エスコンフィールドで台湾の香りに出会う。初コラボで生まれた「紅烏龍麦酒」の深い味わい
北海道の冬、熱気あふれるエスコンフィールドHOKKAIDOに、これまでにない特別な一杯が登場しました。
クラフトビールファンにはお馴染みの「そらとしば by よなよなエール」が、台湾最大手のクラフトブルワリー「Taihu Brewing(タイフーブルーイング)」と手を組み、初のコラボレーションビールを完成させたのです。

2026年1月9日より数量限定で提供が始まったその名も「そらとしば シーズナル#17 紅烏龍麦酒-Hong Oolong Beer-」。
台湾で愛される2種類の茶葉を贅沢に使用したこのビールは、一口飲めば、北の大地にいながらにして活気あふれる台湾の空気感まで運んでくれるような、奥深い仕上がりになっています。
目次
台湾茶が織りなす「香りの奥行き」と「伝統スタイル」の融合
今回の主役である「紅烏龍麦酒」の最大の特徴は、副原料として贅沢に配合された2種類の台湾茶葉にあります。
一つは、紅茶を思わせるフルーティーで甘い香りが漂う「蜜香烏龍茶」。
そしてもう一つは、香ばしさが際立つ「紅烏龍茶」です。
これらを、イギリス発祥の伝統的なビアスタイルである「スペシャルビター」と組み合わせました。
スペシャルビターは、もともと麦芽の穀物らしい甘みを楽しめるスタイルですが、そこに茶葉由来の心地よい苦みと、ほんのりとした酸味が加わることで、驚くほどすっきりとした飲み口を実現しています。
グラスを傾けるたびに、重層的に重なり合うお茶の香りが鼻腔をくすぐり、ビールでありながら上質なティータイムを楽しんでいるかのような錯覚に陥るかもしれません。
海を越えたブルワーたちの情熱。見た目にも隠されたメッセージ

このビールが生まれるまでには、日本と台湾、それぞれの醸造士(ブルワー)による熱い交流がありました。
2025年11月、両国のブルワーがお互いの醸造所を行き来し、レシピ開発から実際の仕込みまでを共に行ったのです。
開発を担当した村田稀水(まれみん)さんは、台湾を訪れた際、その多様なお茶文化に深い感銘を受けたと言います。
「お茶の香りを最大限に引き出しつつ、渋みが出過ぎないよう、絶妙なバランスにこだわりました」と語るその言葉からは、素材に対する真摯な姿勢が伺えます。
また、ぜひ注目していただきたいのが、その「色」です。
台湾の旗(青天白日満地紅旗)をイメージし、数種類の麦芽を巧みに組み合わせて美しい赤みを表現しました。
味覚だけでなく、視覚からも両国の友好とリスペクトを感じられるデザインになっているのです。
台湾では「生ハムメロン」のビール!?広がるクラフトビールの輪

実はこのコラボレーション、日本側だけでなく台湾側でも面白い試みが行われています。
台湾にあるTaihu Brewingの直営店では、北海道産のメロンピューレを使用した「生ハムメロン」のような味わいのビールが提供される予定です。
お互いの土地が持つ「美味しいもの」を交換し、新しい価値を生み出す。
こうした技術交流の背景には、北海道を訪れる観光客の中で台湾の方が非常に多く、エスコンフィールドでも来場者数が前年比約2倍と急増している背景があります。
クラフトビールが日本以上に浸透しているという台湾の文化を尊重し、より多様な楽しみ方を提案したいという「そらとしば」の想いが、この一杯には詰まっています。
寒い冬だからこそ、暖かい場所でゆっくりと味わいたい

「紅烏龍麦酒」はアルコール分5.0%と、食事と一緒に楽しむのにもぴったりの軽やかさです。
しかし、慌てて飲み干すのは少しもったいないかもしれません。
開発した村田さんのアドバイスによれば、温度が少し上がってくることで、より一層お茶の香りが花開くのだそうです。
エスコンフィールド内の暖かいレストランで、フィールドを眺めながらゆったりとグラスを傾ける。冷えた体がじんわりと温まる頃、お茶の香りはさらに深みを増し、贅沢な余韻となってあなたを包み込んでくれるはずです。
この冬、ここでしか味わえない「日台合作」の特別な一杯を、ぜひ体験してみてください。
球場を吹き抜ける風が冷たくても、手元にある赤いビールが、遠く離れた南の島の温かな情熱を届けてくれることでしょう。
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