[コラム]2022.4.14

歴史的一戦を前に、“世界最古にして最高峰のピルスナー”と“世界一を目指すピルスナー”を飲んで感じたこと。

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さいたまスーパーアリーナ

2022年4月9日、“日本ボクシング史上最大級のビックマッチ”村田諒太(以下、村田)VS.ゲンナジー・ゴロフキン(以下、ゴロフキン)の一戦を、幸運にも私は現地で観戦することができた。
歴史的一戦が行われた当日、私はどうしても現地の熱気を感じながら飲みたい2本のビールを持って、会場となる『さいたまスーパーアリーナ」へ向かった。

村田諒太 人類最激戦区の頂点に挑む

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村田VS.ゴロフキン 試合前の会場

競技人口が多く、層の厚い70kg前後の階級を、格闘技界では「人類最激戦区」と呼ぶ。
ボクシングのミドル級(72.525kg以下)で、世界王者となった日本人は竹原慎二と村田の2人しかいないことも、選手層の厚さを物語っている。
「ロンドンオリンピックミドル級金メダリスト」と「WBA世界ミドル級スーパー王者」
そんな「人類最激戦区」で村田が残している実績からも、いかに村田が特別な存在であるかが伝わるだろう。

村田には、プロデビュー当時から一貫して対戦を望んでいた男がいる。
2017年10月22日、初めて世界王座を手にしたときにも、村田はリング上でこう発言している。

「今は4団体ありますし、いろんな強いチャンピオンがいます。ここにいるボクシングが本当に大好きな人は、僕より強いミドル級のチャンピオンがいることも知っています。そこを目指して頑張りたい」

村田が言う「僕より強いミドル級のチャンピオン」こそ、この日に対戦したゴロフキンなのだ。
ゴロフキンは、2010年8月に世界王座を獲得して以降、常にミドル級のトップに君臨している。
“世界最高峰”という言葉がもっとも似合う選手の一人だ。
村田自身が「強さの象徴であり、真摯」と表現するゴロフキン超えを果たすことこそ、村田が目指す強さの証明であり、紛れもない世界一の座だったのだろう。

“世界最古にして最高峰のピルスナー”と“世界一を目指すピルスナー”

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【ベイピルスナー】と【ピルスナーウルケル】

ビールの世界に「ビアスタイル最激戦区」があるとすれば、それは「ピルスナー」だろう。
100種類以上あるビアスタイルの中で、世界中に流通するビールの70%以上、日本に限っては90%以上ともいわれているビアスタイルが「ピルスナー」だ。
金色の液体に白い泡、適度な苦みと爽快感。
「ビール=ピルスナー」と認識している方も多い。

長く世界最高峰にいるゴロフキンと、世界一を目指す村田が試合をするこの日。
その熱気を感じられる場所で、“世界最古にして最高峰のピルスナー”と“世界一を目指すピルスナー”が飲みたかった。

【ピルスナーウルケル】世界最古にして最高峰のピルスナー

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“シュニット”で注がれた【ピルスナーウルケル】

“ピルスナーの元祖”という意味を持つ【ピルスナーウルケル】は、1842年にチェコ・ピルゼンで誕生した。
キメが細かく濃密な白い泡の下に、黄金に輝く美しい液体。
モルト由来の甘味とホップの苦味が絶妙のバランスを保ち、芳醇さと爽快さを兼ね備えた“世界最古にして最高峰のピルスナー”だ。

【ピルスナーウルケル】は味わいだけでなく、その美しい佇まいも含めて世界に大きな影響を与えた。
ビールを注ぐ器の主流が、陶器からガラス製に変わったきっかけは【ピルスナーウルケル】だとの説もある。

誕生から約180年経った現在も、伝統的な製法を重んじ、ビール造りに一切の妥協を許さない。
【ピルスナーウルケル】は、“世界最古にして最高峰のピルスナー”として、世界中に影響を与え続けるビールである。

「ピルスナーウルケル」が2022年4月5日(火)より全国で通年販売になります

【横浜ベイブルーイング ベイピルスナー】世界一を目指すピルスナー

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“ハラディンカ”で注がれた【ベイピルスナー】

横浜ベイブルーイング株式会社は、“世界一のピルスナー”を目指して誕生した。
フラグシップビールである【ベイピルスナー】は、【ピルスナーウルケル】と同じ伝統的製法「トリプルデコクション」を採用している。
独特のカラメルフレーバーが心地よく、コクや苦味がありながら、すっきりと爽快な飲み口が印象的だ。

2014年2月にチェコ・ターボルで開催された世界的なビールの審査会「Gold Brewer’s Seal 2014」にて、【ベイピルスナー】は、チェコや世界各国のピルスナーを抑えて金賞を受賞している。
日本はもちろん、アジアのピルスナーとしても初の快挙だった。

『横浜ベイブルーイング 関内本店』で【ベイピルスナー】をオーダーすれば、チェコ伝統の注ぎ方「ハラディンカ」で提供される。
オールドスタイル・ボヘミアンピルスナーに対する、こだわりや尊敬の念を感じるのは私だけではないはずだ。

チェコのビアコンペで金賞受賞の横浜ベイブルーイング鈴木真也氏受賞コメント発表

ビールと格闘技の決定的な違い

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世界最高峰のピルスナー 飲み比べ

ビールと格闘技を愛する筆者だが、この2つでは決定的に違う点がある。
飲み手にとって趣向が異なり、「美味い」と感じるポイントが人それぞれであるビールに対し、格闘技の試合には勝者がいて、敗者がいる。
もし、この飲み比べが格闘技であれば、私はこの素晴らしい2本のピルスナーに優劣をつけなくてはならない。
しかし、ビールを楽しむ上でその必要はないのだ。

同じピルスナー(ボヘミアンピルスナー)であっても、異なる個性を発揮する【ピルスナーウルケル】と【ベイピルスナー】。
“世界最高峰のピルスナー”を、この歴史的な場所で飲めたことに感謝したい。

受け継がれる“世界最高峰”

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リング上で拳を合わせるゴロフキンと村田

〇ゲンナジー・ゴロフキン (9R 2:11 TKO) 村田諒太●

“日本ボクシング史上最大級のビッグマッチ”の結果は、あなたもすでにご存知だろう。
序盤こそ村田がペースを握っていただが、徐々に総合力で上回るゴロフキンが試合を支配していった。
最後はゴロフキンの強烈な右フックを受けた村田が、ゆっくりとマットに膝をついた。
村田とってプロ初となるダウンは、同時にプロ初となるTKO負けとなった。

“世界最高峰”へ挑み“世界一”を目指した村田の雄姿は、多くの人に勇気と感動を与えたことだろう。
村田がこの試合を最後に引退するのか、現役を続行するのかはわからない。
しかし、未来の世界王者の中には、「村田VS.ゴロフキンの試合に影響を受けた」という者がいるはずだ。

今日の素晴らしいビールの数々を生み出したブルワーが、少なからず【ピルスナーウルケル】の影響を受けているように、偉大な存在は後世に影響を与え続ける。
ビールと格闘技は異なるものだが、ここだけは変わらない。

最後に、この歴史的な名勝負を現地で生観戦できるチャンスをいただいた『株式会社LIVE CREATE』斎藤慎之助社長へ、この場を借りて心より感謝申し上げます。

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

南原 卓也

ビアジャーナリスト/樽生アドバイザー

埼玉県にある“日本一面積の小さい市”で生まれ育ったビール好き。
サントリー樽生アドバイザー、業務用酒販店の営業を経て、埼玉とお酒を伝えるライターになりました。

【日本ビアジャーナリスト協会】2021年新人賞 受賞
【日本ビアジャーナリスト協会】2022年最優秀執筆賞 受賞

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