[新商品情報]2023.4.30

Far Yeast Brewing×Inkhorn Brewing コラボビールが「Off Trail」シリーズより限定発売中

ビール酵母以外の微生物を活かしたバレルエイジング手法をメインに、毎回ビールの可能性を感じさせてくれるFar Yeast Brewingの「Off Trail」シリーズ。2023年4月25日より「Off Trail Lightly Toasted  (オフトレイル ライトリートーステッド)」が販売を開始しました。

東京の新進気鋭Inkhorn Brewingとのコラボレーションビール

今回は、2021年に醸造を開始した東京・目白にあるInkhorn Brewingとのコラボレーションビールです。

Inkhorn Brewingは、最新のビアスタイルだけではなく、既存のスタイルをリスペクトしつつ独自の解釈を加えて、飲みやすいライトビールから非常に濃厚でヘヴィでありながら飲みやすさを追求。攻める時は徹底的に攻めた姿勢のバイブスの高いビールを造る新進気鋭のブルワリーです。

 

Off Trailらしさとココナッツが融合した暑い季節に合うビール

「Off Trail Lightly Toasted」は、昨年秋から両ブルワリーのブルワーが、アイディアを出し合いブレンディングを検討しました。

ベースは、オーク樽のフレーバーをよく感じられる木樽熟成レッドエールがメイン。そこにブロンドエールとストロングエールを加えてバランスを取っています。

アクセントにはInkhorn Brewingのアイディアでココナッツを使用。トーストしたココナッツファインと生ココナッツファインを、熟成中のベースビールとブレンディング後のビールに、2回のタイミングで投入しています。

さらにココナッツ香をもつホップ品種「サブロー」をドライホッピングすることで、ココナッツフレーバーが引き立つバレルエイジドサワーアンバーエールに仕上げています。

「Lightly Toasted 」は、単語の通り「軽く焼けた」「軽くトーストした」という意味。ビーチなどで一日太陽の下で過ごした後日焼けをしたことを指したり、顔が赤くなることから転じて「ちょっと酔っぱらった」という意味もあります。

軽くローストされたココナッツがアロマ・フレーバーともに優しく香り、穏やかな酸味とファンキーさ、そしてOff Trailプロダクトとしては低めのアルコール度数が軽快さを感じさせる暑い季節にぴったりと言うことです。

ラベルデザインを刷新

「Off Trail」は、今回からラベルデザインを刷新しています。

新しいラベルは、ブルワーも予想がつかない複雑な味わいを飲み手に伝わりやすくすること、Far Yeast Brewingの各ブランドとの明確な差別化をはかることを目的としています。

デザインは、イラストレーターのyamastompさんが担当。個性豊かなひとつひとつのプロダクトコンセプトをラベルに反映させて、飲み手による想像や印象を膨らますことで味わいを視覚でも楽しんでいただけるデザインへ変更しています。

テイスティング&ペアリングに挑戦

ここからはテイスティングとペアリングの感想です。

グラスに注ぐと、しっかりした酸っぱい香りが立ち上がり、ワイルドイーストのビールらしさを感じます。ココナッツの甘い香りは、酸味のある香りを支える程度にほんのり香ります。炭酸は弱く、口に含むと甘酸っぱさと苦味が広がり、その奥にココナッツの甘味をほんのり感じることができました。余韻は甘味と酸味が程よく続いていきます。

全体の印象として酸味が強く、甘みや苦味は味を整える感じです。

酸味がしっかりしていますが、すっきりさもあるので確かに暑い時期に飲みやすいと思いました。

アイスコーヒーのような濃いめのブラウン色。以前と比べるとラベルはポップな感じになった。

ペアリングその1 タコライス

ココナッツに合う料理を調べてみるとグリーンカレーをはじめカレーが多くありました。これをヒントに、ココナッツの甘さとタコライスのスパイシーさが相性良いのではないかと考えてタコライスを合わせてみました。

しかし、ビールを飲んだ後にタコライスを合わせると、タコライスの辛味が勝ってしまってビールの風味が消えてしまいました。反対に食べた後に飲むと、ビールの苦味がほんのり強まり、焦げのフレーバーも強まりました。

お互いを邪魔してしまうレベルではありませんでしたが、良さを引き立てる組み合わせまでには至らなかったと感じました。酸味がしっかりしたビールなので、カレーで試すなら甘みのあるものが良いのかもしれません。またチャレンジしてみようと思います。

ココナッツよりも酸味を意識した方が良い組み合わせを探す方が合わせやすそう。

ペアリングその2 たまり漬けクリームチーズ

醤油との相性の良さを挙げているものがあり、興味が湧いたのでたまり漬けクリームチーズで試してみました。

結果として、クリームチーズのクリーミーさやビールの苦味が強まる感じとなり、個人的にはビールと料理が積極的に進むまでのペアリングにはなりませんでした。

お互いのクセの強さが強調される印象だった。

今回はココナッツを意識しましたが、酸味の方が強いのでランビックと合わせるイメージでペアリングしてみる方が良さそうです。

「Off Trail Lightly Toasted」は、Far Yeast Brewing オンラインストアでも購入可能です。また、Inkhorn Brewingからも「Off Trail」とのコラボレーションしたビールが登場予定です。そちらも楽しみですね。

酸味が効いたビールがお好きな方。飲んでみてください。

Off Trail Lightly Toasted  商品概要

品目:発泡酒(麦芽使用率 50%以上)

原材料:麦芽(外国製造)、ココナッツ、糖類、ホップ、小麦

アルコール分:6.5%

スタイル : Barrel Aged Sour Amber Ale with Toasted Coconuts

内容量:330ml瓶、750ml瓶

 

Far Yeast BrewingOff TrailOff Trail Lightly Toasted

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

アバター画像

この記事を書いたひと

こぐねえ(木暮 亮)

ビールコンシェルジュ

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは4000種類以上(もう数え切れません)。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

当HPにて、「ブルワリーレポート」「うちの逸品いかがですか?」「Beerに惹かれたものたち」「ビール誕生秘話」「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。

●音声配信アプリstand.fmで、ビールに恋するRadioを配信中
PodcastSpotifyでも聞けます。

【メディア出演】
<TV>
●テレビ朝日「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」
●テレビ神奈川「News Link」
<ラジオ>
●TBSラジオ「鈴木聖奈LIFE LAB~○○のおじ様たち~」
●JAPAN FM NETWORK系列「OH!HAPPY MORNING」
<雑誌>
●週刊プレイボーイ(2019年2月11日号、2020年12月28日号、2022年12月12日号、2023年10月9日号) ●DIME(2019年4月号)●GetNavi(2020年2月号) ●週刊朝日(2020年6月12日増大号)●食楽(2020 SUMMER No,116)●週刊大衆(2021年4月19日号、2021年7月12日号、2022年6月20日号)●BRUTUS(944号 2021年8月15日号)●東京人(no.463 2023年3月号)●BRUTUS特別編集 増補改訂版 クラフトビールを語らおう!
<Web>
SUUMOジャーナル ●みんなのランキング ●この秋新しい恋をスタートしたいあなたに贈る!ビール恋愛心理学 ●初心者にも!プロがおすすめする絶品クラフトビール&ビアグラス ●プロの逸品 ●SORACHIの集い
【ビール講座】
厚木カルチャーセンター ビール入門講座
よみうりカルチャー北千住・錦糸町 ビール入門講座

ストップ!20歳未満者の飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。
妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。