[ブルワー,新商品情報]2022.5.2

~岩手に根ざしたビールと鉄道のコラボ~ 「ベアレン 三鉄ピルスナー」4月25日発売!

ベアレン醸造所(岩手県盛岡市)は、4月25日から「ベアレン 三鉄ピルスナー」を数量限定で販売開始しました。
この商品は、爽やかな苦みのある「ベアレン THE DAYトラッドゴールドピルスナー」を使用し、三陸鉄道と三陸の海をデザインしたオリジナルのラベルが貼られている缶ビール。
三陸沿岸で暮らした経験もある私としては、この缶ビールが自然豊かな三陸を訪れるきっかけのひとつになることも期待しています!

ベアレン醸造所提供

三陸鉄道

三陸鉄道の概要

鉄道好きの方でなくても、「三陸鉄道」の名前は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
三陸鉄道は、1984年に日本最初の第三セクター鉄道としてスタートした岩手県の三陸沿岸をつなぐ鉄道で、その通称が「三鉄(さんてつ)」です。
2019年3月には、JR東日本から山田線(釡石駅~宮古駅)の経営を移管され、従来の北リアス線(久慈駅~宮古駅)、南リアス線(釜石駅~盛駅)とつながり、新たな「リアス線」として歴史を刻みはじめました。
現在、第三セクター鉄道としては日本最長の久慈駅から盛駅までの163kmを運営しています。

季刊の会報誌を発行する「三鉄ファンクラブ」というのもあり、ファンクラブの会員証裏面は1日フリー乗車券。ちなみに、私もファンクラブの会員です。

東日本大震災での対応

2011年3月11日の東日本大震災では、甚大な被害を受けて路線各所で駅舎や路盤が流出し、使用不能になった車両も複数出ました。
しかし周辺の鉄道が運行を再開していなかった地震発生からわずか5日後には久慈駅~陸中野田駅で運行を再開。さらに被害が少なかった他の区間でも3月末までに運転再開し被災者を勇気づけることになったのは、当時ニュースなどでも大きく取り上げられたので記憶に残っている方もいらっしゃると思います。
被害が大きかったそれ以外の区間についても復旧工事を進め、2014年4月には全線が復旧して運転再開に至っています。

ベアレン醸造所と三陸鉄道

ベアレン醸造所は、東日本大震災後、三陸鉄道とのコラボイベントなどを長く取り組んできました。
私も、三陸鉄道ベアレンビールイベント列車に乗って、飲み放題のビールや地元のおつまみの美味しさ、車内からの見る景色、地元の方やビール好きの方との車内での(時には下車したあとも続く)ふれあいなど、なかなか他にはない雰囲気を味わったことが何度かあります。



三陸鉄道とのコラボイベントにて(2014年秋)

2019年3月、三陸鉄道に前述の新たな「リアス線」が開業したときには、無ろ過で瓶詰めされたクラシックケラー「三鉄リアス線開通記念ビール」も限定販売されています。

今回の缶ビールも長年のコラボの一環で、「地元に根ざしたビールと鉄道で岩手を元気にしていきたい」という思いから生まれたものです。

ベアレン 三鉄ピルスナー


ベアレン醸造所提供

ビールの味わい

ビールは人気のTHE DAYトラッドゴールドピルスナーを使用。
伝統的なピルスナーのスタイルでありながら、チェコ産ザーツホップをふんだんに使ったキリリと苦みのきいた味わいのビールです。
ビールの苦味を数値化したIBUは33と比較的高めですが、実際に味わうと苦味よりも香りが長く余韻として残ります。のど越しがよく、飲んだあとの余韻も楽しめる味わいになっています。

缶のラベル

ビールを飲みながら味わいたい、三陸の海と空をイメージしたデザインのラベルです。三陸鉄道と三陸の海、三鉄の車掌帽をかぶった熊をあしらい、「三鉄ピルスナー」の文字も鮮やか。
実は、久慈駅~盛駅までのすべての駅名と岩手の沿線をつなぐ路線図も描かれています…が、写真だけではちょっとわからないかもしれませんので、ぜひ現物を実際に手に取って確かめてみてくださいね。

◆商品概要◆
〇原材料:麦芽、ホップ
〇スタイル:ピルスナー
〇アルコール度数:4.5%
〇希望小売価格:396円(税込)

主な販売先は、北山工場直売所、県内外スーパー、酒販店、県内百貨店、アンテナショップなどになります。お近くて手に入りにくい場合は、ベアレンWebショップでも取り扱いがありますのでご利用ください。

株式会社ベアレン醸造所
〒020-0061 岩手県盛岡市北山1丁目3-31
問い合わせ:info@bearen.jp
webショップ本店 https://baeren.jp/

ベアレン醸造所三鉄ピルスナー三陸鉄道岩手

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

きただ ともこ

ビアジャーナリスト

ビールと旅と野球観戦が大好きです。
主に、ビールがどんな土地で造られてどんな感じで飲まれているかに関心があり、気になるビールが出来るとその地元を訪ねたくなります。日本全国たまには海外にも足を運び、特に国内は岩手、海外は韓国のクラフトビールに注目してきました。
ビール好きがきっかけで岩手にどっぷりはまり、2019年4月から岩手沿岸の仮設住宅に住みながらの仕事を経験。現在も岩手に拠点を置き、得た情報を実際にこの目で確かめながら、岩手中心に東北地方のビール事情を発信してきました。最近は、日本語での情報が少ない韓国のビールについても、現地に足を運んで手に入れた情報をもとに記事にしています。

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