岩手で育った麦とソラチエースを一本に。「ベアレン つなぐビール ソラチエース」数量限定発売
ビールに愛された皆さまへ。
ヒノキやレモングラス、ハーブを思わせる、ほかのホップにはない個性的な香り。
日本で生まれ、一度は海を渡り、世界のクラフトブルワーたちに見出されたホップ「ソラチエース」が、岩手の大麦と出会いました。
岩手県盛岡市のベアレン醸造所は2026年9月7日、「ベアレン つなぐビール ソラチエース」を数量限定で発売しました。
岩手県産原料100%で造る「つなぐビール」の限定シリーズ第2弾。岩手県産大麦から造った麦芽に、岩手県産のソラチエースを合わせ、さらにダブルドライホッピングによってその香りを引き出したラガービールです。
これは単に「ソラチエースを使った限定ビール」というだけではありません。
麦を育てる人、ホップを育てる人、ビールを造る人、そして飲む人。そのすべてを岩手の中で“つなぐ”という、ベアレン醸造所の取り組みから生まれた一本です。
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目次
日本生まれのホップ「ソラチエース」
ソラチエースは、サッポロビールによって開発され、1984年に北海道・上富良野で品種登録された日本生まれのホップです。
その原型が誕生したのは1977年。ところが、当時の日本ではその個性的な香りが十分に生かされる機会に恵まれませんでした。
1990年代にはアメリカへ渡り、やがてクラフトビールの造り手たちから注目されるようになります。
ヒノキやレモングラス、ライム、ハーブなどにもたとえられる特徴的な香りは、今ではソラチエースならではの個性として世界各地のビールに使われています。
そして現在、ソラチエースは生まれ故郷の北海道だけでなく、岩手県でも栽培されています。
いわば日本で生まれ、海外でその価値を再発見され、再び日本各地へと広がってきたホップです。
そのソラチエースを、岩手の大麦とともに使う。
「つなぐビール」という名前を考えると、なんとも象徴的な組み合わせではないでしょうか。
岩手県産大麦×岩手県産ソラチエース

「ベアレン つなぐビール ソラチエース」のベースとなるのは、岩手県産大麦から造られた麦芽です。
ホップには岩手県産のソラチエースを単一品種で使用。さらに発酵・熟成時にもホップを加える「ダブルドライホッピング製法」を採用しています。
一般的にドライホッピングは、煮沸によって苦味を取り出す工程とは別に、発酵中や発酵後のビールへホップを投入することで、熱で失われやすい香りを生かす方法です。
今回はそれを二度行うことで、ソラチエースの瑞々しいアロマをより豊かに引き出しています。
ベアレン醸造所によれば、味わいはすっきり。それでいて、飲んだあとに鼻へ抜けるヒノキやハーブを思わせる香りを楽しめる仕上がりとのこと。
スタイル表記は「ドライホップドラガー」、アルコール度数は5.0%です。
ラガーらしい飲みやすさの中で、ソラチエースというホップの個性をどこまで感じられるのか。ホップ好きとしても気になるところです。
「岩手県産原料100%」は、味だけの話ではない
このビールを語るうえで外せないのが、「つなぐビールプロジェクト」です。
プロジェクトが始まったのは2022年12月。ベアレン醸造所と岩手大学クラフトビール部が共同で立ち上げました。
目指しているのは、県産大麦や県産ホップを使った「100%岩手県産原料のビール」を造ること。
しかし、その目的は「地元の材料でビールを造りました」というだけではありません。
ビールの原料となる麦芽の多くを海外に頼る日本では、原料を購入するお金も地域の外へ流れていきます。
そこで岩手で大麦を育て、それを安定した品質の麦芽にし、岩手で造るビールに使うことができれば、その価値は地域の中を循環していきます。
農業に新たな需要を生み、耕作される土地を増やすことにもつながる。ビールに地域ならではの付加価値が生まれ、そこで働く人や商品を選ぶ消費者まで含めた経済の循環が生まれていく。
「つなぐ」という言葉には、生産者と醸造所、そして飲み手を結ぶ意味も込められているのです。
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10万本が飲まれた「つなぐビール」、次のステージへ

プロジェクト1年目となった2025年度、「つなぐビール」の生産量は約4万5,000リットル。販売本数はおよそ10万本となりました。
大麦の作付面積も前年の1.2倍となり、原料となる麦芽の量も増加する見込みです。
2026年にはシリーズ展開もスタート。
4月には前年に収穫された大麦を使った新ロットを出荷し、8月には限定シリーズ第1弾となる「ベアレン つなぐビール 琥珀色のラガー」を発売。そして9月、限定シリーズ第2弾として登場したのが「ベアレン つなぐビール ソラチエース」です。
「岩手県産原料100%」という土台はそのままに、そこから異なるビールへと枝を伸ばし始めています。
原料を地元産に置き換えるところがゴールなのではなく、その原料だからこそできるビールの幅を広げていく。
シリーズ化によって、そんな次の段階が見え始めています。
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岩手の食材と合わせて楽しみたい
ベアレン醸造所がおすすめするペアリングにも、岩手らしい食材が並びます。
岩手県産短角牛のステーキ、三陸産のタコやホタテのカルパッチョ、ハーブを効かせた鶏の香草焼き、生春巻きなど。
中でも、カルパッチョや香草料理はソラチエースの個性と合わせてみたくなる料理です。
レモングラスやハーブを思わせる香りを持つホップなので、魚介やハーブ、柑橘を使った料理と香りを重ねてみるのも面白そうです。
岩手の麦と岩手のホップから造られたビールなら、岩手の肉や三陸の魚介と合わせてみる。
そんな「産地を丸ごと味わう」楽しみ方も、このビールにはよく似合います。
数量限定の「ソラチエース」、10月は「オンベアー」に登場
「ベアレン つなぐビール ソラチエース」は数量限定商品です。
ベアレン醸造所広報部によると、10月の「オンベアー」でセット商品として用意される予定です。数量限定商品のため、気になる方は「オンベアー」の内容をチェックしてみてください。
「オンベアー」は、ベアレン醸造所のスタッフとファンがビールを片手につながる、毎月恒例のオンラインイベントです。ライブ配信では、ベアレンの最新情報を聞いたり、クイズや抽選会を楽しんだりと、肩ひじ張らない“ベアレンらしい時間”が流れます。
配信に合わせた限定セットも用意されていますが、商品の購入はライブ視聴の有無にかかわらず申し込み可能。気になるビールを手に取りつつ、都合が合えば配信でも一緒に乾杯する、という楽しみ方もできます。
10月15日以降出荷 オンベアー(ON BEAR) お楽しみセット
商品概要
商品名:ベアレン つなぐビール ソラチエース
原材料名:麦芽(国内製造)、ホップ
スタイル:ドライホップドラガー
アルコール分:5.0%
希望小売価格:452円(税込)
発売日:2026年9月7日
製造者:株式会社ベアレン醸造所
実際に飲んでみました

「ベアレン つなぐビール ソラチエース」は、まずビールそのもののすっきりとした飲みやすさが印象的です。
その軽やかな飲み口の中から、飲み進めるにつれてソラチエース特有のヒノキを思わせるニュアンスがふわっと浮かび上がり、このホップらしい個性が見えてきます。
香りの主張が強すぎるわけではなく、ラガーとしての飲みやすさを保ちながら、ソラチエースらしさをきちんと感じられるバランスです。そのため単体で楽しむだけでなく、食事にも合わせやすい一杯だと感じました。
特に相性が良かったのが、魚介のカルパッチョです。
魚介の繊細な味わいを邪魔することなく、ソラチエースが持つハーブを思わせるニュアンスが、料理に小さなアクセントを添えてくれます。ビールと料理がお互いを押しのけるのではなく、食卓の中で自然になじむ組み合わせでした。
一杯の向こう側にある「岩手」を飲む
地元の原料でビールを造る。
言葉にしてしまえば簡単ですが、大麦を育て、麦芽にし、ホップを育て、それを毎年安定してビールに使える仕組みにしていくには、多くの人と時間が必要です。
だからこそ、「つなぐビール」という名前なのでしょう。
今回使われたソラチエースもまた、日本で生まれ、海を渡り、その個性を認められ、今では岩手の畑でも育てられているホップです。
岩手で育った麦と、岩手で育ったソラチエース。
その二つが盛岡の醸造所で一つのビールになり、私たちのグラスまで届く。
グラスから立ち上がるヒノキやハーブを思わせる香りを楽しみながら、その香りの向こう側にある畑や造り手のことまで、少し想像してみてはいかがでしょうか。
それもまた、「つなぐビール」の楽しみ方だと思います。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。









