[ブルワー,新商品情報]2021.10.26

クラフトビールとスピリッツをクロスオーバーする新ブランド Far Yeast Brewing『Off Trail – Azeotrope』誕生

Far Yeast Brewingから新しいブランド「Off Trail – Azeotrope(オフトレイル アゼオトロープ)」が立ち上がります。「Off Trail – Azeotrope(オフトレイル アゼオトロープ)」はビールではなく蒸留酒のブランドで、イノベーティブな蒸留酒造りに挑戦していくとのこと。ビールの醸造とジンの蒸留の両方を行っているブルワリーは、例えば、横浜ハンマーヘッドのQUAYS pacific grillに併設されている「ナンバーナイン・ブリュワリー」&「ナンバーエイト・ディスティラリー」、横浜ベイブルーイングの「YOKOHAMA BAY BREWING」&「横浜ジン蒸溜所」、木内酒造の「常陸野ブルーイング」&「常陸野ブルーイング 東京蒸溜所」が思い浮かびます。Far Yeast Brewing ではすでに「馨和 KAGUA」を原酒に使用した「KAGUA GIN(カグアジン)」を発売しており、新しいブランドでどのような味わい体験を与えてくれるのか、期待したいと思います。

■ 新ブランド「Off Trail – Azeotrope(オフトレイル アゼオトロープ)」の挑戦

「Off Trail – Azeotrope(オフトレイル アゼオトロープ)」では、モルトの風味を活かし、ボタニカルにホップやコリアンダーを使用したビールメーカーならではの個性を持つ新しいクラフトスピリッツがリリースされます。
第1弾商品として、コロナ禍の影響で発生したロスビールを再活用したクラフトジン「Beer Distilled Gin – New Pot(ビア ディスティルド ジン・ニューポット)」「Malt Gin – New Pot Blended(モルト ジン・ニューポット ブレンディッド)」の2商品が10月29日(金)に限定発売されます。オンラインストアでは10月26日(火)13時より予約販売受付が開始されています。

■ モルトやホップのフレーバーを活かしたビールメーカーならではのクラフトスピリッツ

『Off Trail – Azeotrope』は、バレルエイジング(木樽熟成)などイノベーティブなビール造りを推進する『Off Trail』の派生ブランドとして、イノベーティブなスピリッツ、リキュールなどに挑戦。ビールの原料として使われるモルトの風味と、ホップなどの鮮やかなボタニカルアロマが融合したビールメーカーならではの個性を持つクラフトスピリッツがリリースされます。Far Yeast Brewingは目指すスピリッツの形を以下のように語っています。

ジンの原型といわれるジュネヴァは、大麦や小麦等穀物を原料とするモルトワインをベースに使用したクラシックスピリッツ。一般的によく飲まれているロンドンドライジンは原料の風味を排したニュートラルスピリッツをベースとしていますが、ジュネヴァは反対にモルトの香りを強く残しているのが特徴です。『Off Trail -Azeotrope』は、このジュネヴァスタイルのジンに注目しています。
モルトベースの蒸留酒を原酒に使用し、原料の風味をしっかりと取り込むため、ポットスチル(単式蒸留器)で丁寧に2回蒸留を行います。その後、ビールの原料であるホップやコリアンダーをはじめ、フルーツなどさまざまなボタニカルを香りづけに使用。ビール造りで培った香気成分の抽出技術・知見も活用し、クラフトビールメーカーだからこそできるユニークなスピリッツづくりに取り組みます。
また、ジュネヴァはバレルエイジングとの相性も良く、『Off Trail』での経験を活かした木樽熟成ジンにも挑みます。
プロジェクトには、「BAROSSA cocktailier」オーナーバーテンダー 中垣繁幸氏に参画いただき、カクテル・蒸留酒業界の第一線で培った知見をもとに専門的なアドバイスをいただいています。
“Azeotrope”とは、沸点の異なる2つの液体をある比率で混ぜた時に、組成比を保ったまま一緒に沸騰する現象“共沸”を意味します。当社のメイン領域であるビールとスピリッツの共生をイメージしたネーミングで、両者のクロスオーバー的存在であることを象徴しています。ビール造りで培ったノウハウを活かし、蒸留酒の領域に新しい風を送りこむことを目指します。

 

【Off Trail – Azeotrope アドバイザー紹介】

中垣 繁幸(なかがき しげゆき)
1968年生まれ。BAROSSA cocktailier(岐阜県岐阜市)オーナーバーテンダー。
ワールドクラス・ジャパンなど様々なカクテルコンテストでの受賞歴を持ち、国内外のセミナー講師や審査員、カクテルブックの執筆を務める。2017年、バーテンダーと酒のプロからの投票によるDrink Planet主催「あなたが選ぶ、お勧めのバー」全国1位を獲得。
カクテル・蒸留酒業界の第一線で培った知見をもとに、「Off Trail – Azeotrope」プロジェクトの企画、製造、品質面に対して専門的なアドバイスを提供。

■ コロナ禍で行き場を失ったロスビールを蒸留酒に

昨年来、コロナ禍による度重なる緊急事態宣言等の影響で大量の業務出荷用ビールが行き場を失ったことは、皆さまもご記憶でしょう。

Far Yeast Brewingが2020年に発生したロスビール5000Lを再活用すべく取り組んだのが、ビールを原酒としたクラフトジンとして再生させるプロジェクトでした。このビールを委託醸造先のポットスチルで2回蒸留を行い、出来上がったジンが新ブランド第1弾として発売されます。
そして、このプロジェクトがきっかけとなり、2021年7月には山梨県小菅村の自社醸造所にもポットスチルを導入、ここから本格的に蒸留酒造りに挑む新ブランド立ち上げへとつながっていきます。

Far Yeast Brewingが挑戦するのは、ロスビールを活用することによる環境負荷削減。そして健康志向の高まりといった社会的ニーズに低糖質・低カロリーでプリン体を含まない蒸留酒を提供することで応えるべく、ビールの枠を超えたアルコール飲料づくりに挑戦していくとのことです。

■ 第1弾はロスビールを活用した2種のクラフトジン

第1弾は「Beer Distilled Gin – New Pot」「Malt Gin – New Pot Blended」の2種類。それぞれの製造と味わいについて、Far Yeast Brewingからコメントを紹介します。

「Beer Distilled Gin – New Pot」は、2020年のコロナ禍による緊急事態宣言等で行き場を失った大量の業務出荷用ビールを活用。委託蒸留先のポットスチルで蒸留し、クラフトジンへと再生させました。原酒ビールのモルトやホップのフレーバーを引き継ぎつつ、ボタニカルとして加えたジュニパーベリーとゆずの清涼感あるアロマが重なる、上質なフレグランスのような香り高いクラフトジンです。

「Malt Gin – New Pot Brended」は、蒸留酒用に特別に醸造したモルト原酒を自社のポットスチルで2回蒸留したベースジンと、山椒とゆずを使ったレギュラービール「馨和 KAGUA」を蒸留したスピリッツとのブレンド。ボタニカルにはジュニパーベリー、コリアンダー、ネルソンソーヴィンホップ、ゆずをふんだんに使用しました。モルトとボタニカルのフレーバーが最適なバランスとなるブレンド比率で仕上げています。ロンドンドライジンとは異なる、原材料のモルトフレーバーをお楽しみいただける味わい重視のスピリッツです。

いずれも、大部分はバレル熟成を行った後に製品化を予定していますが、今回熟成前のニューポット(新酒)をそれぞれ数量限定でリリースします。

 

【商品概要】

Beer Distilled Gin – New Pot
(ビア ディスティルド ジン・ニューポット)
販売開始日:10月29日(金)
希望小売価格:5,434円(税込)
容量:500ml
原料原産地名:国内製造(スピリッツ)
アルコール度:47%
スタイル : New Pot
品目:スピリッツ

Malt Gin – New Pot Blended
(モルト ジン・ニューポット ブレンディッド)
販売開始日:10月29日(金)
希望小売価格:4,994円(税込)
容量:500ml
原料原産地名:国内製造(スピリッツ)
アルコール度:47%
スタイル : New Pot
品目:スピリッツ

※オンラインストアでの購入はこちら

【写真提供:Far Yeast Brewing】

Far Yeast BrewingOff Trail - Azeotropeクラフトジン
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この記事を書いたひと

よしのたま

ビアジャーナリスト

1965年、南信州生まれ。峻険な南アルプスと中央アルプスに囲まれた自然豊かなリンゴ農家に育つ。1女1男の母。大学卒業後1年間、まだ東西に分裂していた時代に南ドイツに遊学し、各街々の地ワインにハマる。帰国後は、翻訳会社、雑誌編集、組紐製造など好奇心のままに仕事を転々とし今に至る。その好奇心はビールにも顕れ「好きなビールは?」と訊かれた際の返事が同じだったことがない。現在は韓国のクラフトビールに興味津々。趣味は着物。だが、茶道や華道といった着物っぽいことには一切通じていないため、結局のところ着物を着てビールを呑みに行くというのが趣味になっている。

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