[コラム,ビアバー]2018.3.4

食欲をかき立てる創作名古屋メシ! うちの逸品いかがですか? 18軒目【Y.MARKET BREWING KITCHEN編】

Y.MARKET BREWINGうちの逸品いかがですか?ワイマーケットブリューイング名古屋愛知

名古屋駅の桜通口からオフィス街を通り抜けて徒歩8分。
名古屋の台所、柳橋中央卸売市場のすぐ近くに店を構えるのが「Y.MARKET BREWING KITCHEN(ワイマーケット・ブルーイング・キッチン)」。言わずと知れた、名古屋のタウンブルワリー、Y.MARKET BREWINGの直営レストランです。1階の醸造所でつくられたばかりのビールを2階で味わうことができる、理想的なブルワリーレストラン。今回は、こちらのお店の逸品をご紹介します。
※ブルワリーの詳細については、2018年3月2日木暮氏の『「らしさ」で魅了し続けるブルワリー 【ブルワリーレポート Y.MARKET BREWING編】』をご参照ください。

木×コンクリートの二極端が調和するくつろぎの空間

▲1階は醸造施設。醸造工程を描いた壁のポップなイラストが2階のレストランにいざなう

無機質なコンクリートの壁にあたたかみのある古材を組み合わせたモダンな店内は、南側全面の窓から明るい自然光がたっぷりと差し込み、開放的で居心地のいい空間。ピンクのアクセントカラーの壁が、カジュアルな雰囲気も添えています。カウンター上部や天井に配された木材は、ブルワリー開業前に営業していた寿司屋の木箱を再利用したもの。飾り気のないコンクリートの質感に、やわらかい印象を与えています。

▲言われないと気づかないほどに、さりげなく昔の面影をミックスした空間

広々としたつくりのソファ席では、ゆったり過ごすことができます。カウンター、テーブル、ソファ、ハイテーブルと、席の種類が選べるのは客層に応じた配慮のあらわれ。
テラス席では、名駅周辺の高層ビルと柳橋の下町情緒が交差する様子を眺めることができます。

▲気候のいい時期におすすめのテラス席

「おかげさまで最近では認知度も上がり、さまざまな世代のお客様がいらっしゃいます。ですから、どんなお客様でもくつろいでいただけるサービスや店づくりを心がけています」。

そう話してくれたのは、店長(当時)の白石さん。

▲工場を思わせるパイプ型のタワーサーバーからは最大10種類のビールが提供される

事実、私もひとり飲みはもちろんのこと、子連れ、女子会とさまざまなシーンでたびたび同店を訪れる利用客のひとり。最近は子連れOKをうたうビアパブも増えていますが、メニューや客層、お店の雰囲気を含めて「本当のところで」利用しやすいかどうかを考えると、気兼ねなく過ごせるお店は限られてくるもの。その中で、同店は個人的にも自信をもっておすすめしたいお店のひとつです。その理由は、バラエティに富んだメニューと、ビールに限らないドリンクの品ぞろえにもあります。
※子供同伴入店はランチタイムのみ対応可(平日は15時~17時まで、土日祝は11時30分~17時まで)

▲広々としたコの字型のカウンターは一人客や少人数におすすめ

 

メキシカンをベースに小粋にアレンジされた「名古屋メシ」

メニューはタコスやワカモレ、ナチョスなどのメキシカンの定番を筆頭に、「和」や「名古屋」を意識したオリジナル料理が目立ちます。

▲メキシカンを中心に名古屋メシをアレンジした創作料理のラインナップ(メニューは2018年2月時点)

「レストランを立ち上げたとき、周辺にメキシコ料理のお店がなかったことや、県外からいらっしゃるお客様に気軽に『名古屋メシ』を楽しんでいただけるように考えた結果、ライトメキシカンをベースとした創作料理のスタイルになりました。自社のビールを引き立てるスパイシーな料理が提供しやすいジャンルでもあります」。

一方、ドリンクではワイマーケットの多彩なビールリストに加えて、テキーラやウイスキー、ワイン、焼酎、カクテルやサングリアなど、さまざまなアルコールメニューが並びます。ビール好きとしてはドリンカビリティ抜群のビールをすすめたいところですが、これならビールが苦手な人もストレスを感じることなく楽しめるというもの。囲い込まないやさしさがあります。

▲この日のビールリスト。使用したホップまで記載している

「当店の自慢はもちろん自社ビールですが、料理もドリンクも自由に選べるようにしたいと思っています。多くの選択肢から、少しでもビールに興味をもっていただけるようなフックをたくさん作っておきたいんです」。

改めてメニュー表に視線を落とすと、「名古屋コーチンのレバームース(550円)」やオリジナルスパイスの「チキンウイング(480円~)」、「牛すじ塩にんにく煮込み(550円)」など、いかにもビールが進みそうな名前がずらり。しかも値段はリーズナブルで、これと決めるのが難しい。そんな同店で、一品だけおすすめを選ぶとしたら?

 

こってり濃厚などて煮に寄り添うセッションIPLの清涼感

ほどなく運ばれてきたのは、「馬すじの自家製ビールどて煮(550円)」


一番人気というこの料理は、馬のすじ肉をワイマーケットのビールと八丁味噌をブレンドした味噌でコトコト煮込み、2種類のチーズをトッピングした名物料理。
スプーンですくうと、チェダーチーズがとろりととろけて食欲をそそります。
ひと口食べると、ほろほろと崩れるやわらかい馬肉から肉汁があふれだし、肉の甘みとこってりした味噌のうま味が広がります。どう見ても濃厚なビジュアルなのに、力強い味噌がききながらも意外としつこさはありません。

これに合わせるビールは「Y.MARKET Session IPL(レギュラー:700円)」
アメリカンホップの爽やかな柑橘香がふわりと漂い、軽やかな飲み口とIPLらしいさっぱりした後口で、ぐいぐい飲めてしまうビールです。あふれるホップ感に、「ワイマーケットらしさ」を感じることができます。

「これはワイマーケットの代表的なビールのひとつです。シトラ、シムコ―、モザイクと、メインホップとしてよく使う3種類のホップをきかせて、フレッシュな香りときりっと引き締まった苦味を感じていただけると思います」。

濃厚などて煮×爽やかなワイマーケットIPLのコンビネーション。さっぱりしたビールが小休止にふさわしい清涼感を与えてくれます。どて煮のほかに、スパイシーな料理や肉料理との相性も間違いないでしょう。

「このIPL以外で合わせるとしたら?」 と聞いてみると、少し考えて「何杯飲まれる予定ですか?」と聞き返した白石さん。ドリンクを提案する場合は、好みや組み立てを考えておすすめするのが接客ポリシーです。

「次が最後の1杯であれば濃色系のビールを、まだ飲まれる予定であれば『Yellow Sky Pale Ale(イエロースカイペールエール)』ですね。こちらも準定番で、ゆずの皮を漬け込んだフルーツエールです。爽やかな柑橘香とともに、しっかりした苦味も味わえます」。

と、おすすめしてくれました。
料理では店内のオーブンでじっくり1時間ほど焼き上げる「ロティサリーチキン(ハーフ:980円)」や、「鉄板名古屋ハヤシ(980円)」も好評。ロティサリーチキンはタイミングによっては焼き立てをいただけることも。

▲ロティサリーチキンの名古屋味(ハーフ)。手羽先揚げ風の甘辛いタレでビールがぐいぐいすすむ

▲鉄板の上に玉子焼きがしかれたオムハヤシ風の「鉄板名古屋ハヤシ(980円)」は、お腹を落ち着かせるしめにピッタリの一品

▲取材時の月替わりメニューは戌年にちなんだホットドッグ&サンドウィッチ特集

日替わりのおすすめや、月替わりでテーマが変わる料理など、いつ訪れても新鮮なメニューが楽しませてくれます。

 

快適な空間で全天候型BBQが楽しめる「柳橋TERRACE

実は同じ建物の3階もワイマーケットのビールが楽しめるダイニングレストラン。こちらは完全予約制(6名以上)で全天候型バーベキューが楽しめる「柳橋TERRACE」です。

テラスにあるバーベキューコンロで食材をグリルして、飲んだり食べたりするのは空調のきいた室内席。テラスには屋根が完備されているので、雨が降っても雪が降ってもへっちゃらというわけです。ビールを含めたドリンク類はセルフサービングで飲み放題。

▲こちらもビールの他にワイン、カクテル、ウイスキーなど豊富にそろっています。まさにパラダイス!

季節の食材を取りそろえたコースもありますが、食材と飲み物の持ち込みは自由!
柳橋市場で買いつけた新鮮な魚介類を焼くのもOKです。

▲この日は大アサリのクラムチャウダーにマグロのカマのハーブグリル、スルメイカのガーリックホイル焼き、そしてメインはTボーンステーキ。みんなでつつけば盛り上がること間違いなし

スタッフが焼き具合を見たり、ステーキなどは食べやすくカットしてくれたりするので、会話に夢中になっている間に食材が焦げた! という心配もありません。準備も片付けもいらない大人の手ぶらBBQです。ソファ席や個室も備え、普通の飲み会では味わえない特別感のあるひとときが楽しめます。

「近隣のホテルが宿泊する外国人客に紹介してくださることもあり、海外のお客様も増えました。出張で大阪まで行くのにわざわざ寄ってくださった方もいて、名古屋の観光名所の仲間入りをしたようでうれしいですね。出荷量が増え、最近では県外でも飲める場所が増えましたが、名古屋のこのレストランでしか味わえないものを守っていきたいと思っています。自慢のビールと料理をじっくり楽しんでいただけるように、接客スタッフのスキルアップとトレーニングにも力を入れていきたいです」。

おいしビールが気兼ねなく楽しめる環境やサービスに、とことんこだわるY.MARKET BREWING KITCHEN。今年で4周年を迎える同店で、がっつり胃袋を揺さぶる名古屋メシの逸品はいかがですか?

今回もごちそうさまでした!

 

 

【店舗情報】
Y.MARKET BREWING KITCHEN(ワイマーケット・ブルーイング・キッチン)
住所:
愛知県名古屋市中村区名駅4-17-6 2F
アクセス:名古屋駅から徒歩8分、地下鉄桜通線「国際センター」駅から徒歩2分
電話:052-533-5151
営業時間:月~金(15 : 00 ~ 23 : 00)、土日祝(11 : 30 ~ 23 : 00)※お子様は17時まで
定休日:なし
ホームページ:http://craftbeer.nagoya/
Facebook:https://www.facebook.com/y.market758/


柳橋TERRACE
住所:
愛知県名古屋市中村区名駅4-17-6  3F
電話:052-533-5330
営業時間:完全予約制(6名以上、12:00 ~ 23:00)

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この記事を書いたひと

山口 紗佳

ビアジャーナリスト/ライター

1982年愛知県出身、静岡県在住。中央大学法学部法律学科卒業。
名古屋で結婚情報誌制作に携わった後、東京の編集プロダクションで企業広報、教育文化、グルメ、健康美容、ライフスタイル、アニメなど多媒体の制作経験を経て静岡でフリーライターに。休日はグラウラーを積んでオートバイでツーリング。猛禽と赤も好き。

実績:『世界が憧れる日本酒78』(CCCメディアハウス)、『東京カレンダー』(東京カレンダー)、『ビール王国』(ワイン王国)、グルメ情報サイト『メシ通』(リクルート)、ダッシュエックス文庫(集英社)各種ツール制作

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