【季節のお菓子とビールで愉しむ】8月 オーギョーチ
ビール好きの皆さま、まだまだ暑いですね。今月も暑い国の過ごし方に倣いたいと思います。
今回は台湾のスイーツ、オーギョーチをご紹介します。ゼリーとも寒天とも異なる喉ごしが楽しいクールデザートです。
2023年の連続テレビ小説「らんまん」に登場したのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。腎臓の働きをよくし清熱(消炎、解熱)、利尿等の作用があるそうなので、夏にぴったりですね。
ビールとのペアリングもお楽しみに。
7月のお菓子:オーギョーチ
愛玉子とは
オーギョーチの原料となる愛玉子(アイギョクシ)とは台湾の固有種であるクワ科イチジク属のツル性植物です。
和名「カンテンイタビ」とあるように、種子がペクチンを大量に含み、水の中で揉むとジェル状に固まる特性を持っています。ただしカルシウム分と結びついて凝固するので、軟水だと固まりません。
愛玉子という名前は水で揉むと固まる性質を発見した人の娘「愛玉」の名に由来していると、「台湾通志」内に記載があります。
台湾では植物やその種子を「愛玉子」、ゼリー状のデザートを「愛玉」と呼ぶそうですが、この記事内では種子を「愛玉子」、デザートは日本でよく呼ばれる「オーギョーチ」と記載することにします。
材料 2人分
(レモンシロップ)砂糖30g、水125ml、レモン汁大さじ1
(オーギョーチ)愛玉子10g、硬水350ml
枸杞の実適量
作り方
- 最初にレモンシロップを作ります。
砂糖と水を鍋に入れ、ひと煮立ちさせる。粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やす。

- 愛玉の種子を麦茶パックに入れ、硬水に浸す。



- 水の中でパックを揉む。とろみが出て、水の色が変わってきます。




- 10分くらいすると泡が立ってくるので揉むのをやめる。
茶漉しで種子を取り除く。

- 冷蔵庫に入れると分離しやすいので常温でそのまま置く。
固まったら器に取り分ける。
- シロップにレモン汁を加える。

- 枸杞の実を載せ、シロップを注ぐ。

- できあがり。

ペアリング
台湾啤酒 金牌

台湾のビールといえば、まずこちらが思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
苦味をほとんど感じない柔らかいビールの風味が、オーギョーチ独特の優しい食感とよく合います。不思議と温くなってしまっても大丈夫です。
ごくごく、つるつると味わいたいですね。
ABV:5%
グリーンシトラスピルスナー

オーギョーチ自体にはほとんど味がないためレモンシロップの味を楽しむことになります。そちらと合わせるよう摘果みかん果汁を使ったグリーンシトラスピルスナーを選びました。
ビール自体に台湾啤酒より苦味があるのと若い柑橘果汁の苦味を感じます。そこがレモンシロップの甘酸っぱさに深みを与えます。
こちらはゆっくり味わうタイプの組み合わせですね。
ABV:5.0%
いかがでしたでしょうか?それではよきビールライフをお過ごしください!
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。






















