一般社団法人 日本ビアジャーナリスト協会

【ビールのある風景in岩手㊵】~大船渡で醸造開始!~ 続・三陸ビール ブルワリー&タップルーム

いままで委託醸造で「三陸ビール」を造ってきた三陸ブルーイングが、昨年末に大船渡市のキャッセン大船渡に醸造設備とタップルームを造ったということで、今年1月、まず自社醸造開始に先行して開業していたタップルームを訪問してきました。

そのときの詳細については、
【ビールのある風景in岩手㊴】~ついに三陸ビールの樽生が大船渡で飲める!~ 三陸ビール ブルワリー&タップルーム誕生(2026.1.29)
を是非お読みください。

今回、タップルームの隣の醸造設備で醸造が始まっていると聞いて、約4カ月ぶりに三陸ビール ブルワリー&タップルームへ行ってきました。

改めて大船渡市と三陸ビールについて…

大船渡市について

岩手県南部の太平洋沿岸地域にある大船渡市。冬でも積雪することが少なく岩手県の中では比較的温暖な地域です。
人口は約31000人で、総人口は県内8位になります。
主要な産業は水産業で、市の沖合いは世界三大漁場といわれる北西太平洋海域に属する三陸漁場となっています。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では市の中心部に大津波が襲来し、甚大な被害が生じました。また昨年2月には日本最大規模の山林火災も発生してしまいました。

三陸ビールとは…

三陸ビールは岩手県大船渡を拠点すとする三陸ブルーイングのクラフトビールブランドです。三陸沿岸の原料を積極的に使用して造るビールは、ベルジャンホワイト、セゾンなどベルギースタイルをメインとしつつ、IPA、スタウトなどもあります。どのスタイルも比較的ボディは軽めに設計されており、飲みやすいのが特徴。クラフトビールが好きな方だけでなく、普段あまりビールを飲まないような方でも楽しめるビールです。
大船渡での醸造開始前には、全てのビールを委託醸造という形で造っていました。

4カ月ぶりの訪問

タップルームの周囲

三陸ビールの醸造設備とタップルームがあるのはBRT大船渡駅近くの商業施設のキャッセン大船渡。「モール&パティオ」エリアのB(BIRDS GARDEN)ブロックです。
前回は案内表示が変わっておらず場所が分かりにくかったですが、今回はちゃんと新しくなっていました。

訪問時間は前回と同様に早めの17時半ごろでしたが日の入りの時間が遅くなっているので、すでに暗くなっていた前回と違って今回はまだ明るい時間。タップルームの外観はほとんど変わっていないはずですが、少し雰囲気が明るくカジュアルに感じられました。

営業時間も少し変わって、平日でもタップルームは16時にオープンするようです。キャッセン大船渡の案内表示よりも早くなっていました。

自家醸造のビールを味わう

店内の造りには変化がなくビールは10タップですが、この日はちょうど切れているビールがあり8種類の提供でした。三陸ビールは「週末のうみねこ」「恋するセゾン」「伊達男IPA」「黒ひつじのエール」の4種類で、すべて以前からあったラインナップです。

現在ハッピーアワー(19時まで)には、ビールが100円引き。1/2パイントのビールにおつまみがついて1000円のセットの提供もあるとのこと。こちらのセットを利用して、まずは恋するセゾンを選択しました。
恋するセゾンは、岩手県陸前高田で採れる「北限のゆず」を使用したセゾンスタイルのビールで、アルコール分6%、IBU25。かすかにゆずのフレーバーが感じられる爽やかなビールです。

この日のセットのおつまみは、フライドポテトとヤリイカのフリット。ビールのハーフパイントが800円前後なのでお得感がありました。少しつまみが欲しいときにピッタリです。

続いては、週末のうみねこをパイントで注文。週末のうみねこは、アルコール分5%でIBU15のベルジャンホワイト。副原料には気仙椿の茶葉が使われています。
フルーティですっきりとした味わいです。

合わせて、アマタケ(大船渡市に本社があるチキンの総合メーカー)の揚げたて若鶏のジューシー唐揚げも追加しました。

実は、今までの委託醸造になかったセカンドラインとしてのビールのリリースが今日(5月28日)から始まりタップルームでの提供もあるとのことなので、しばらくしたらまた再訪問するつもりです。その際にはもっといろいろ飲んでみたくなりそうなので、飲み比べセット(150×4杯で2000円)の利用も考えたいと思っています。

◎三陸ビール ブルワリー&タップルーム
所在地:岩手県大船渡市大船渡町野々田12-33
営業時間:火~金 16:00-21:00(物販は13:00から可能)・土 12:00-21:00・日祝 12:00-19:00(月曜定休)

大船渡での食のお勧め

大船渡での食のお勧めは何といっても三陸沿岸で水揚げされた新鮮な魚介類ですが、今回はそれ以外のものをふたつ紹介します。

かもめソフト

キャッセン大船渡のすぐ近くには、三陸菓匠さいとうの総本店「かもめテラス」があります。お馴染みの「かもめの玉子」のほか、和・洋菓子、焼き立てのパンなどが販売されています。
ここのカフェで毎回のように食べたくなるのが、かもめの玉子をイメージしてソフトクリームにしたかもめソフト(570円)。かもめの玉子の黄味餡がモンブラン風にしぼられ、ホワイトチョコの羽があしらわれており、ここでしか食べられない限定商品です。

◎かもめテラス
所在地:岩手県大船渡市大船渡町茶屋前7-31
営業時間:9:00-19:00
ホームページ:https://kamometerrace.com/

海藻スナック

厳選した三陸大船渡産のわかめ100%使用し、軽く下味を付けて油でカラッと揚げたスナック。35g入りで500円。
軽くてサクサクしていて、ビールのおつまみにもピッタリです。美味しくてどんどん食べてしまいますが、ワカメなので健康的な感じがするのも嬉しいです。
もともとは大船渡温泉(大船渡市にある温泉ホテル)の売店で売られていたオリジナル商品ですが、人気が沸騰したため、今では大船渡はもちろん県内の道の駅などでも購入することができます。
岩手に来ることができない方のためには、オンラインショップもあります。

◎大船渡温泉
所在地:岩手県大船渡市大船渡町丸森29-1
ホームページ:https://oofunato-onsen.com/
オンラインショップ:https://shop.oofunato-onsen.com/

今回紹介したふたつは、500円台のお手頃価格で購入することができます。ビールはもちろんですが、機会があったらこれらもお試しくださいね。

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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きただ ともこ

ビアジャーナリスト

ビールと旅と野球観戦が大好きです。
主に、ビールがどんな土地で造られてどんな感じで飲まれているかに関心があり、気になるビールが出来るとその地元を訪ねたくなります。日本全国たまには海外にも足を運び、特に国内は岩手、海外は韓国のクラフトビールに注目してきました。
ビール好きがきっかけで岩手にどっぷりはまり、岩手沿岸の仮設住宅に住みながらの仕事も経験。現在も岩手に拠点を置き、得た情報を実際にこの目で確かめながら、岩手中心に東北地方のビール事情を発信してきました。最近は、日本語での情報が少ない韓国のビールについても、現地に足を運んで手に入れた情報をもとに記事にしています。