも日本式の建物などが近代文化遺産として多く残っており、「群山時間旅行村(군산 시간여행마을)」として整備されて、観光地として人気が高まっています。


1998年に公開された韓国映画「八月のクリスマス」のロケ地としても知られており、いまだに舞台となった写真館は人気のスポットになっています。

また全国3大パン屋にも挙げられる1945年創業の李盛堂(이성당・イソンダン)では、看板メニューのあんパンと野菜パンを購入するための長い列が常に見られます。

日本に例えると、気候はちょっと違いますが、海が近くて異国情緒も残っている函館のような町だと私は思います。
群山へ向かうには…
◎高速バス
群山に向かうには、何といっても高速バスが便利です。ソウルの高速バスターミナルの湖南線から20分おきに出発しています。所要時間は2時間半で、道路が混雑しているときでもソウルに近い部分はバス専用レーンがあるため、あまり遅れることはありません。
料金はバスの種類により違い、15000〜28000ウォン(約1650~3080円)程度です。
また仁川空港からの直行の高速バスも出ています。
◎列車利用
列車を利用して向かうこともできますが、KTXが通っていないため、まずソウル駅からKTXに乗って、益山(익산・イクサン)駅まで。 そこから在来線に乗り換えて群山駅へ行くことになります。所要時間は約3時間半。料金はバスより少し安くて済むようですが、鉄道駅が町中から離れていることもあり一般的にはあまりお勧めできません。
でも、韓国でも列車が高速化していて在来線に乗る機会もあまりなくなっているので、列車好きならばこのルートも楽しめそうです。
群山のビアポートへ向かう
群山へ
今回私は、ソウルの高速バスターミナルから高速バスを利用しました。運賃は27200ウォン(約2990円)でした。


途中で一回の休憩をはさみ、3時間弱で群山高速バスターミナルに到着しました。

余談ですが、帰りにソウル行きのバスに乗ったときに、途中休憩で約束の10分で戻ってこなかった方がいて少しは待っていましたが、結局休憩所に置いたまま出発してしまいました。
20分おきにバスはあるので次のバス事情を話せば乗れるとは思いますが、荷物はどうなるのでしょうか? 改めて、ちゃんと時間は守ろうと思った出来事でした。
ビアポートへ歩く
群山高速バスターミナルを出ると、まず目についたのは群山の観光地図。

群山の代表的なグルメの左下に、クラフトビールを見つけました!

バスターミナルからビアポートまでは、徒歩で20分あまり歩きました。
大通りからの最後の曲がり角には、道路案内標識も出ています。観光地図の表示といい、この道路案内標識といい、観光の柱のひとつとしてクラフトビールに力が入れられていることが、ここまで歩いている間にも感じることができました。

ビアポートでビール!
ビアポートとは…



群山のビアポートは、4つのローカルブルワリーが地域で生産された農産物でクラフトビールを醸造し提供する場所として、2021年に完成しました。
建物の前にあった説明によると、「以前魚市場として使われていた建物を群山市が改装して共同醸造所を造り、大麦の栽培からクラフトビール醸造まで事業全体が地域密着型で行っている」とのことです。
ブルワリーのほかに、フードを提供するお店も2軒入っています。

元は魚市場ということで、建物の向かい側には海が広がっています。

ビアポートの中は…
中に入ってみると、とても明るくて広々している空間が広がっていました。右側には醸造設備が並び、左側にはそれぞれのブルワリーがビールを提供するブースとフードを提供するブースがあります。


この日は平日。到着したのは16時過ぎ。最初開いていたのはブースの半分ぐらいでしたが、1時間ぐらいで全てのブースが営業を始めました。ビアポート自体の営業時間は通常昼の12時からですが、その時間に揃って開店するわけではなく、営業時間内ならどこかのビールは飲めるということのようです。
ビールを味わう
最初に飲んでみたのは、ビールブースの一番右側にあったUNRYONG BREWINGのビール。

定番3種とシーズナル3種が提供されており、275ml×定番3種(ピルスナー、ホワイト、ブラック)のサンプラーにしてみました。10000ウォン(約1100円)でした。
ここでこじんまりと造っているビールはどんな味わいなのかとドキドキしながら飲んでみたら、ピルスナーは爽やか、ホワイトはまろやか、ブラックは重すぎないコクがあり、どのビールも美味しく飲めました。

おつまみは軽いものはほとんどなく、9000ウォン(約990円)のフライドポテトを注文してみたらかなりのボリューム。4タイプのポテトがあり意外と飽きはこなかったのですが途中でギブアップし、この日はここで終了となりました。

最初の訪問でひとつのブルワリーのビールしか飲めなかったので、同じ週の土曜日の午後に再度訪問してみました。
まず飲んでみたのは、CRAFT WOLMYEONGのヴァイツェン(5900ウォン・約650円)。僅かな酸味があり、それでいてまろやかに感じられるビールでした。


そして追加で飲んだのは、Pirate BREWINGのレッドブレッド(6000ウォン・約660円)。こちらは適度なコクもあり、美味しく味わえるビールでした。


残念ながら、最後のひとつMAINKUN BREWINGのブースは開いていなかったので飲むことはできなかったのですが、飲んだ範囲で各ブルワリーで共通していると感じたことがいくつかありました。
・どのブルワリーも6~7種類のビールとサンプラーを提供している
・どのブースでも持ち帰り用の缶ビールも販売している
・その場で飲むときには、おかきやチョコレートなどちょっとつまめるものも付けてくれる
・攻めた味わいのビールは少ない半面、どれを飲んでもほとんど外れはない
昼からの営業、ひとりでもグループでも快適に飲める広々とした空間、4つのブルワリーが提供していて選択肢が多いビール…他にはない形でビールを提供している群山のビアポート。宿泊して町の雰囲気と合わせてビールを味わうのがお勧めですが、ソウルから日帰りでも楽しむことができます!
私も、近いうちに再訪問したいと思っています。
◎Gunsan Beer Port
所在地:146-24 KR 1F, Haemang-ro, Gunsan-si, Jeonbuk-do
営業時間:12:00~24:00
定休日:なし
群山クラフトビール&ブルースフェスティバル情報
最後に、私が最初にKIBEXで気になった群山のビールフェスティバルについて情報を載せておきます。
今年は明日6月12日から14日までの3日間、群山市を代表する夏祭り「群山クラフトビール&ブルースフェスティバル」が群山近代歴史博物館一帯で開催されます。

(Whasoo Breweryのinstagramより)
昼12時から夜10時までの開催で、入場料は6000ウォン(約660円)。群山市では今年の有料入場者数を30000人以上と予想しているそうです。
会場には約5000席規模のテーブル席が用意され、会場には群山のクラフトビールだけでなく、他の地域のビールや群山の美味しい料理、さらには企業などの広報ブースもあるようです。
ポスターを見ると、提供されるクラフトビールの中に、日本(香川のSETOUCHI BEER・鹿児島のひふみよブリューイング)のクラフトビールも確認できます。
今年で5回目を迎えるフェスティバルということで、今後も続いていくのではないかと思われます。今年は無理でしたが、いつか実際に足を運んでみたいと思います。
*100ウォンを約11円として換算しています
*注意書きのない写真は全て2026年4月に筆者が撮影しています
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。









