一般社団法人 日本ビアジャーナリスト協会

6年ぶりの参加で感じた、ヤッホーブルーイング「超宴2026」の溢れる”ヤッホー愛”

2026年5月16日、「よなよなエールの超宴2026 in 新緑の北軽井沢」(以下、超宴)が開催されました。今年で10周年を迎える超宴。ヤッホーブルーイングの最大規模の人気ビアイベントです。

私にとって超宴は、2016年から2019年まで毎年参加していた思い出深いイベントです。コロナ禍・育児の中断もあり、今回は実に6年ぶりの参加となりました。

久しぶりに訪れた会場は、相変わらずの明るく陽気な雰囲気でいっぱい。そんななか、ある変化にも気づきました。2026年の超宴で一番印象に残っているのは、クラフトビールを味わう楽しさを超えた、ヤッホーブルーイングファンの”ヤッホー愛”が大きく成長していたことです。スタッフとファンの間で育まれた愛の形の熱いこと!

この記事では、運営スタッフのももきょさんに伺ったお話と共に、今年の超宴2026の様子とこの10年の間に育まれたスタッフとファンのヤッホー愛についてお伝えします。

超宴2026とは? 北軽井沢で開かれる大人の文化祭

開会式の記念写真(写真提供:ヤッホーブルーイング)

超宴は、ヤッホーブルーイングが主催するファンイベントのひとつです。会場となるのは、群馬県長野原町のキャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」。豊かな自然の中でクラフトビールを楽しみながら体験型コンテンツに参加できるイベントとあって、北は北海道、南は沖縄まで、全国からファンが集まってきます。

1,000人で乾杯!!(写真提供:ヤッホーブルーイング)

開会式では、ヤッホーブルーイングの社長こと「てんちょ」がステージ上へ派手に登場し、参加者1,000人で乾杯!会場の一体感が最高に高まる瞬間です。スタッフや参加者の輝くハッピースマイルでいっぱいでした。

乾杯の後のはじける笑顔(写真提供:ヤッホーブルーイング)

ヤッホーブルーイングは超宴を、「ビールでピースな大人の超文化祭」と位置づけています。実際に会場を歩くと、一般的なビアフェスとは少し異なる空気を感じます。ステージでは参加型のクイズ大会やアーティストによるウクレレのライブ演奏などが催され、各エリアではさまざまな体験型コンテンツが用意されています。仮装している人も多く、あちこちで記念写真の撮影会が開かれていました。

ステージを眺めながらビールを飲むだけではないのが超宴。初対面でも参加者同士が声をかけ合い、スタッフと会話を楽しみ、一緒に笑い合いながら、さまざまな体験を共有する。それこそが、超宴らしさです。

ビールファン必見!過去最高クラスのラインナップ22種

豪華なラインナップが並ぶBEER MAP(写真提供:ヤッホーブルーイング)

ビール提供時にスタッフと会話も(写真提供:ヤッホーブルーイング)

とはいえもちろん、超宴の主役はビール!今年の超宴では、「過去最高クラス」となる22種類のビールがラインナップされていました。しかもビールの提供ブースも4つから7つに増え、タップマルシェも今年から加わりました。

一番奥が限定ビール(写真提供:ヤッホーブルーイング)

なかでも注目は、超宴のために開発された超宴2026オリジナルビール「DDH Hazy Double IPA」です。この日、この場所でしか飲めない一杯。開栓後は長蛇の列ができるほどの人気でした。トロピカルでフルーティーな華やかな香りと、飲みごたえのあるどっしり感。アルコール度数8.5%ながら、気づけばグラスが空になっていました。

いつもは缶で飲むビールを、ビアタップから飲む贅沢(写真提供:ヤッホーブルーイング)

他にも数量限定のビールも見逃せません。復刻のバーレーワイン「ハレの日仙人」は専用ブースが設けられ、昨年は早々に完売したというスペシャル無濾過ビールは、今回時間差で「よなよなエール」「インドの青鬼」が登場。開栓前からこちらも待ちきれない参加者でにぎわっていました。

個人的な推し「有頂天エイリアンズ」(写真提供:ヤッホーブルーイング)

個人的には、昨年登場した「有頂天エイリアンズ」がタップで飲めたのがうれしかったです。白濁した色味と、トロピカルフルーツを思わせるホップの香り、なのにしっかり苦味が味わえる。ますますヤッホーブルーイングが好きになった、大好きな銘柄です。

ビールファンの参加者のことを思い、タップ数を増やしたり、限定ビールを用意したり、「楽しんでほしい!」という運営チームの熱意を感じました。北軽井沢の大自然の中で、同じクラフトビールを好きな人たちと乾杯する。なんというハッピータイムでしょうか。一日中いても時間が足りないほどの充実ぶりでした。

6年ぶりの超宴で見た”ヤッホー愛”

よなよなエール大学 ビールグラスセミナー(写真提供:ヤッホーブルーイング)

今回最も大きな変化として感じたのは、体験型コンテンツの存在感です。ビールの知識を学べるよなよなエール大学や各種ワークショップのほか、交流型企画など、参加者自身が参加するコンテンツが大幅に増えていました。

コロナ禍前の超宴も体験型要素があり、十分に魅力的でした。しかし超宴2026では、コンテンツの数も、スタッフとの交流も、想像以上にパワーアップしているように感じました。

大盛り上がりのキャンプファイヤー(写真提供:ヤッホーブルーイング)

スタッフも参加者も、クラフトビールへの愛情を超え、「ヤッホーブルーイングが好きだ!」という愛情を惜しみなく表現しているのがなにより印象的でした。その”ヤッホー愛”の熱量が人から人へと伝わり、増幅しながら会場全体を包み込んでいるような空気感です。「交流」そのものがイベントの価値になっていて、その価値を高めるコンテンツがとても充実していました。

交流の象徴となった「ヤッホーわいわいパーク」

大好きなビールを、楽しい仲間と飲む最高の時間(写真提供:ヤッホーブルーイング)

超宴2026から、新エリア「ヤッホーわいわいパーク」が登場しました。スタッフとはもちろん、参加者同士とのコミュニケーションを目的とした場所で、もともと超宴に存在していた交流の文化をギュッと凝縮したような場所のように感じました。

全力でヤッホーブルーイングについて語り合える・体験できるヤッホー愛の熱量がひときわ高い空間でした。

会場も気分も盛り上がるボディペイント(写真提供:ヤッホーブルーイング)

レザー端材をアップサイクルするグラスタグや、ヤッホーブルーイングの段ボールを使った工作もありました。全身でこの日を満喫するためのボディペイントだったり、思い出として残せるコースター似顔絵だったり、ヤッホーわいわいパークでは参加者がそれぞれの形で超宴を楽しんでいました。

ヤッホー酒場は終日にぎやか(写真提供:ヤッホーブルーイング)

なかでも終日にぎわっていたのが、「ヤッホー酒場」。ヤッホースタッフが交代でマスターをしてくれる特別な酒場で、スタッフとはもちろん、参加者同士も気軽に会話ができます。参加後のアンケートでも「交流したい!」という声が多かったそうで、まさにその要望に応えている空間ということです。

ももきょさんは、「ただビールを飲んで終わるフェスにはしたくない」と話します。参加者自身がいろんなコンテンツを体験し、「今日は楽しかった!」「また来よう!」と思えるようなイベントを目指したそうです。

てんちょも著書『ぷしゅ よなよなエールがお世話になります』(東洋経済新報社)で、「ファンは僕らと触れ合う機会を求めていた」と話していて、10年前からイベントなどを通して、このファンの愛に応えてきました。この10年間で、ヤッホーブルーイングがファンと育んだヤッホー愛が見事に形になっていた現場を目の当たりにした気がします。

「過去最高」を目指した超宴2026の挑戦

記念写真用のポップが充実!(写真提供:ヤッホーブルーイング)

2020年からコロナ禍となり、ようやくリアル開催が実現したのが2024年。コロナ前に運営チームに在籍していたスタッフは少なく、まずは「2019年の超宴を再現すること」が新メンバーの目標だったそうです。

しかしそれを経て、2026年の運営チームはさらに気合マックス!「北軽井沢でできる最高得点を目指した」と、ももきょさんが教えてくれました。

「ビールのラインナップ、コンテンツの充実度、会場の演出。

どれも過去をなぞるのではなく、さらに良いイベントにしたかった。だから、過去最高に楽しんでもらえる超宴を目指しました」(ももきょさん)

2025年は大雨だったこともあり、参加者の方から「雨の中ありがとう」のようなコメントや声掛けが多かったとのこと。そんな経験もあり、2026年は「晴れても雨でも楽しめる設計」を意識したそうです。運営スタッフたちの試行錯誤が、イベントの完成度を一段と押し上げていることが伝わってきました。

ヤッホーブルーイングの“聖地”を目指して

YONA YONA TOKYO BREWERYのブース(写真提供:ヤッホーブルーイング)

今年3月にはYONA YONA TOKYO BREWERYが東京で開業し、7月には大阪で「よなよなビアライズ」の開業を控えるヤッホーブルーイング。近年、活動の幅をさらに広げ、拠点やイベントの回数も増えています。そのなかでも、ももきょさんたちはこの北軽井沢の超宴を「行っておきたいイベント」にしたいと考えているそうです。

参加者の笑顔が弾けるステージ前(写真提供:ヤッホーブルーイング)

超宴はヤッホーブルーイングの中でも一番大きなビアイベントで、リピーターの数が多いことが特徴のひとつ。参加型コンテンツが豊富なイベントでリピーターが多いので、来場者同士も自然とだんだん顔見知りになっていきます。

「今年も会えたね」、「来年も来ようね」、そんな会話があちこちで聞こえてきました。ももきょさんは、その様子を「同窓会」のようだと表現します。

ぐっと距離が近づくネームシール(写真提供:ヤッホーブルーイング)

超宴の会場では、スタッフも参加者もニックネームを書いた名札シールを貼ります。ニックネームには「さん」はつけません。社長でさえ、「てんちょ」のニックネームでたくさんの人から声をかけられていました。

名前がすぐにわかるので、初対面でも距離が一気に縮まるから不思議。日常ではなかなかそんな場面はありません。私自身、この日いろんな参加者の方々と声を交わし、久しぶりに再会したスタッフともあいさつすることができました。

最高の音楽に合わせてダンス(写真提供:ヤッホーブルーイング)

気軽に声をかけ合う関係が広がっていくうれしさに加え、ヤッホー愛が包む一体感が、人と人の関係をより一層近づけているのかもしれません。

ヤッホーブルーイングは以前から、ビールを販売するだけでなく、ファンとの密着プレーの姿勢を大切にしてきた会社です。超宴は、その姿勢を最も象徴するイベントなのではないでしょうか。

超宴でしか味わえない体験がある

最高に楽しそうなハッピースマイル(写真提供:ヤッホーブルーイング)

超宴2026は、単なるビールイベントではありません。ビールの味わいを楽しむ場でありながら、人と人がつながり、再会し、共にヤッホーブルーイングを愛する新しい仲間が生まれる場所です。クラフトビールへの愛情を超えた、”ヤッホー愛”に溢れた空間。6年ぶりに参加したからこそ、その変化がよく感じられたように思います。

子ども心を思い出すキャンプファイヤー(写真提供:ヤッホーブルーイング)

超宴の会場の世界観や一体感は、開催情報や記事・写真ではなかなか伝えきれません。だからとにかく、一回参加してみてほしい!「ビールでピースフルな大人の文化祭」という超宴のコンセプトが体感できます。

ももきょさん(右)、ありがとうございました!

新緑のまぶしい北軽井沢の自然の中で、陽気な仲間たちと楽しい時間を過ごしてみませんか。きっと、いつもよりビールがもっとおいしく感じられますよ。

 

ヤッホーブルーイング超宴

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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金子明日香

ビアジャーナリスト/ライター

静岡県生まれ、愛知県在住のWeb編集/ライターです。
大学のドイツ留学でドイツビールに出会い、在独1年間ですっかりビール好きに。ビールを通して、国内外さまざまな出会いやご縁に恵まれてきました。

ビールの楽しさや魅力をもっとたくさんの人に伝えたい!と思い、ビアジャーナリストアカデミー20期に参加。ビールが好きなステキな仲間と出会えたことで、私自身がビール造りをもっともっと知りたくなりました。

農家の娘なので農業×ビールに興味があります。特に国産ホップや大麦など、日本の農業からつながる、国産原料を使ったビールの情報を発信したいです。