[イベント]2025.5.6

Kanasago Breweryとは?自然と調和する癒しのクラフトビール体験

都会の喧騒から少し離れて、心と体を整える時間を持ちたいと思ったら。
自然と寄り添いながら生まれたビールを味わえる、とっておきの場所があります。
それが、茨城県常陸太田市(旧金砂郷)にあるKanasago Brewery(カナサゴ ブルワリー)です。

“ビール”で風景をつくるという発想

Kanasago Breweryを立ち上げたのは、創業67年の造園会社。
「造園家は、美しい風景を育て、守るのが仕事」――そんな思いから、この地で育てた作物やハーブをビールの原料に使い、失われゆく農風景を再び息づかせるプロジェクトが始まりました。

ブルワリーの世界観を表した絵

ブルワリーの世界観を表現したイラスト

醸造を手がけるのは、マスターブルワーK.Kamoshida
味と香りのバランスにこだわり抜き、植物の力を最大限に引き出したクラフトエールを生み出しています。

香りから風景が広がるビール

そんなKanasago Breweryのビールの中で、ぜひ飲んでほしいのがこちら。

Botanical Craft -ENJUの瓶ビール

Botanical Craft -ENJU

Botanical Craft -ENJU
“幸福の木”と呼ばれる「エンジュ」に着想を得た、華やかなハーブ香るホワイトエール。
口に含んだ瞬間、ふわっと優しい香りに包まれて、まるで緑の中にいるような心地よさ。
ビール特有の苦味が苦手な方にも手に取りやすい、やさしく包み込むような味わいの一杯です。

散策するように楽しむブルワリー

Kanasago Breweryは、訪れるだけでも楽しい場所。
エリア内には、こんな風に散歩しながら楽しめる5つのゾーンがあります。

  1. ウエルカムフラワーゾーン:色とりどりの植物とハーブが迎えてくれる入り口。

    入り口付近には色とりどりのハーブが植えられている

    色とりどりのハーブが美しいウエルカムフラワーゾーン

  2. 原料が流れつく醸造所:実際にビールがつくられている心臓部。

    心臓部ともいえる醸造スペース

    訪れた人が醸造のプロセスを見ることができるブルワリースペース

  3. 味・香りの実験室:ハーブのブレンドや香り抽出の現場を間近で。

    ハーブのブレンドや香り抽出が行われる、味・香りの実験室

    ハーブのブレンドや香り抽出が行われる、味・香りの実験室

  4. 販売所:ビールやグッズを買って、お土産にもぴったり。

    ビールやお土産が購入できるスペース

    ビールやお土産が購入できる販売スペース

  5. フードスペース:地元の食材と一緒にクラフトエールを味わえる憩いの空間。

    オープニングレセプション当日は地元で人気のクロッフルのキッチンカーが参加

    オープニングレセプション当日は地元で人気のクロッフルのキッチンカーが参加

少しずつ育てる、分棟型モジュール計画

Kanasago Breweryの建築は、スタートアップとしての柔軟性と、地域社会に根ざした長期的ビジョンを両立するために、少しずつ機能を分棟・モジュールとして増築できる設計です。
各棟は在来木造で比較的簡単に組み立て可能。自然素材を活かし、拡張しながら成長していくブルワリーなのです。

既存の大屋根と広がるランドスケープ

かつて造園会社の倉庫として使われていた大屋根は、解体せず活かされ、モジュール群をその下に配置。
建築と外構の境界を曖昧にし、屋根の外にも什器や緑を配すことで、内外を緩やかにつなぐランドスケープが生まれました。

既存の倉庫の大屋根を活かしつつ、自然と調和した建築デザイン

既存の倉庫の大屋根を活かしつつ、自然と調和した建築デザイン

黄金色の布とアップサイクルされた素材たち

ビールのように黄金色に染められた布が、風景の中にやわらかな空間をつくり出しています。周辺には、庭石と廃材の木材を組み合わせたベンチが点在し、訪れる人の憩いの場となっています。

これらは日本庭園で使われていた素材を再利用したもので、伝統技術にデジタル加工を組み合わせたデザインによって生まれました。こうした工夫からは、「捨てずに活かす」というアップサイクルの精神が、この場所にしっかりと息づいていることが伝わってきます。

着物の絞り染めの技法を活用し、ビールに見立てた布

着物の絞り染めの技法を活用し、ビールに見立てた布

法人との共創によるビジネス展開も

Kanasago Breweryは、地域の生産者や企業との連携も積極的に行っていきたいと考えています。
現在は、後継者不足により未利用になっている農地を借りて、米や小麦、ホップを栽培し、地元産の原料を使用したビールを醸造しています。

将来的には、周辺農家と連携して、果物や野菜を原料としたオリジナルビールの製造、ラベル開発、醸造所の空間活用、造園会社としての空間演出支援など、多様な形で共創をサポートしていきたいという構想があります。

まずは一度、味わいに来てみませんか?

Kanasago Breweryのビールは、単なる飲みものではありません。
一口飲めば、ふわりと香りが広がり、まるで自然の中に身をゆだねているような感覚に包まれます。
日常の喧騒を少し離れて、豊かな風景とともに味わうひととき。
ここでしか体験できないこの特別な時間を、ぜひ楽しんでみてください。

自然とのつながりが感じられる田園風景

自然とのつながりが感じられる田園風景

今度の週末、大切な人と一緒に、Kanasago Breweryへちょっとした旅に出かけてみませんか?

Kanasago Brewery

所在地:茨城県常陸太田市小島町2633
電話番号:0294-33-5531
営業時間:10:00-15:00(土・日・祝休み)
アクセス:那珂ICより車で約10分
ウェブサイト:https://kanasago-beer.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/goldgardenbrewery_kanasago/

hopsaijokanasagobreweryハーブビール茨城県造園

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

HOP SAIJO

ビアジャーナリスト

CBA認定ビアジャッジ・ビアテイスター
J.S.A.認定ワインエキスパート
「ホップでビールを選ぶ時代に!」をテーマに、ホップの個性や魅力を伝える活動をしています。クラフトビールの香りに魅せられてから、全国各地のホップ畑を巡るようになり、ときには収穫のお手伝いをさせていただくことも。
中でもお気に入りは、爽やかな柑橘の香りが特徴の「シトラ」ホップです。
まだまだ学びの途中ではありますが、ビールをもっと身近に、もっと楽しく感じていただけるよう、日々勉強しながら情報を発信しています♪
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