一般社団法人 日本ビアジャーナリスト協会

【東北で出会うビールの世界㉔】タップルームが完成したあきたブリューイングカンパニー再訪

約1年前に、秋田新幹線の大曲駅から歩いてすぐのあきたブリューイングカンパニー(Akita Brewing Company・略称ABC)を訪問し、とてもいい雰囲気の中でビールを楽しんできました。

その時の記事はこちら(【東北で出会うビールの世界⑳】大曲駅からすぐ! 居心地のいい空間でビールが飲めるあきたブリューイングカンパニー)(2025.8.28)から・・・

その際にはまだ準備中だった併設のタップルームが7月末についにオープンしたと知り、9月初めの日曜日の午後に訪門してきました。

改めて大曲とは・・・

大曲は秋田県南東部に位置する大仙市にあります。大仙市は2005年に8市町村が合併し誕生した市で、秋田県内の人口規模では秋田市、横手市についで第3位です。大曲地域は大仙市の中心部で、市役所の本庁や国・県の各行政出先機関が置かれています。
大曲で最も有名なのは「大曲の花火」として知られる日本最高峰の全国花火競技大会で、毎年8月最終土曜日に開催されます。その時期以外でも、季節ごとに花火の魅力を堪能することもできます。

また大曲駅では、全国でここだけの新幹線の折り返し運転が行われます。そのため秋田新幹線の秋田⇔大曲の区間は座席が逆向きで運転されます。

大曲駅の東口を出て左手方向に歩き、徒歩3分ほどで着くあきたブリューイングカンパニー。建物の表記が「八嶋木材店」になっていることを知っていれば、大曲駅のホームからも見ることができます。写真の左にある白っぽい建物です。

タップルーム訪問

この日はまだ暖かかったので、タップルームのシャッターが上げられ開放的になっていました。(もちろん寒くなったら閉めるとのことです。)

中に入ると、天井が高いこともあってとても明るい感じ。正面にカウンターがありタップが並び、その手前にテーブルが4卓、そして建物の外にもテーブルが用意されていました。

タップルームでビールを味わう

この日提供されていたビールは7種類。サイズは12oz(350ml)とパイント(492ml)から選べます。飲み比べもあるとのことだったので、まずはいろいろ飲んでみたくて4種類の飲み比べにしてみました。
テーブルの上にメニューは置かれていますが、それぞれのビールの細かい説明はカウンター横の壁にもずらりと貼ってあります。

選んだのは、前列左からデイドリームセッションIPA(アルコール分3.8%)、せせらぎサマーエール(ペールエール・アルコール分5.5%)、5.8%ドキドキ(ペールエール・アルコール分5.8%)、そして後列のむぎのよだれ(ポーター・アルコール分4.8%)。
デイドリームセッションIPAは、アルコール分は控えめながらもホップの香りとしっかりとした味わいのあるIPA。むぎのよだれは、ポーターらしい香ばしさと甘味がありながらも、後味がすっきりして意外と飲みやすいビールでした。
そして、スタイルの違うものを飲むつもりだったのにうっかり2つ選んでしまっていたペールエール。飲んでみると味わいがまったく違っていました。せせらぎサマーエールのほうは柑橘風味のある爽やかな味わい。5.8%ドキドキは飲む前に感じた桃のような甘い香りからは想像しにくい、ガツンとした苦味が最初にきます。それが飲み進めていくうちに不思議と心地よくなっていきました。
ちなみに5.8%ドキドキは、醸造中に予定していたホップとは違うホップを投入てしまうというハプニングから誕生した一期一会のペールエールだそうです。

タップルームができて一番変わったのは、食べ物をつまみながらビールを楽しめるようになったことです。私は昼食抜きで来たこともありミックスピザを注文しました。他にも、枝豆、チップス&サルサ、チーズ盛り合わせなどの軽食もありました。

追加で頼んだのは、前回も飲んで気に入っていたアンカーズチーム。アルコール分は5.1%。通常低温で発酵するラガー酵母をエール酵母並みの温度で発酵させて造るカリフォルニアコモンのアンバーエールです。
モルトの香ばしさがありしっかりとした味わいのビールで、ピザを食べながらゆっくりと味わいました。

ちなみにグラスに描かれているのは看板犬の秋田犬のむぎ。前回は会えなかったけれど今回は出勤していました。とてもおとなしくお行儀のいい犬です。むぎが話のきっかけになり、離れていた別のテーブルの方たちとも自然に話をすることができました。

タップルームができてあの居心地のいい空間がどう変わったか…期待とともに少しだけ不安も抱えての訪問でした。でも天井が高く広々としたタップルームでビールを飲んでいると居心地の良さはそのままであることを感じてほっとしました。ひとりでも仲間と一緒でも、ビールに詳しくなくても、近所の方も旅行者の方もふらっと寄ることができる場所という感じは変わっていません。相変わらず地元の方がテイクアウトをしていく姿も見かけました。
つまみを味わうこともできるようになり、さらには提供されるビールの種類も増えたあきたブリューイングカンパニー。秋田を訪れた際には、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか? 大曲駅から近いのに加えて、道の向かい側にはレンタカー店もあるので、車を借りての旅の締めくくりにもピッタリです。

私はこれまで2回とも暑い時期の早めの時間に訪問したので、次回は寒い時期か夕方以降という違ったシチュエーションで行ってみようと思っています。

◎あきたブリューイングカンパニー
所在地:秋田県大仙市大花町15-43
営業時間:金・土 17:00~21:00 日・祝 12:00~18:00
*営業時間は変わることがありますので、おでかけの際はInstagram(@akitabrewingcompany)の営業カレンダーをご確認ください

Akita Brewing Companyあきたブリューイングカンパニー大曲秋田

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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きただ ともこ

ビアジャーナリスト

ビールと旅と野球観戦が大好きです。
主に、ビールがどんな土地で造られてどんな感じで飲まれているかに関心があり、気になるビールが出来るとその地元を訪ねたくなります。日本全国たまには海外にも足を運び、特に国内は岩手、海外は韓国のクラフトビールに注目してきました。
ビール好きがきっかけで岩手にどっぷりはまり、岩手沿岸の仮設住宅に住みながらの仕事も経験。現在も岩手に拠点を置き、得た情報を実際にこの目で確かめながら、岩手中心に東北地方のビール事情を発信してきました。最近は、日本語での情報が少ない韓国のビールについても、現地に足を運んで手に入れた情報をもとに記事にしています。