[イベント,コラム]2016.9.10

ビアジャーナリストが薦める「けやきひろば秋のビール祭り」締めに飲みたいビール

日本最大級のビール祭り、第16回けやきひろば秋のビール祭りがいよいよ来週9/15(木)~19(月)の期間で開催されます。このイベントの最大の特徴はなんといっても出店数の多さです。これだけ一堂にブルワリーやインポーターが集まるイベントはなかなかありません。

それだけに「どのビールを飲もうか?」私もいつも迷ってしまいます。そこで、今回は当協会ビアジャーナリストが「締めに飲みたいビール」というテーマで、お薦めビールをご紹介していきたいと思います。

湘南ゴールド (サンクトガーレン 25番ブース)

「ビールイベントの最後には何を飲みたい?」と訊いてみると、「飲み疲れをするから、最後はすっきりとした味わいのビール」という答え。さらに「限定だと嬉しい」なんて声も。

ということで、オレンジをまるごと使った「湘南ゴールド」をおススメします。甘さを抑えたオレンジの風味が口中に広がり、後味はさわやかな苦味。春夏限定なので、けやきの最後というだけではなく、この夏の最後を締める1杯としてどうぞ。

富江 弘幸氏(プロフィールはこちらから

富江氏からは神奈川県のブランドオレンジを贅沢に使用した湘南ゴールドをお薦めいただきました。今年は残暑も厳しいので、最後はさわやかに締めるのもいいですね。

スフップンブール トリプル ヘットネスト醸造所(大月酒店 77番ブース)

もとはホームブルワー同士で、自身のビールを評価し合うビール愛好家グループでしたが、そこから10数年で急成長。昨年自らの醸造所を構えるまでに至りました。オルヴァルなどのクラシックなベルギービールへのリスペクトだけではなく、現代クラフトビールへの理解も非常に深いです。

この「スフップンブール」はベルジャン・トリプル。まるで、生のパイナップルを味わっているかのような華やか香りと深い甘味。その豊満な口当たりをアメリカ産カスケードホップやスパイシーなキャラクターが引きたてます。フルーツや甘いスイーツと合わせるもよし。最後にゆっくり飲むことをおススメします。

佐藤翔平氏(プロフィールはこちらから

佐藤氏の締めはスイーツなどにも合う、ゆっくりと飲めるビールが推薦されました。楽しいイベントを振り返りながら飲んでみたいです。

日向夏ラガー(宮崎ひでじビール 39番ブース)

インターナショナルビアカップ2014フルーツビール部門金賞受賞をはじめ、多くの受賞歴を誇るこのビールは、生産量日本一の宮崎県産日向夏を使用しています。

その特徴はフレッシュな果実感。日向夏の清々しい酸味とさわやかな香りが広がりながらもすっきりとした味わいに仕上がっています。夏の思い出を振り返りながら飲みたい逸品です。

山口 紗佳氏(プロフィールはこちらから

山口氏からは日向夏を使用したフルーツビールをお薦めいただきました。夏を口中からも感じられるこのビールで、夏を締め、秋を感じていくのも乙ですね。

万咲(まあざく)IPA(城山ブルワリー 52番ブース)

私が最後の1杯にお薦めしたいのは、たくさん飲んで食べた罪悪感を軽くしてくれるヘルシーなビール。

副原料に、長寿の島と言われる徳之島に自生する万咲(長命草)が使われています。ビタミン、ミネラルを豊富に含んでおり、「1株食べれば1日長生きする」と言われ、サプリメントなどにも使用される薬草です。

アメリカンホップの苦味の奥から、ふわりとやってくる万咲独特の風味が心地よいです。徳之島の元気の源をいただき、帰路についてみてはいかがでしょうか。

コウゴアヤコ氏(プロフィールはこちらから

ビールが美味しく飲めるのも健やかな体があってこそ。フルコースの美味しい料理をたくさんいただいた最後に渋いお茶で一服するように、このビールには深く心地よい苦味が、どこか興奮を鎮めてくれるような魅力があります。

今日飲んだ様々に個性あふれるビールへの感謝と、次回また美味しいビールを味わうための健康を願い、この「万咲IPA」で、締めの乾杯はいかがでしょうか。

宮原佐研子氏(プロフィールはこちらから

なんと、コウゴ氏、宮原氏からは同じビールがお薦めされました。お薦めの理由も女性らしく、体への気遣いがあふれています。たくさん飲んで、食べて疲れた体を栄養豊富な万咲を使用したこのビールで、整えてから家路についてみませんか。

「これは!」と思ったビールで締める

けやきひろば秋のビール祭りのラインナップは膨大です。どんな酒豪でも全てを網羅するのは不可能です。けれども、せっかく国内最大級のビール祭りに行ったならば、ここでお気に入りのビールを1つ増やして、帰ってほしいと思います。

というわけで、私がお薦めする最後の1杯は、あなたが「これは!」と思ったビールをもう1度。じっくりと味わいながら飲んで、記憶に留めてください。

くまざわななこ氏(プロフィールはこちらから

くまざわ氏からはたくさん出店されているなかから、自分のお気に入りビールを増やしてみる提案がありました。普段あまり飲まないビールにチャレンジし、趣向を広げるのもよいと思います。新しいお気に入りビールを最後に味わってから帰路につくのはいかがでしょうか。

様々な締めの1杯が提案され、私もとても参考になりました。「どんなビールで締めようか?」で、迷ってしまったら参考にしてみてください。

なお、ビールによっては売切れてしまっている場合がございますので、ご注意ください。

 

◆第16回けやきひろば秋のビール祭り Data

日時:2016年9月15日(木)~19日(月)

会場:さいたまスーパーアリーナコミュニティアリーナ

時間:15日(木) 16:00~21:30 16(金)~18(日)11:00~21:30 19日(月)11:00~19:00

Homepage:http://www.beerkeyaki.jp/

主催・お問い合わせ:株式会社さいたまアリーナ TEL 048-601-1122

けやきひろば秋のビール祭りさいたまスーパーアリーナ

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

こぐねえ(木暮 亮)

ビールコンシェルジュ

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは4000種類以上(もう数え切れません)。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

当HPにて、「ブルワリーレポート」「うちの逸品いかがですか?」「Beerに惹かれたものたち」「ビール誕生秘話」「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。

●音声配信アプリstand.fmで、ビールに恋するRadioを配信中
PodcastSpotifyでも聞けます。

【メディア出演】
<TV>
●テレビ朝日「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」
●テレビ神奈川「News Link」
<ラジオ>
●TBSラジオ「鈴木聖奈LIFE LAB~○○のおじ様たち~」
●JAPAN FM NETWORK系列「OH!HAPPY MORNING」
<雑誌>
●週刊プレイボーイ(2019年2月11日号、2020年12月28日号、2022年12月12日号、2023年10月9日号) ●DIME(2019年4月号)●GetNavi(2020年2月号) ●週刊朝日(2020年6月12日増大号)●食楽(2020 SUMMER No,116)●週刊大衆(2021年4月19日号、2021年7月12日号、2022年6月20日号)●BRUTUS(944号 2021年8月15日号)●東京人(no.463 2023年3月号)●BRUTUS特別編集 増補改訂版 クラフトビールを語らおう!
<Web>
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