一般社団法人 日本ビアジャーナリスト協会

七夕の夜、天の川をグラスに注ぐ。星空に合わせて選びたい3本のビール【JBJAChannel】

ビールに愛された皆さまへ。

ビールは、ただ喉を潤すだけの飲みものではありません。
季節や場所、誰と飲むか、どんな気分でグラスを傾けるかによって、同じ一本でもまったく違う表情を見せてくれます。

7月7日、七夕。空を見上げ、織姫と彦星の物語に思いを馳せる夜には、少しロマンチックにビールを選んでみるのも楽しいものです。
星空、天の川、年に一度の逢瀬。そんな情景を心に浮かべながら飲むビールは、味わいの中にいつもより少し多くの余韻を残してくれるはずです。

今回は、七夕の夜に開けたい3本を選びました。日本の清らかな水から生まれた一杯、ベルギー修道院の幸福感に満ちた一杯、そして美食の国スペインから届く華やかな一杯。
どれも、星の物語に寄り添う個性を持っています。

1. THE軽井沢ビール プレミアム・クリア——森と星空を見上げる一杯

まず選びたいのは、「THE軽井沢ビール プレミアム・クリア」。
ラベルには、日本画家・千住博画伯の「星のふる夜に」が用いられており、森と星空を思わせる情感豊かなデザインが印象的です。

軽井沢浅間山の清らかな冷涼名水を使用し、ドイツ直輸入の麦芽とヨーロッパアロマホップで仕込まれた麦芽100%のプレミアムビールです。

このビールの魅力は、すっきりとした後味と、きりりとした爽快感。ゴールドの液色、アロマホップの香り、締まりのある苦みは、夏の夜風にとてもよく似合います。軽井沢という土地のイメージも手伝って、グラスを手にすると、澄んだ空気のなかで夜空を見上げているような気分になります。

七夕の夜にこのビールを飲むなら、少し灯りを落として、窓辺やベランダで。都会の空では天の川が見えなくても、ラベルの向こうには、きっと星の降る夜が広がっています。
浅間の名水から生まれたビールを飲みながら、「今夜、軽井沢で空を見上げたら、どんな星が見えるだろう」と想像する。そんな静かな楽しみ方も、ビールの醍醐味です。

プレミアム・クリア – THE軽井沢ビール公式サイト | クラフトビール(地ビール)

ペアリングするなら

料理を合わせるなら、刺身や寿司のような和の軽やかな味わいがおすすめです。ビールのキレと清涼感が、魚介の旨みをすっと引き立ててくれます。

2. ウェストマール・トリプル——織姫と彦星の再会に乾杯

年に一度だけ逢瀬が許される牽牛と織女。もし二人が天の川を越えて出会えたなら、その瞬間の気持ちはどれほど大きな喜びでしょうか。

「会えた!」「好き!」「うれしい!」という感情が、夜空いっぱいに弾けるような場面。
そんな幸福感をビールで表現するなら、ベルギーの「ウェストマール・トリプル」がぴったりです。

ウェストマール・トリプルは、オレンジがかったゴールドの色合いを持ち、バナナやクローブ、柑橘を思わせる香りが特徴とされています。味わいはドライでフルーティー。甘味、旨味、苦味のバランスが整った、複雑でありながら飲み手を明るい気持ちにさせてくれるビールです。

グラスに注げば、きめ細かな泡が立ち、香りがふわりと広がります。第一印象は華やか。しかし、ただ甘く陽気なだけではありません。
ドライな飲み口、心地よい苦味、ふくよかな酵母由来の香りが重なり、飲み進めるほどに奥行きが見えてきます。

七夕の天の川の上で、織姫と彦星が「パーリナイ!」と喜び合っているような、うきうきしたラブラブ気分。
そんな浮かれた楽しい妄想さえ受け止めてくれる懐の深さが、このビールにはあります。

ウェストマール・トリプル 330ml 【ベルギービールJapan】

味わい方の提案

特別な夜には、少し温度を上げながら、ゆっくり味わってみてください。
冷たすぎる状態から、香りが開いていく変化もまた、年に一度の物語にふさわしい時間になります。

3. イネディット・ダム——天の川はこのビールでできている?

三本目は、スペインの「イネディット」。バルセロナのビールメーカー、ダム社によるプレミアムビールです。

イネディットは大麦麦芽と小麦を原料に用い、ベルジャンスタイルのホワイトビールの要素を持つ、独創的なビールです。
発芽していない小麦を使うことで、ボディ感とソフトでふくよかな口当たりが生まれるとされています。

このビールを一言で表すなら、「しっかりしているのに、驚くほど飲みやすい」。喉越しは軽やかで、けれど味わいにはきちんとコクがある。アロマはふんわりと広がり、口中には華やかさが残ります。淡い琥珀色にわずかなにごりを帯びた液色も、夜空に浮かぶ星雲のようです。

キラキラとした星をちりばめたような味わい、と言いたくなるビールです。華やかで、やわらかく、食卓に置くとその場の空気を少し明るくしてくれる。
天の川は、もしかするとイネディットが流れてできているのではないか。そんな冗談を言いながら、グラスを掲げたくなります。

INEDIT(イネディット)| 株式会社 都光

ペアリングするなら

イネディットは、食事と一緒に楽しむことで魅力がより際立つビールでもあります。軽やかな前菜、魚介、白身の肉、香草を使った料理など、幅広いペアリングが考えられます。七夕の食卓なら、そうめん、夏野菜、カルパッチョ、ハーブを効かせた鶏料理などと合わせても楽しいでしょう。ビールを主役にしても、料理に寄り添わせても、どちらにも振れる柔軟さがあります。

 

テーマを決めると、ビールはもっと楽しくなる

ビール選びに正解はありません。スタイルで選んでもいい。産地で選んでもいい。ラベルで選んでもいいし、誰かに贈りたい気持ちで選んでもいい。大切なのは、その一本を開ける理由を少しだけ持ってみることです。

七夕なら、星空。天の川。恋人たちの再会。願いごと。涼しい夜風。そんな言葉を手がかりにビールを選ぶだけで、いつもの晩酌が小さなイベントになります。

「THE軽井沢ビール プレミアム・クリア」は、澄んだ夜空を静かに見上げる一杯。「ウェストマール・トリプル」は、再会の喜びを爆発させるような幸福感の一杯。「イネディット」は、星をちりばめた天の川のように、食卓を華やかに流れる一杯。

作り手は、それぞれの土地で、それぞれの思想と技術を込めてビールを造っています。飲み手は、そのビールに自分だけの物語を重ねることができます。製造者の努力を知り、味わいを楽しみ、季節の記憶とともに残していく。そこに、ビール文化の豊かさがあります。

皆さんは今年の七夕に、どんなビールを飲んでみたいですか? 星空を見上げながら、あるいは短冊に願いを書きながら、ぜひ自分だけの「天の川ビール」を探してみてください。

動画でも楽しくご紹介しています!

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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MJ

ビアジャーナリスト/Youtube JBJA Channelプロデューサー

ビールと昆虫とリコーダーと天然石が大好きです。JBJAではイベントサポートやBJAチューターも楽しんで取り組んでおります。人に寄り添う記事作成を心がけ、JBJA公式動画サイトJBJAchannelではMCを担当しております。
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