[テイスティング]2013.11.9

気持ちがリフレッシュできるピルスナー「プリマピルス」―ビアレポート(45)

前言撤回な私です。

今回はヴィクトリーの「プリマピルス(Prima Pils)」。

Prima Pils

Prima Pils

あれだけ台湾台湾って言っておいてアメリカ? というご意見は真摯に受け止めますが、飲んでしまったものは仕方ない。台湾のビールはまた次回以降のレポートで。

さて、この「プリマピルス」、一般的によく飲まれている大手ピルスナーと異なるのは、そのシトラスの香りと苦味。一口飲むとシトラス香が広がり、モルトの味わいとレモンのような酸味が喉を通り抜けます。後味にはレモンやグレープフルーツの皮を思わせる苦味が。気持ちがリフレッシュできるビールです。使用しているモルトやホップは明らかにはなっていませんが、モルトはドイツ、ホップはチェコとドイツのホールホップを使用しているとのこと。

ヴィクトリーは日本でも知られるようになってきた醸造所ですが、意外にもアメリカ以外では日本とシンガポールにしか輸出していないようです。「プリマピルス」のほか「ホップデビル」やビアレポート(41)で取り上げた「ヘッドウォーターペールエール」も造っています。

「プリマピルス」にも「ホップデビル」にも「ヘッドウォーターペールエール」にもホップが描かれているほど、ホップが特徴的なビールたち。台湾で飲んだビールと比べると、やはりホップの味わいが際立ちますね。次回からはまた台湾のビールをご紹介する方向で…。

【BEER DATA】
Prima Pils
生産地:アメリカ
醸造所:ヴィクトリー
スタイル:ピルスナー
アルコール度数:5.3%

アメリカピルスナー

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
すっぴん!(NHKラジオ第1)
浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
Weblog: 地域とビールとブログと

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