【ビールを通じて感じる韓国㊻】味の都・全州でNomadic Brewingのビールを飲む
日本でもすっかりおなじみとなったビビンバ(비빔밥)は、言うまでもなく韓国の代表的な料理のひとつで、「ピビン」(비빔)が「混ぜ」、「パプ」(밥)が「飯」なので、混ぜご飯という意味です。丼にご飯を入れ、その上に具材を載せ、コチュジャンやごま油などの調味料をかけてスプーンでかき混ぜて食べます。
(日本語では「ビビンバ」と書かれていることが多くこの記事でもそう表記しますが、実際には「ピビンパッ」のように発音され、ビビンパ、ピビムパプ、ビビンバブなどと表記されることもあります。)
美味しいビビンバを求めて、そしてもちろん現地ならではのクラフトビールを求めて、10数年ぶりに韓国・全州(전주・Jeonju・チョンジュ)に行ってきました。
目次
歴史と食文化の街全州
全州ビビンバ
各地にその土地の名物となっているピビンバがありますが、特に全州ピビンバは有名で韓国の無形文化財にもなっています。
全州ビビンバは、全州を代表する料理で、温かいご飯の上に各種ナムルと牛肉などをのせ、コチュジャンと一緒に混ぜて食べるものです。ナムルは豆もやし、ワラビ、ほうれん草などをそれぞれ炒めたりゆでたりして食感と香りを生かしています。食感だけでなく彩りも豊かで、全体の色合いが調和するように具材を盛り付けるのも特徴です。
ちなみに、石釜にご飯を炊いて提供する石焼ビビンバ(돌솥비빔밥)も、1960年代に全州で初めて開発されたものです。
全州はこんな街
ビビンバでも有名な全州は、ソウルから南に約200kmのところにあり、朝鮮半島南西部に位置する全北(전북・チョンブク)特別自治道の道庁所在地で唯一の大都市になります。現在の市の人口は約65万人です。
三国時代には後百済(892~936年)の都として栄え、その後の朝鮮最後の統一王朝となった李氏朝鮮時代(1392~1897年)に道庁と定められました。今でも当時の官庁をはじめ文化財や名所が点在し、歴史と伝統の街として知られ、多くの観光客が訪ねています。
また、東西と南部を山に囲まれた平野に穀倉地帯が広がっており、昔から食文化が発達し「味の都」とも呼ばれています。

日本の都市に例えると、歴史的な街並みが残る点から考えると奈良、首都からの距離や人口規模だと静岡といったところでしょうか。また、日本の姉妹都市は金沢市ということなので、金沢ともどこか似ているところがあるのかもしれません。
全州に行くには…
ソウルから全州へ移動する場合、一番便利なのはKTXを利用するのが便利です。ソウル駅または龍山駅から出発し、1時間40~50分で全州駅に到着します。なるべく安く向かいたい方には、高速バスの利用をお勧めします。2時間40分ほどで到着します。
駅に到着しても、高速バスターミナルに到着しても、街の中心部には少し離れているので市内バスかタクシーで移動することになります。
私は全州に近い群山から向かったので市外バスターミナルに到着しましたが、ここからも街の中心までは2キロ以上あり、徒歩移動は難しそうだったので市内バスで移動していきました。
全州を歩く
全州ビビンバ
まずは街の中心部に近いところで全州ビビンバを食べることにして、向かったのは創業60年を超える全州ビビンバの店「盛味堂」(성미당・ソンミダン)です。


ビビンバはもちろん、付いてきたおかず(반찬・パンチャン)もとても美味しく、「味の都」というのを実感できました。
全州韓屋村
韓国伝統家屋が集落をなしている地域の全州韓屋村までは徒歩で10分ほどなので、徒歩移動します。


1410年に建てられた(正殿は1614年に再建)慶基殿も一角にあります。


慶基殿以外にも街には見どころが多くあり、観光客が多いのもうなずけます。
Nomadic Brewing
Nomadic Brewing
そんな全州にはNomadic Brewingというブルワリーがあります。オーナー兼ブルワーは、ドイツやアメリカ合衆国でビールについて学んだ後、2017年にNomadic Brewingを立ち上げました。スローガンは「人々の生活に調和をもたらすための、調和の取れたすいすいと飲めるビール」です。
Nomadic Beer Garden
直営店は2店舗。ひとつは昼にビビンバを食べた盛味堂の近くにありますが、平日は17時開店なのでこの日は場所と外観だけ確認しました。

この日向かったのは、慶基殿から徒歩数分で行け、15時開店のNomadic Beer Gardenです。

この日は天気が不安定で途中雨が降ったりもしたので、外ではなく店内へ。天井などに韓屋の雰囲気が感じられる造りになっています。

窓側の席からは、外のビアガーデン部分を見ることができます。

メニューに載っているビールはレベル1から3に分かれていて、レベル1はSOFT FLAVORSで5種類、レベル2はMILD FLAVORSで4種類、レベル3はBOLD(
大胆な)FLAVORSで2種類ありました。レベル1でもアルコール分が高めのものもあり、あくまでも味・風味を基準にした分類です。サイズは大小2種類から選べました。
私はレベル1のCLAMPINGというアルコール分5.5%のクリームエールの小を注文。5500ウォン(約610円)でした。

この店ではビールを頼むとポップコーンが付いてきます。入口近くにポップコーンマシーンが置いてあり、お代わりも自由にできます。

選んだビールが美味しかったので他にもいろいろビールを味わいたかったのですが、お昼にビビンバをしっかりと食べてきて、残念ながらまだお腹いっぱいだったので今回は1杯止まりにしました。
再訪した際には、また改めて多様なビールの味をお伝えしたいと思います。
◎Nomadic Beer Garden
所在地:57, Hyanggyo-gil Wansan-gu,Jeonju-si, Jeonbuk-State
営業時間:月~木 15:00~23:00 金~日 15:00~24:00
定休日:なし
◎Nomadic Brewing Campany
所在地:12-10, Jeollagamyeong 3-gil, Wansan-gu,Jeonju-si, Jeonbuk-State
営業時間:火~金 17:00~24:00 土 15:00~1:00
定休日:日・月曜
*参考文献:「CRAFT BEER KOREA(KOREAN CRAFT BREWERY GUIDE BOOK)」(2020)BEER POST PUBLISHING
*100ウォンを約11円として換算しています
*写真は全て2026年4月に筆者が撮影しています
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。









