[イベント,ブルワー]2025.10.9

【ビールのある風景in岩手㊳】~飲み手に嬉しい飲み比べセットの導入!~ 岩手クラフトビールフェスin Morioka 2025が開催されました

全国でクラフトビールのイベントがあれこれ開催されている秋。最近では、その県内や地域限定でブルワリーが集ってのビールイベントも、よく聞くようになってきました。
昨年、初開催された「岩手クラフトビールフェスin Morioka」も岩手県内のブルワリーが集まったイベント。今年も「岩手クラフトビールフェスin Morioka 2025」として10月4~5日に開催されたので、2日間楽しんできました。

関連記事 「岩手クラフトビールフェス in Morioka 2024」10月5日~6日に初開催!(2024.8.27)

イベント概要

日程:2025年10月4日(土)・5日(日)
場所:なかのはし1-1ひろば (岩手県盛岡市中ノ橋通1丁目1-19)ほか *JR盛岡駅から徒歩約30分
主催:岩手クラフトビールアソシエーション(IWATE CRAFTBEER ASSOCIATION・略称ICA)
参加ブルワリー:15社(以下順不同)
(盛岡市) ベアレン醸造所、あさ開、NANBU CRAFT
(八幡平市) 暁ブルワリー
(岩泉町) 龍泉洞わっか
(遠野市) Good HOPS、遠野麦酒ZUMONA、遠野醸造
(花巻市) Brew Beast
(北上市) さくらブルワリー
(西和賀町) ヘリオス酒造
(陸前高田市) 陸前高田マイクロブルワリー
(奥州市) 315BEER
(一関市) いわて蔵ビール、NOYMOND BREWING
*入場無料

岩手クラフトビールアソシエーション(ICA)とは…

岩手クラフトビールアソシエーション(ICA)は、岩手県内のすべてのブルワリー15社が参加し、2024年4月に立ち上げた団体です。
県内のブルワリー同士の交流や情報交換、勉強会などを通してクラフトビールのさらなる品質向上や需要拡大・普及を行い、岩手県をクラフトビールの一大生産地として盛り上げていき、地域経済の活性化や交流人口の拡大につながる様々な活動を行っていくことを目指しています。

飲み手に嬉しい今年のイベント


岩手クラフトビールフェスin Morioka 2025の特徴は、まず昨年に引き続き岩手県内の全ブルワリーが参加していたことです。
そして今年から導入されたのが「飲み比べセット」。飲み比べセットなんて珍しくないと思われるかもしれませんが、このセットでは全ブルワリー15社をまたいだ飲み比べができました。
岩手は北海道に次いで2番目に広い都道府県ということもあり普段なかなか現地に行っては飲めないブルワリーが多いだけでなく、このイベントでの先行提供や限定のビールもあり、昨年は自分の許容量のビールを考えながらブルワリーやビールを選ぶのが大変でした。
ブルワリーをまたいだ飲み比べセットは、せっかくだからいろいろなブルワリーのビールを飲みたい人にとってはとても嬉しいシステム。通常サイズのカップで無理してあれこれ頼んで飲みすぎることの防止にもなります。

本部テントで4枚つづりのチケットを購入すると、空のプラカップ4つのセットが渡されます。支払は現金のみで1セット1600円です。


あとはブルワリーのブースを回って、チケットと引き換えに飲みたいビールを注いでもらいます。その際、プラカップに各ブルワリーのシールを貼ってくれるので、どこのビールだったかも分からなくなることはありませんでした。
ブルワリーによっては飲み比べに入っていないビールもありましたが、ほとんどのビールが選択可能でした。

私は最初は気になるブルワリーの気になるビールをランダムに選んでいましたが、2日目にはヴァイツェンや白ビールに絞って選んでみました。ブルワリーごとの違いがよく分かって、これも面白い飲み比べになりました。

周囲を見渡しても飲み比べセットを頼んでいる人が多く、「少量ずついろいろ味わえて嬉しい」「こういう飲み比べが欲しかった!」という声を多く聞きました。

他ではあまり見たことのなかったブルワリーを超えた飲み比べセット。飲み手には嬉しいシステムですが、同じ量と同じ価格で売ることになるので、参加ブルワリー全社の合意が必要だと思われます。さらに各出店ブース以外で飲み比べセットの販売を扱うことになるので、主催者側としては手間がかかることになります。
それでも、今回の岩手クラフトビールフェスin Moriokaで実現し、大好評だったこの飲み比べセット。来年もこのイベントが開催され、また飲み比べセットでいろいろ味わえることを飲み手として期待したいと思います。その際には今年は参加できなかった皆さまも、ぜひ盛岡へお越しください!

ICA岩手クラフトビールアソシエーション岩手クラフトビールフェス in Morioka

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

きただ ともこ

ビアジャーナリスト

ビールと旅と野球観戦が大好きです。
主に、ビールがどんな土地で造られてどんな感じで飲まれているかに関心があり、気になるビールが出来るとその地元を訪ねたくなります。日本全国たまには海外にも足を運び、特に国内は岩手、海外は韓国のクラフトビールに注目してきました。
ビール好きがきっかけで岩手にどっぷりはまり、2019年4月から岩手沿岸の仮設住宅に住みながらの仕事を経験。現在も岩手に拠点を置き、得た情報を実際にこの目で確かめながら、岩手中心に東北地方のビール事情を発信してきました。最近は、日本語での情報が少ない韓国のビールについても、現地に足を運んで手に入れた情報をもとに記事にしています。

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