NYビールツアーその1/日本とアメリカのビール文化の違い
春嵐が咲きそろいそうな桜を散らしている陽気ですが、風邪などひいていませんか?
私は体調を崩しておりました。盛大に。(皆様も本当にお気をつけ下さい)
そのため編纂に時間がかかってしまいましたが、2月の終わりにアメリカのNY+αへ
ビール観光に訪れたので、
そちらのビールレポートをお送りします!
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不夜城タイムズスクエア周辺
このシリーズでは訪れた店舗を中心に取り上げますが、
皆様の更なる理解のためにアメリカ、
現地でのビールの扱われ方中心に今回は報告させてください。
NY周辺のビール事情
アメリカで最もビールが盛んな土地と言えばポートランドですが(過去記事参照)、
文化の中心地はやはりニューヨークだということで今回私はこちらを選択しました。
はっきり言って、
アメリカ人にとってビールとは生活の一部だと痛感したのです。
なぜなら…
現地に着いてホテルに向かうまでの間にセブンイレブンを発見しました。
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店員は日本人ではなかった…(当たり前)
いわゆる日本のコンビニに当たる雑貨屋のような小さな店は街に点在しているのですが、
日本で見知った店舗があるとついつい入ってしまうのが私。
しかしそこの冷蔵庫にカルチャーショックを受けました。
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「す、すご」と言いながら冷蔵庫を撮る日本人は奇特に映ったでしょう
自分の身長以上の高さがある扉付き冷蔵庫5台すべてがビール専用となっているのです。
ソフトドリンクとはまた別に、です。
国土の狭い日本では店舗の冷蔵庫すべて合わせて5台ということもあるのに…
しかも日本で1000円するロング缶のクラフトビールがおよそ600円前後でも購入可能。
おまけに4、6缶パックならさらに割安。バラ売りは少なめ。
圧倒的な選択の自由。
聞いてはいたもののこれほどとは…
ではアメリカ人はクラフトビールばかり飲んでいるのか?
答えはノー。
やはりバドワイザー?
それも厳密に言えば違います。
地域差はあるでしょうがアメリカで最も一般的なのはこの銘柄なのだな、と感じたのはこちら。
「ハイトライト」です。
人々の肥満率が深刻であるアメリカはビールにおいてもグルテンフリー、オーガニックなど…
健康志向を貫く人の率が日本よりも高いです。
ハイトライトは低カロリーで低価格とお財布に優しく造られたビール。
日本で言えば節税型発泡酒のポジションでしょうか。
飛行機内で提供されたビールもこちらでした。
もちろんバドワイザーも見かけないわけではありませんが、
これと「サンミグライト」、「サミュエルアダムス」、ベルギーの「ステラアルトワ」の取り扱い率が安定していたのが印象的でした。
しかし大抵同じ棚に「シエラネヴァダ」「ラグニタス」「ニューベルジャン」
などがどれかは必す置いてあります。
好みのビールを思い思いに飲める、買って帰れる。
高価なビールもありますが、当たり前の基準自体が日本とはまだまだ差があるなと感じました。
ビアバーにはこんなビール新聞も置いてありましたしね。
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年4回発行の季刊誌のようでした
どこで飲むか?ではない。いつ飲むかだ。
NYのクラフトビール店の前に、さらに現地のビールの扱われ方が分かるエピソードをご紹介します。
カキとビール?
日本語での記事も多数取り上げられている有名なオイスターバーがNY中心地にあります。
「グランドセントラル オイスターバー」です。
巨大駅グランドセントラル駅の地下に位置するレストランですが、
高級すぎずサクッとも腰を落ち着けても使える、100年以上続く老舗です。
名物は選びきれないほど種類があるカキ、そして伝説のクラムチャウダー。
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両面にわたるおびただしい種類のメニュー数(苦笑)
すごい量のメニューですが名物以外はほぼ日替わりだというから驚き!
絶対誰も全ては把握できてないでしょう(笑)
食レポ記事ではないので詳細は割愛しますが、
カキは勿論クラムチャウダーってこんなにおいしい食べ物だったのかと目が覚める思いでした。
また、観光客だと答えて店員が選んでくれたのはNYを代表するビール、
「ブルックリンラガー」。疲れが吹っ飛ぶうまさでした。
(日本ではKIRINが醸造、アメリカでは勿論ブルックリンブルワリーが醸造しています)
しかし紹介したいのはこっち。なんとオリジナルビールがあったのです!!
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GCオイスターラガー
麦わらのニュアンスが強いがボディが非常に軽いラガー。
本来海産物にラガーは臭みを増強させる組み合わせなのですが、
どことなく日本のビールのようにコーンスターチか米を使っているような発泡酒を想起させる爽快さがあり
レモンをかけたカキとはマッチしていました。
アンバーにも近い味わいのブルックリンラガーを扱う一方、
喉越しの良いこういったラガーをレストランがオリジナルで用意している。
さすがアメリカです。
空港でクラフトビール?
ここからは番外編の付け足しとなりますが、
実はNYの後にフロリダにあるディズニーワールドに遊びに寄ったのです(笑)
が、乗り換えのワシントンDCの空港ゲート内に発見。
「アメリカンタップルーム」。こちらは市街にある店の支店のようですが、
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空港店舗でこのタップ数
アメリカのクラフトビールが飲めました。空港でこの数は豊富と言っていいでしょう!
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フライングドッグ/スネークドッグIPA
ディズニーでも…?
さらに番外編ですが、本国の巨大ディズニーパーク、
「ディズニーワールド」に足を伸ばしました際、
ここでもこんなビールを発見!
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サファリアンバー
こちらはディズニーワールドにある大自然がテーマの「アニマルキングダム」パーク
限定で提供されているアンバーエールなのですが、
世界で最も大きなビール企業であるアンハイザーブシュインベブが
世界中でもここのためだけに卸しているというビールということを突き止めました!
しかも他の売店、パークでも扱っている銘柄がバラバラで、
地球をテーマにした「エプコット」パークなんて、各国の館をはしごすることを
「ドリンキング・アラウンド・ザ・ワールド」と呼ぶらしいです(笑)
これだけでもビールがアメリカ人にいかに肉薄した飲み物であるかがお分かりいただけたと思います。
アメリカのビール文化を肌で感じて
事前説明だけで一記事分になってしまいましたが、
いくら飲めるとは言え種類が一、ニ種類くらいに限られている日本の現状と照らし合わせると、
どこへ行っても飲めるというのは垂涎の環境。
国土、流通、消費量とひとえには比べられない分野もありますが、
アメリカではホームブリュワリーも認められていますし、
日本も参考に出来るものがある規模感だと思い私は筆を執ったのでした。
その2へ続く。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。