[イベント]2014.9.25

ヤッホーブルーイングとキリンビール、業務提携契約締結

株式会社ヤッホーブルーイングと、キリンビール株式会社が9/24日、業務および資本提携契約を締結しました。

以下、インフォメーションです。

kirinyona

ヤッホーブルーイング社とキリンビール社の業務提携契約
および資本提携契約締結について
株式会社ヤッホーブルーイング(社長 井手直行)と、キリンビール株式会社(社長 磯崎功典)は、本日、業務および資本提携契約を締結しましたので、下記の通りお知らせします。

1.業務・資本提携の背景
ヤッホーブルーイング社は、クラフトビール市場のリーディングカンパニーとして、著しい成長を続けており、同市場を牽引しています。一方、キリンビール社は、ビールをもっと魅力的なカテゴリーにしていくことを目的に、新たにクラフトビールブランド「SPRING VALLEY BREWERY」を立ち上げています。両社は、本提携により、新たな価値創造に向けて各々の得意分野や経営資源を相互に活用し、お客様にさらに個性的なビールを提供することで、同市場を一層活性化することを目指します。

2.業務・資本提携の概要
(1)業務提携について
本業務提携契約は、両社の課題の解決を目的としています。ヤッホーブルーイング社は今後の飛躍的な成長を見据え、製造拡大に対応すべく、キリンビール社に一部製品の製造を委託します。また、キリンビール社は、イベントとインターネットを組み合わせたファンづくりなど、ヤッホーブルーイング社が展開している新たな手法によるお客様接点づくりやマーケティングについてのノウハウの提供を受けます。さらに、両社は若手を中心とした人材育成や原材料の共同調達などを通じて、お互いのビール事業の発展につなげます。
(2)資本提携について
ヤッホーブルーイング社の親会社である株式会社星野リゾートが保有するヤッホーブルーイング社株式の一部をキリンビール社が譲り受けるとともに、ヤッホーブルーイング社が新たにキリンビール社を引受人とする新株を発行することにより、最終的にキリンビール社が全体の33.4%にあたる普通株式を保有します。

3.日程
平成26年 9月24日 業務提携および資本提携に関する契約の締結
平成26年10月 1日 ヤッホーブルーイング社株式の譲渡ならびに新株引受け
以上

(本件お問い合わせ先)
キリン株式会社 コーポレートコミュニケーション部 広報担当
TEL 03-6837-7028
キリンホームページ http://www.kirin.co.jp

株式会社ヤッホーブルーイング マーケティングユニット 広報担当
TEL 0267-77-7294 FAX 0267-66-1210
ヤッホーブルーイングホームページ http://www.yohobrewing.com

株式会社ヤッホーブルーイング
会社概要
社名 :株式会社ヤッホーブルーイング
代表取締役社長:井手直行
所在地 :長野県軽井沢町長倉2148
従業員数 :105人(2014年8月1日現在)
設立 :1996年5月2日
資本金 :5,000万円
株主 :株式会社星野リゾート(100%)
主要商品 :よなよなエール、よなよなリアルエール、東京ブラック、インドの青鬼、
水曜日のネコ、ハレの日仙人 など

キリンビール株式会社
会社概要
社名 :キリンビール株式会社
代表取締役社長:磯崎功典
所在地 :東京都中野区中野四丁目10番2号
従業員数 :2,226人(2014年1月1日現在)
設立 :2007年7月1日
資本金 :300億円
株主 :キリン株式会社(100%)
主要商品 :キリン 一番搾り>

<発表について株式会社ヤッホーブルーイングからの補足>
◆我々はキリンの買収された訳ではありませんし、大手メーカーの傘下に入った訳でもありません。
今後も経営や製品開発は弊社が独自に活動しますので、キリンビールが関与することはありません。

◆勿論弊社の経営が危ないわけでもございません。絶好調です。

◆弊社としては、あくまで需要拡大に対応するための提携です。弊社佐久醸造所の生産能力は限界に達しつつあります。2014年春に約4億円を投じ前年比1.8倍の増設も実施しておりますが、来年以降の需要には足りない見込みです。そのような状況のため、需要に追い付くために、弊社製品の製造を受託してくれる会社を探しておりました。弊社では年間製造量が3000KLを日本国内で唯一超えている日本最大のクラフトビールメーカーのため、我々が望む量のビールを製造できるメーカーはクラフト業界にはなく、必然的に大手メーカーの製造設備が選択の対象になりました。
弊社より複数社にお声掛けさせていただき、そのなかでキリンビールが我々の求める品質を実現できることがわかり、今回の提携に至りました。

◆今回の提携により、弊社のビールを全国によりお届け易くなります。また今後はより品質向上や新製品開発に注力できるようになります。お客様に対してはこの2点が大きなメリットとなります。

◆また、声を大にしてお伝えしたいのが、ビールの味は変わらないということです。
弊社のビールレシピをそのままキリンビールに生産してもらう予定です。キリンビールがヤッホーのビールレシピに関与することはございません。

◆佐久醸造所でのビール造りは今後もこれまで通り続けて参ります。
新製品の開発や既存製品の品質改善は佐久醸造所で行います。キリンビールには、既存のレシピが完成している製品の製造を委託する予定です。

◆キリンビールの「SPRING VALLEY BREWERY」との連携の予定は全くありません。今後もそれぞれ独自に活動いたします。

◆今回の提携の一番の目的はあくまでもビールの製造委託であり、一般的に所謂「クラフティ」と呼ばれる活動とは事情が全く異なります。どうかご理解いただければと思います。

キリンビールヤッホーブルーイング業務提携契約資本提携契約締結

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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