[コラム,テイスティング]2016.3.1

ビアカクテルでWin-Win!(2)チョコビアカクテル

ビアLoverも“ビール苦手さん”も同じようにおいしく味わえる、まさにWin-Win!なビアカクテルを追求する連載シリーズ。第1回からだいぶ間があいてしまっておりました。そんな折、1つ前の記事内でも触れましたが、先日の「ファクトリーカミカゼ」の取材時においしいビアカクテルに出会ったのです!

それは、「チョコビアカクテル」。大まかなレシピは教えていただいたのですが、カミカゼビールはごく限られた場所でしか購入できないので、全国的に入手しやすい銘柄で実際に試してみました。すると、すばらしく相性の良い組み合わせが見つかりました!

↓こちらです。

  • アンバーエール(常陸野ネストビール)
  • モーツァルト・チョコレートクリーム(輸入者:サントリースピリッツ株式会社)

リキュールの甘味が立ちすぎても×。けれどもビールの苦味が立ちすぎても、ビアカクテルとしてはおいしくありません。この組み合わせは、甘味がきれいに出てなおかつビールらしい苦みも顔を出すそのバランスが◎でした。

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左:常陸野ネストビール・アンバーエール/右:モーツァルト・チョコレートクリーム(リキュール アルコール17%)

作り方はとっても簡単。チョコレートクリームを30ml入れたグラスに、アンバーエールをなみなみと注ぎます。写真のBBWグラスでいうと220mlぐらいでしょうか。グラスのサイズに合わせて、双方の分量は調整してください。

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30ml=大さじ2杯のチョコレートクリームをグラスに注ぎます。そこにゆっくりとアンバーエールを注ぎます。

すると、こんな感じに可愛らしくモコモコとした泡が立ってきます。マドラーで軽く、グラスの底のチョコレートクリームが全体にいきわたるようにかき混ぜたら完成です!「ビール」と思って飲むと甘くてちょっとビックリするかもしれないので、ビールが入っていることは一旦忘れ「チョコレート味のお酒」だと思って飲んでください! 甘いけれども、それが意外と後を引かないところは、ビールのキレの良さが活きているところ。

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ビールとリキュールの化学反応か、かなりしっかりとしたムース状に立つ泡は持ちがよく、飲み切っても消えないぐらいです。デザートスプーンですくって食べても、ほろ苦い味が楽しめます(食感は好き嫌いがあるかもしれません。個人的には好きです)。

ただしアンバーエールは6%、リキュールは17%の度数がありますから、先ほどの30mlプラス220mlで単純計算すると、カクテルの状態で約7.3%の度数があるので、極端にアルコールに弱い方にはオススメできません……。口当たりは優しく可愛らしいですが、飲みすぎには要注意! やや“小悪魔的”なビアカクテルかもしれませんね。

なので、「お酒は弱くないけど、ビールは苦くてダメ~」みたいな方には一番ぴったり。そんなお友達がいる方は、「こんなのどう?」とおすすめしてみてはいかがでしょう?

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生チョコやポッキーなどとペアリングを楽しみましょう。写真の生チョコは私が自分用に作ったもので、カットがかなりアバウトですが、それなりにおいしそう?

チョコレートとの相性はもちろん良いので、ペアリングもぜひ試してみてください。

さて、ビアカクテル研究(2)チョコビアカクテルはいかがでしたでしょうか? 今後も、素敵なビアカクテルに出会えたときに、ぜひこの場で紹介していきたいと思います。

ビアカクテル

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

くまざわ ななこ

ビアジャーナリスト/ビアライター

ビールとカレーと小田急線をこよなく愛するライター/エディター。数多くのインタビュー経験を活かして、ビールに携わる人たちの思いを伝えようと邁進中。最近、健康のために始めた「ランニング&ビール」イベントにはまっている。

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