[コラム]2016.3.2

ビアラリー参戦記録(その1)

デリリウム、ベルギービール、ビアラリー

美味しいビールにまみれるという名の戦いの日々が終わってすでに3ヶ月が過ぎた。しかし、未だ抜け殻状態でいる自分から脱却すべく振り返ってみようと思う。一日の大半をビアラリーのために使うというのは決して勧められたものではない行為であることも自覚している。しかし、一度流れに身を投じたならば踊らにゃ損、なのだ。

 

ピンクの象でおなじみのエバーブルー株式会社が系列店での11月の一ヶ月間限定でビアラリーを開催した。自分の限界を試すような気持ちはさらさらなく、いつものように気が付いたら始めていた。ビアジャーナリストの中でも断トツのベルギービール馬鹿を自認する私が一ヶ月間ビアラリーに軸足を置いて過ごした結果、体重計は悲鳴を上げ、肝臓は泣き叫ぶような酒量となってしまった。それを反省し、次回は節度を守って参加するためにも少しまとめてみようと思う。

※エバーブルー株式会社によるラリーの公式URLはこちら

 

 

◎基本ルール

系列8店舗をまわったうえでスタンプを20個集めるとゴール。なお、ポイントは以下の様にして貯める。

・樽生、小瓶 (330㎖)・・・1ポイント

・小瓶 (375㎖)・・・・・・2ポイント

・大瓶 (750㎖)・・・・・・3ポイント

・ラリー対象前菜・・・・・・1ポイント

・ラリー対象イベント参加・・1ポイント

 

◎特典

ラリー達成者のみが参加できるパーティーへ招待される。ラリー1周ゴールにつき1名の参加が可能となる。

 

◎ラリーを効率よく進めるうえでのポイント

自分が何を重視して参加するのかを明確化する。一日で回りたいのなら事前に営業時間や店舗の位置などを考えておかなくてはならない。既に肝機能が正常値からはみ出しそうな人はより少ない量でゴールすることを、お財布に優しさを必要とする人はコスパをといった具合に、である。例えば…

① より少ない飲酒量でゴールしたい

ランビック小瓶(375㎖)とラリー対象前菜を6店舗にて選択。残りの2店舗は銀座店などのようにSサイズ(1杯150㎖)での提供のある店舗を残しておき、それを注文する。合計2,550㎖で20ポイントを達成できる。

 

② コスパ重視

立ち飲みコーナーのある店舗では迷わずそこを選択し、ない店舗ではメニューの中から一番安い樽生を注文する。立ち飲みは1杯がおよそ500円(税別、以下同じ)樽生では1杯を650円と仮定すると4,900円で済む。ちなみに①のケースではランビック小瓶を2,000円、料理を1,000円、Sサイズを500円と仮定すると20,000円となり、金額では15,000円余り、飲酒量では4ℓ以上の差が出る。

③ 楽しく過ごしたい

これは今回私が取った方法である。ラリー対象イベントに全部出席するという方法だ。ラリーを回る上での効率は最悪。そういった意味では絶対に薦めない。イベントというのは当然だが参加費がかかる。しかも、飲み放題ならばいくら飲んでも加算されるのはイベント参加の1ポイントのみ。もし、飲み放題でなければポイントは加算されるが、イベント参加費用の発生は免れない。しかも、その参加費用がいくら高くても加算されるポイントは1ポイントなのだ。効率の悪さにかけては右に出る者はいない。ただし、その楽しさと言ったら!

 

 

ラリー達成者のみが参加できるパーティーに招待されるというゴール特典目指して参加するのだが、目標設定は各人に任されている。友達と一緒に行くために2周する人、自分の分だけで終了する人、なじみの店舗にばかり通ってポイントは何周分も稼いでいるのに訪問店舗数が足りなくて終盤に焦る人など様々だ。そもそも、パーティー招待というニンジンを鼻先にぶら下げられるだけならゆるゆると参加できるものを、ゴール一番乗りや三人一組でのポイント最多獲得チームなど多種多様な表彰という名のニンジンが用意されている。そうなると俄然張り切るものが出てくる。表彰されることを目指して期間中飲み続ける猛者が稀に現れる。しかし、多くの常連と呼ばれる人たちでさえも猛者をぬるく見守っているスタンスをとるのが例年の常であった。推測でしかないが、今回はパーティー会場がベルギー大使館という非日常の場所ということが「特別」という意識を参加者の中に植え付けたのではないだろうか。少なくとも昨年までは自分の必要枚数のチケットを確保したらゆるゆると未達成者の応援に回っていた人たちの中にも目の色を変えていた人たちがいた。大使館での表彰を目指す者が例年の比ではなく、各所で情報戦が繰り広げられ、笑顔の下で火花が散っていた。表彰へと思いを馳せ、チームを組んでは吸い込むようにビールを消費していくのが今年の特徴であった。もちろん、その戦いの中心に近いところにいた私も多分に漏れず毎晩のように複数の店舗を回っては帰宅できたことを褒めたくなるほどに飲み倒した。

これも、今回に限ったことではないが、「飲むのに忙しい」と他のことがお座なりになってしまったり、せっかくのおいしいビールを味わうよりも飲むスピードを重要視したり、とラリーに熱中すればするほどラリーに対して良い感情を持ちづらくなる。家族からの白い目も気になる。では、どうして毎回のように参加するのか?それはビールや店舗、或いはスタッフなどそのビールを取り巻く環境に対する愛が数値化されているように感じるからだ。ビールという名のかぐや姫にどれだけ体や財布を犠牲にして愛を叫ぶかがラリーに熱狂することの本質なのかもしれない。だからといってラリーに熱狂しないことがすなわち愛していないと決めつけているわけではない。程よい距離感を持って参加する、参加者を温かく見守っているという愛もあるのだから。

 

 

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チケットはこちらから

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世界に伝えたい日本のクラフトビール2016

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川端 ジェーン

この記事を書いたひと

川端 ジェーン

ビアジャーナリスト

ベルギービールをこよなく愛しています。笑顔でビールを酌み交わせば世界平和は実現すると考えています。ビールが好きすぎてたまに他人と知人の境目がなくなってしまいます。ビールの美味しいお店で見ず知らずの人に話しかけていたら、それは私かもしれません。

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