「やまや」で見つけた海外ノンアルコールビール4本、試飲してみた!【JBJAChannel】
ビールに愛された皆さまへ。
ノンアルコールビールの選択肢が、本当に増えました。
以前なら「今日は飲めないから仕方なくノンアル」という感覚もあったかもしれません。しかし最近は、ビールメーカーが本気で味を設計した商品が次々と登場しています。さらに海外の商品まで視野を広げると、国やブランドによって考え方がかなり違うことに気づきます。
そんな中、酒類専門店の「やまや」を歩いていたところ、海外ブランドのノンアルコールビールがいろいろ並んでいるではありませんか。
そこで今回は、その中からキャラクターの違いが面白そうな4本を購入。飲み比べてみました。
選んだのは、
・Budweiser ZERO(バドワイザーゼロ)
・BARBICAN(バービカン)
・Corona Cero(コロナセロ)
・HOLLANDIA PREMIUM NON-ALCOHOLIC(ホランディア プレミアム ノンアルコール)
の4本。
同じ「ノンアルコール」でも、飲んでみると方向性はかなり違います。
さて、どんな味だったのでしょうか。
目次
1.Budweiser ZERO――とにかく軽快。スポーツ観戦にもよさそう!

まずは「Budweiser ZERO(バドワイザーゼロ)」。
飲んだ第一印象は、とにかく軽い!
すっと口に入って、するすると飲めます。大げさに言えば、水代わりになりそうなくらい軽快です。
だからこそ、アルコールそのものがあまり得意ではない人が、「ビールっぽい飲み物をちょっと試してみようかな」という入口として飲むのにもよさそうです。
バドワイザー公式サイトによれば、バドワイザーゼロは、いったん造ったバドワイザーからアルコール分を取り除く「脱アルコール製法」を採用。ブランドが持つスムースな飲み口をノンアルコールでも表現することを狙った商品です。
実際に飲んでみても、その「スムースさ」は非常にわかりやすい。
そして今回手にしたのは、サッカーの大きな大会を思わせるデザイン缶。
実はこの試飲を収録したとき、まだ大会開催中だったのです……。
未明から始まる試合を観ながらバドワイザーゼロを飲めば、気分だけならビール片手のスポーツバー。
そして試合が終われば、朝7時にはしっかり出勤!
……ああ。
酔わないというのは、こういうときに強いですね。
■参考
Budweiser ZERO
https://www.budweiser.jp/budweiserzero/
2.BARBICAN――中東で親しまれる「ハラル」のノンアルコールモルト飲料

続いては「BARBICAN(バービカン)」。
缶を見るとアラビア文字が入り、さらにハラル認証を示すマークがあります。
「これはイスラム圏で飲まれているものなのかな?」
と思って調べてみると、その通り。
BARBICANは、主に中東や北アフリカで展開されているノンアルコールモルト飲料です。ブランド公式FAQでもアルコール0%とされ、ハラル認証を取得していることが案内されています。
イスラム教では飲酒が禁じられています。その文化圏の中で、麦芽を使った炭酸飲料として独自のポジションを築いているわけです。
飲んでみると、ほかの3本よりもしっかりと甘みを感じました。
私たち日本のビール好きが考える「ビールの代用品」というより、麦芽の風味を楽しむひとつの炭酸飲料、と考えたほうがしっくりきます。
「ビールとは、こんな雰囲気の飲み物なのかな?」
そんな想像をしながらイスラム圏の人たちが楽しむこともあるのでしょうか。
もちろん、これは飲み手である私の想像にすぎません。ただ、宗教や食文化が違えば「ノンアルコール飲料に求めるもの」も変わる。そのことを考えさせてくれる一本でした。
ちなみに、ある世代の日本人が「バービカン」と聞くと、宝酒造が1986年に発売した「TaKaRaバービカン」を思い出すかもしれません。
ですが、今回飲んだBARBICANとは別のブランドです。
名前が同じなので少しややこしいですね。
■参考
Barbican Japan
https://barbican.theshop.jp/items/29698742
ハラル認証について/一般社団法人ハラル・ジャパン協会
https://jhba.jp/halal/certification/
3.Corona Cero――ライムを差したら、もう気分はビーチ!

3本目は「Corona Cero(コロナセロ)」。
これは面白い。
アルコールが入っていないというだけで、飲んだ瞬間に「あ、コロナだ」と思わせる雰囲気があります。
コロナ公式サイトによれば、こちらもコロナ エキストラからアルコール分を除去する脱アルコール製法を採用。麦芽とホップの香り、軽やかですっきりした飲み口を特徴としています。
そしてコロナといえば、やっぱりライムでしょう。
ボトルの口にライムを差して飲めば、それだけで楽しそう。
アルコールは入っていなくても、気分は海辺。音楽が鳴っていて、太陽があって、仲間がいて……そんな「コロナらしい世界観」にはきちんと入っていけます。
言うなれば、パリピなノンアルです。
しかも単に「ビールの代用品」というだけではなく、炭酸飲料として普通においしい。
今回4本を飲み比べた中では、参加者からの人気も一番でした。
ノンアルコールに対して「どうせ本物のビールより物足りないんでしょう?」という先入観がある人には、まずこれを飲んでもらうのも面白いかもしれません。
■参考
Corona Cero
https://www.corona-extra.jp/coronacero/
4.HOLLANDIA PREMIUM NON-ALCOHOLIC――ヨーロッパらしい麦芽感

最後は「HOLLANDIA PREMIUM NON-ALCOHOLIC(ホランディア プレミアム ノンアルコール)」。
HOLLANDIAは、オランダのRoyal Swinkelsが展開するブランドです。
Royal Swinkelsは1719年から続く家族経営の醸造企業。Bavaria(ババリア)、La Trappe(ラ・トラップ)、Rodenbach(ローデンバッハ)など、ビール好きなら聞き覚えのあるブランドもポートフォリオに持っています。
HOLLANDIAにも通常のラガーだけでなく、「Premium 0.0%」というノンアルコール商品が用意されています。
飲んでみると、今回の4本の中では麦芽由来の風味が比較的しっかりしています。
バドワイザーゼロの軽快さとも違う。BARBICANの甘さとも違う。コロナセロの爽快さとも違う。
少し厚みがあって、「ヨーロッパのラガーを飲んでいる」という雰囲気を感じさせます。
ノンアルコールでありながら、ある程度しっかりした飲みごたえが欲しい人には面白い選択肢でしょう。
4本並べたからこそ、このキャラクターの違いがよくわかりました。
■参考
Royal Swinkels/Hollandia
https://royalswinkels.com/en/portfolio/beers-and-drinks/more-brands/hollandia
ノンアルコールでも「どんな飲み物を造りたいか」はちゃんと見える

こうして4本を続けて飲んでみると、改めて面白いことに気づきます。
ノンアルコールビールだからといって、全部が同じ方向を向いているわけではありません。
とにかく軽快で飲みやすいバドワイザーゼロ。
中東の食文化の中で発展してきた、甘みのあるBARBICAN。
ブランドの爽快な世界観まで含めて楽しませてくれるコロナセロ。
そして、麦芽の存在感を比較的しっかり残したホランディア。
アルコール入りのビールでも同じですが、飲み物には「どういう味をおいしいと考えるのか」「誰に、どんな場面で飲んでほしいのか」という造り手の考え方が表れます。
ノンアルコールになっても、それは変わりません。
むしろアルコールという大きな要素がなくなった分、味わいの設計思想が見えやすくなることさえあります。
普段、ノンアルコールビールを4本並べて飲み比べる機会なんて、そう多くはないでしょう。
でも、やってみるとなかなか楽しい。
「ノンアル」というひとつのカテゴリーで括ってしまうにはもったいないほど、それぞれに違ったキャラクターがありました。
「今日は飲まない」日にも、ビールを楽しむ選択肢を
ビール好きだからといって、毎回アルコールを飲む必要はありません。
翌朝が早い日もある。
車で出かけている日もある。
スポーツ観戦が未明まで続く日もある。
あるいは、そもそもアルコールが得意ではない人だっています。
そんなとき、「飲まないからビールの楽しみもゼロ」ではなく、「今日はどのノンアルを選ぼうか」と考えられる。
選択肢が増えるというのは、とてもいいことだと思います。
そして世界のノンアルコールビールを飲んでみれば、その向こう側にあるビール文化まで少し見えてくるかもしれません。
やまやで見つけた、世界のノンアルコールビール4本。
皆さんも売り場で見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。
1本で飲むのももちろんいいですが、何人かで違う銘柄を持ち寄って飲み比べてみると、想像以上に盛り上がりますよ。
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