【季節のお菓子とビールで愉しむ】7月 緑豆のチェー
ビール好きの皆さま、毎日本当に暑いですね。
暑い時には暑い国の過ごし方を参考にするとよいのではないでしょうか。
今回はベトナムのスイーツ、チェーをご紹介します。豆、芋、果物などを甘く煮たものが入ることが多いですが、これが入っていなければならないという材料はなく、さまざまなバリエーションがあります。
ベトナム風ぜんざいと呼ばれることもあるチェー、温冷両方あるところも似ていますね。
今回はベトナムでもよく用いられ、身体の熱を冷ます効果があると言われている緑豆を使って冷たいチェーを作りましょう。
ビールとのペアリングもお楽しみに。
7月のお菓子:緑豆のチェー
緑豆とは
日本では緑豆そのものより、緑豆もやしや緑豆春雨として口にすることが多いかもしれません。
インド原産で、主にインド、中国、ミャンマーなどで栽培されています。縄文前期に福井県の鳥浜貝塚で出土され、日本で発見された最古の食用豆ですが、現在日本ではほとんど栽培されずほぼ100%が輸入品です。
ビタミンB1や葉酸、カルシウム、リン、鉄分など栄養豊富なうえに、漢方では身体にこもった余分な熱を冷やし、解毒作用があるといわれています。
今回は特に消熱作用が高い皮をそのまま活かした緑豆あんを煮て、白玉団子にココナッツミルクをかけたお手軽チェーを作ります。
材料 4人分
(緑豆あん)緑豆100g、水200ml(茹でこぼし分は含まず)、砂糖60g、塩小さじ半分
(白玉団子)白玉粉100g、水90ml
ココナッツミルク50ml
作り方
- 緑豆をよく洗い、たっぷりの水(分量外)で2度茹でこぼす。
私は浸水なしで茹でる派です。

- しっかりと水を切った緑豆に分量の水を加え、弱火で豆が指で潰れるくらいまで煮、砂糖を2度に分けて加える。


- 鍋底が見えるまで水分を飛ばしたら、塩を加える。
このレシピでは夏場の塩分補給も兼ねて、少しお塩を効かせていますのでお好みで加減してください。

- 容器に移し、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。

- 続いて白玉を作ります。白玉粉に少しずつ水を加え、耳たぶの硬さまでこねる。

- 12等分して丸め、真ん中をへこませる。

- 沸騰したお湯で浮き上がってくるまで茹で、水にとり冷やす。

- 器に白玉、緑豆あんを乗せる。

- ココナッツミルクを注いでできあがり。

ペアリング
333(バーバーバー)

まずは国を合わせたペアリングを。ベトナムで国内シェア70%を超えるといわれる国民的ビールです。ベトナムでは3は縁起の悪い数字なのだそうですが、3が3つで9になることから幸運のビールと呼ばれています。
暑い国のビールらしいすっきりとごくごく飲める口あたりです。
飲み終わりに酸味を感じ、ココナッツミルクの甘さやコクにフルーツのような彩りを加えます。
ベトナム風に氷を入れて飲むのも楽しいですね。
ABV:4.8%(ラベル表示は4%以上5%未満)
アサヒ ザ・ビタリスト

ペアリングの定石だと白ビール系を選択するところですが、敢えて黒パッケージのビールを選んでみました。ザ・ビタリストの特徴である苦さを緑豆あんと合わせたかったのです。
予想どおり苦味が甘味を引き立て、まるで渋めのお茶とクリーム大福のようなマッチになりました。しかも緑豆あんに効かせた塩味がさらにビールを求めます。
ABV:6%
緑豆あんは冷蔵で2〜3日、冷凍なら1ヶ月ほど保存できますから、暑さに負けないよう少しずつ食べるのもおすすめです。
いかがでしたでしょうか?それではよきビールライフをお過ごしください!
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。



















