「不思議」の先にある「おいしい」 ― クラフトビールの冒険へ【JBJAChannel】
ビールに愛された皆さまへ。
今回、公開のJBJAChannelは、不思議で素敵なビールのご紹介です。たまたま酒屋さんで見つけた、どう考えても不思議なビール2本との出会いです。
目次
不思議なビールとの出会い ― 2本の驚きと発見
クラフトビールの世界では、常識を軽やかに飛び越えるような「不思議なビール」との出会いがあります。今回は、そんな印象深い2本をご紹介します。どちらもただ珍しいだけでなく、「おいしい」という根本の魅力がしっかりと詰まった特別なビールでした。

1本目:SOUR MILK SEA(2025)
― 奈良醸造 Nara Brewing Co.

近年、品質の高さで全国的に注目を集めている「奈良醸造」。その人気シリーズ「SOUR MILK SEA」は、今年で3年目を迎えた意欲作です。年を重ねるごとに味わいがブラッシュアップされてきたそうですが、私たちは今回が初体験。
グラスに注ぐと、爽やかな酸味がふわりと立ちのぼります。ひと口含めば、まるで上質なヨーグルトドリンクのような、柔らかく心地よい酸味。そしてその奥には、確かに“ビールらしさ”がしっかりと感じられます。「これは一体何を飲んでいるのだろう?」と頭で考えるよりも先に、自然ともう一口、もう一口と進んでしまう。そんな魔法のような魅力を持つサワーエールです。
不思議なのにおいしい――。その矛盾のような感覚が、むしろクセになる。品質の高さがなせる技といえるでしょう。飲み終えたあと、「また来年も飲みたい」と思わせてくれる一本です。
SOUR MILK SEA ( 2025 ) | サワーミルクシー – Nara Brewing Co. 奈良のクラフトビール醸造所
2本目:Peanut Butter Milk Stout Nitro
― Belching Beaver(アメリカ)

次にいただいたのは、アメリカからやってきた個性派ビール。インポーターは信頼の「ナガノトレーディング」さん。ブルワリーはユーモラスな名前の「Belching Beaver(ゲップをするビーバー)」。その名の通り遊び心にあふれたブルワリーが手がけるのが、この「ピーナッツバター・ミルクスタウト ナイトロ」です。
グラスを近づけた瞬間、濃厚なピーナッツの香りがふわっと広がり、思わず笑ってしまうほどのインパクト。でもひと口飲んでみると、「あれ、意外とあっさり?」というのが最初の印象。ところが、飲み進めるにつれて豊かな甘みとクリーミーなコクがじわじわと追いかけてきて、気づけば「一体これ、何なんだろう?」と不思議な気持ちにさせられます。濃厚さと飲みやすさ、その両方が絶妙にバランスした、唯一無二の一杯です。
ただし、ビールとしてはかなり異色。スタウトの深みと甘いピーナッツの個性が融合した味わいは、「ビールとはこうあるべき」という固定観念を軽やかに打ち破ってきます。けれど、決して奇をてらっただけの一杯ではなく、アルコール飲料として完成度の高い仕上がり。初めて飲む方には戸惑いもあるかもしれませんが、その不思議さも含めて体験する価値のある一本です。
Belching Beaver Peanut Butter Milk Stout Nitro – Antenna Americaこちらは売り切れですが、
Belching Beaver Peanut Butter Milk Stout – Antenna America Nitorじゃない方はまだ販売されています!
不思議だからこそ広がる、ビールの世界

この2本に共通していたのは、「不思議なのに、圧倒的においしい」ということでした。クラフトビールの面白さは、こうした「予想を超える味わい」に出会えることにあります。
私たちの場合、「不思議」という言葉に惹かれて手に取ったジャケ買いが、思いがけない発見につながりました。
皆さんも、ぜひ気になる銘柄を直感で選んでみてください。飲んでみなければわからない、新しい出会いと驚きがきっと待っています。そしてその驚きは、ビールをより深く、より楽しくしてくれるはずです。
動画でも楽しくご紹介しております!
今回ご紹介した2本のビールを実際に飲んで語った動画も公開中です。香りや味の印象、驚きのリアルな反応をぜひご覧ください。
クラフトビールは、まだまだ私たちの想像を軽く超えてきます。次はどんな「不思議」に出会えるのか――そんなワクワクを胸に、あなたも“ビールの旅”を楽しんでみませんか?
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。







