[新商品情報]2025.12.29

村と共に”歩む”。東京・檜原村発のクラフトビールがNEWロゴを背負い待望の2ndバッチをリリース!

2025年夏、檜原村の『払沢の滝ふるさと夏まつり』で本格お披露目された東京・檜原村のクラフトビール『鬼源兵衛の力石』。村内での販売は大好評で2カ月ほどでほぼ完売となったため、今回、ロゴデザインも新たに、ちょっぴり味わいも進化して、待ちに待った2ndバッチが登場した。

『鬼源兵衛の力石』のビール誕生については以下もご覧ください
村とともに “創る”。東京・檜原村発のクラフトビール『鬼源兵衛の力石』誕生!(前編)
村とともに “創る”。東京・檜原村発のクラフトビール『鬼源兵衛の力石』誕生!(後編)

ラベル題字は「檜原村筆自慢コンテスト」で選定

ビールの名前は、檜原村で伝わる実在した人物の民話にちなんだもの。玉川上水通水工事のために、檜原村を代表して一人出向いた怪力の持ち主鬼源兵衛は、大きな河原石を手玉に取ってブンブン投げ飛ばし誰しもを驚かせたという逸話をもつ。その力強さをもっとビールに表現できたらと、11月に「檜原村筆自慢コンテスト」を開催し、村内の筆自慢の方々が参加した。
「13名17作品のご応募がありました。小学生から80代、檜原村公式キャラクターの”ひのじゃがくん”の参戦もあり、魅力あふれる作品が集まりました。どの作品もそれぞれにユニークで味があって、選考は本当に悩み抜きました」


見事題字に選ばれたのは、吉野周坊さんの作品。大地を踏みしめるように立つ鬼源兵衛の姿が浮かぶような作品が選考の決め手となりました。

中央は見事な題字を書き上げた吉野周坊さん。向かって左はバンビリボッチの平田さん、右が吉沢さん

『鬼源兵衛の力石』の味わいの進化は?

檜原村は、包み込まれるような森の緑、静けさに寄り添う沢のせせらぎ、見上げる滝や大岩の圧倒感が思い浮かぶ場所。民話に親しみながら住まう村民とともに村のビールを造り上げたいというコンセプトだ。
「村民の皆様が総選挙で選んだペールエールを、村のイメージにあわせて仕上げるため、ホップはクラシカルなザーツ、ヘルスブッカー、マグナムを使用し、派手にならず素朴な味わいを目指して仕込みました。1stバッチはやや苦味が目立つ形だったので、今回も原料は変更していませんが、発酵度を下げるなどで仕込み工程を調整し、苦味の質や甘味、酸味のバランスを目指しました」とバンビリボッチの皆さん。もちろん、今回も檜原村で湧き水を採取し、長野のブルワリーに運んで醸造し、仕込みからカンニング(缶詰)まで、バンビリボッチ全員で手塩にかけて造り上げている。

左が1stバッチ、右が今回力強く変身した2ndバッチ


飲み比べると、2ndバッチは、鬼源兵衛を想起するボディ感を保ちながらも甘味、苦味、酸味でよりバランス良くとる味わいに進化している。例えるなら、静かな森の落ち着きのような苦味を持った1stバッチから、こんもりとした森が優しい日差しに包まれて、柔らかな木漏れ日と陰が織りなすようなイメージに変わり、新春を迎える今にふさわしい味わいと感じられた。

檜原村をもっと感じて味わうなら?

武蔵五日市駅から檜原街道を村の中心地へ向かい、最初に立ち寄れる「山の店」。コンテストで見事な作品を応募したやまこさんとお姉さんが、朗らかに温かく出迎えてくれるお店には、檜原村や周辺の季節の野菜や地元加工品などを盛りだくさんに扱っている。

入り口脇には檜原村バージョンのガチャガチャも(画像に写っていません)


「檜原村には名産のジャガイモや舞茸など、おすすめしたいものはたくさんありますが、この冬の時期にこのビールと合わせて楽しんでもらいたいのが、力石のように大きなこんにゃくとゆず味噌です」と平田さん。

左から、「生芋玉こんにゃく」(705円)、「手造りの味 ひのはら漬 」(460円)、手前、「ゆずみそ」(440円) ※全て税込価格・山の店


力石のように大きな生芋玉こんにゃくはみずみずしいおいしさ(画像提供:平田さん)

白だしで煮たこんにゃくにゆずみそをかけて。ビールの甘味と酸味のバランスとゆずの風味がぴったり(画像提供:平田さん)


追加のおすすめは、原材料に一切の添加物の表示のない「手造りの味 ひのはら漬」。体が喜ぶような優しい味わいの漬物は、箸が止まらなくなるおいしさで、例えば、ポテトサラダにトッピングすれば、食感も楽しいビールのお供として楽しめる。

村と共に歩み続けるビールのこれから

今回の作品応募者はそれぞれに檜原村のこれまでや今と寄り添ってきた人たちだ。例えば、作品が題字として採用となった吉野さんは檜原村で生まれ育ち、以前グラフィックデザインの勉強をした経験から檜原村のキャラクターひのじゃがくんの元となるイラストを描いた人であり、また、檜原村に魅せられてここで働きたいと、村を支えてきたシニアが通う介護施設で働く方や、村の公共施設建設に携わってきた方、村の実りや名産を笑顔で伝え続けるお店の方など。そんな、村と共に育ち支えてきた方々が、今回の応募や表彰が自分の人生で素晴らしい記念になったと笑顔を輝かせ、いずれこのビールの事業が拡大したときは一緒に働きたいと話す方もいた。

応募者の皆様にそれぞれご自身の作品を入れ込んだラベルシールをプレゼント


「表彰されるなんて久しぶりだなぁ」と喜ぶ応募者


「何枚も書いてみて、応募しました」と、山の店の店頭に立つやまこさん


吉野さんが生み出したひのじゃがくん


「来年から早速取り掛かっていきたいのが、ホップ栽培です」と平田さん。2025年の今年は村民の方から紹介を受け、奥多摩地区でホップ栽培をする団体の畑の視察に同行し、これから村内の耕作放棄地などで具体的な活動を始める予定だ。そのほかにも例えば、冬の時期に収穫できる柚子、村内で活動する「さとやま学校・東京」が行っている麦栽培などにも関心を寄せていて、村内外の人達と楽しみながら、水だけではない、よりローカルで出来上がるビールへ進化させたいと考えている。

今回の2ndバッチは村内の土産物店販売で飲めるほかにも、やまぶき屋オンラインショップや、ふるさと納税でも入手できる。さらに、払沢の滝ふるさと夏まつりを機に、ご縁が繋がった東京・東久留米にあるイタリアンレストラン&カフェ「la tavola felice di filippo」でも、スタッフの方々が実際に檜原村に足を運び、風景や暮らし空気感を気に入り、取り扱いがスタートした。

村と共に歩み出しているビール。これからさらにどんな広がりを見せていくのだろうか。

『鬼源兵衛の力石』が買える・飲めるSPOT紹介

【檜原村内】 
特産物直売所やまぶき屋(12/22〜1/9休)
山の店(12/29〜1/8休)
松坂屋商店(12/29現在確認中)
ショッピングストア かあべえ屋(12/31〜1/3休、12/30・1/4 9時〜17時営業)

【檜原村外】
la tavola felice di filippo -フィリッポの幸せな食卓-〔東京・東久留米市〕(12/29-1/2休)

【オンラインショップ・ふるさと納税】
やまぶき屋オンラインショップ
楽天ふるさと納税
ふるさとチョイス

※( )内年末年始営業情報
※ 最新の在庫状況は各店舗にお問い合わせください

<最新情報・問い合わせ先>
バンビリボッチ株式会社
檜原村観光協会

バンビリボッチ檜原村鬼源兵衛の力石

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

宮原 佐研子

ビアジャーナリスト/ライター

ビアLover 宮原佐研子です。 ビールの大好きなトコロは、がぶがぶ飲める、喉ごし最高、大人の苦味、世界中でも昼間でも飲める、 果てしなくいろんな味わいがある、そしてぷはぁ〜っとなれる、コトです。
ライターとして、書籍『全国203ブルワリー集合!ビアEXPO公式本 日本のクラフトビール巡り』/書籍『園田智子のテッパンおつまみ』/雑誌『ビール王国』(ワイン王国)/『じゃらん酒旅BOOK』(リクルート)/『うまいビールの教科書』(宝島社)/『クラフトビールの図鑑』(マイナビ) など

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