[テイスティング]2014.4.9

トラピストについてエンゲルスツェル「ベノー」を飲みながら―ビアレポート(86)

エンゲルスツェルトラピストビールベルギー

わからないことをそのままにしがちな私です。

今回はオーストリアのトラピストビール、エンゲルスツェルの「ベノー」をご紹介。

Benno

Benno

エンゲルスツェルについては先日レポートがありました。どんな醸造所なのか、どんなビールなのかは、下記の記事をご確認ください。

最新のトラピストビール

8番目のトラピストビール、オーストリアの「エンゲルッツェル修道院ビール」が日本でも飲めるように

ということで、ここではトラピストビールとはどんなものなのかを解説してみよう、と思いましたが、実はそれについても2010年にレポートがありました。

トラピストビール

困りました。書こうと思ったことはあらかた書かれてしまっているという…。ということで、何か新たな情報でも入手できないかと国際トラピスト会修道士協会(International TRAPPIST Association)のウェブサイトを見てみました。

これまで自分としては「トラピスト」について、なんとなくわかったような気がしていました。わかったような気になっていただけで、実際はしっかり理解していなかったのですが…。いい機会なので、トラピストについて簡単に整理してみたいと思います(トラピストビールとはなんぞや、ということについては上記リンクをご参照ください)。

下記は、すべて国際トラピスト会修道士協会のウェブサイトの情報(2014年4月9日現在)によるものです。

国際トラピスト会修道士協会に加盟している修道院は、全部で18あります。ベルギーが11(うちトラピスチヌ修道院が5)、オランダが3、ドイツ・オーストリア・フランス・アメリカが各1。

それらの修道院が造っているもののうち、「Authentic Trappist Product」として認証されている生産物があります。そのひとつがビール。中にはチーズやパンなどもあり、認証されているものは下記の通りです。

Achel: ビール
Orval: ビール、チーズ
Chimay: ビール、チーズ
Rochefort: ビール
Westmalle: ビール、チーズ
Westvleteren: ビール
Koningshoeven: ビール、パン、ビスケット、チョコレート、ジャム
Echt-Tegelen: 酒
Stift Engelszell: 酒、ビール
Mont des Cats: チーズ
Zundert: ビール
Spencer: ビール

ということで、今回はエンゲルスツェルの「ベノー」を飲んだのですが、味について書いておきましょう。ベルジャンらしい酵母の印象があり、ミディアムボディで比較的飲みやすいビールです。甘味の中にハチミツや熟したブドウのようなフレーバーも見え隠れしますが、主張しすぎることなくふんわりとしています。日本で飲めるトラピストビールの中では、「優しい」部類の味わいなのではないでしょうか。

こうやって調べてみると、どんどんトラピストについても興味が湧いてくるものです。また新しい情報が入ればレポートしたいと思います。

【BEER DATA】
ベノー
生産地:オーストリア
醸造所:エンゲルスツェル
スタイル:トラピスト
アルコール度数:6.9%

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビアライター

1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める。
著書:BEER CALENDAR』(ワイン王国)
連載:あなたのしらない、おいしいビール』(cakes)
執筆:ビール王国』(ワイン王国)、『日本のクラフトビール図鑑』『ビールの図鑑』(マイナビ)、『東京人』(都市出版)など

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