[コラム,ビアバー]2016.11.26

うちの逸品いかがですか? 14軒目 【Brewpub Pacific N.W編】

Brewpub Pacific N.Wうちの逸品いかがですか?アメリカ北西部ポートランド六本木恵比寿松葉ガニ渋谷表参道

オープンから来月で半年、南青山という土地ながら落ち着いた雰囲気のある場所に1軒のビアパブがオープンしました。Brewpub Pacific N.W(以下、Pacific N.W)です。その名前の通り、アメリカ北西部のビールを中心に取り扱うお店です。今回はこちらのお店の逸品をご紹介してまいります。

表参道、渋谷、恵比寿そして、六本木の中間地点にあるBrewpub Pacific N.W。どの駅からも少し離れているのが、逆に落ち着いた雰囲気でビールが楽しめる環境だ!

表参道、渋谷、恵比寿そして、六本木の中間地点にあるBrewpub Pacific N.W。どの駅からも少し離れているのが、逆に落ち着いた雰囲気でビールが楽しめる環境になっている!

土日限定。漁期が2か月しかない貴重な松葉ガニが堪能できる!

Pacific N.Wでは普段はホットドックやビールに合うおつまみを提供してします。しかし、この時期はレアメニューが登場しています。それが、今回ご紹介する松葉ガニです。

「アメリカ北西部のクラフトビールを取り扱うお店でなぜカニ?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。その理由は「Pacific N.Wと言われる地域でも冬になると日本と同じようにカニはよく食べられています。サラダとかバーベキューでもビールと一緒に楽しまれています」と教えてくれたのはオーナーの駒崎里美氏です。しかし、なぜ松葉ガニを選んだのかを訊いてみると「私の出身地である大阪ではカニと言ったら松葉ガニなんですね。でも、東京に来てみたら輸入のズワイガニがほとんどで、松葉ガニを食べる機会がなかなかなかったんです。美味しい松葉ガニを美味しいクラフトビールと一緒に食べてほしいと思い、始めることにしました」ときっかけを話してくださいました。

2か月間しか獲ること許されていない松葉ガニ。クラフトビールと合わせる機会は少ないので、より貴重な機会だ!

2か月間しか獲ること許されていない松葉ガニ。クラフトビールと合わせる機会は少ないので、より貴重な機会だ!

松葉ガニも種類としてはズワイガニですが、山陰地方で獲れるズワイガニを指します。しかも、獲れる時期が11月6日から12月31日までの約2か月間しか獲ることが認められていない貴重なカニなのです。Pacific N.Wさんでは松葉ガニを現地から直接、取り寄せていらっしゃいます。

松葉ガニの特徴は繊細で甘味が強く、カニ本来の旨味が味わえます。

今回、松葉ガニに合わせたのはPYRAMID BREWERIESのヘーフェヴァイツェン。バナナ香を想わせるエステル香は弱いが、口に含んでみると一気にフルーティーなフレーバーが広がっていくヴァイツェンだった。

今回、松葉ガニに合わせたのはPYRAMID BREWERIESのヘーフェヴァイツェン。バナナ香を想わせるエステル香は弱いが、口に含んでみると一気にフルーティーなフレーバーが広がっていくヴァイツェンだった。

この松葉ガニにはどんなビールを合わせたらいいのか訊ねてみたところ「ヴァイツェンなんかいいと思いますよ」と駒崎氏。取材時に取り扱っていたPYRAMID BREWERIESのヘーフェヴァイツェン(取扱うビールは開栓状況により異なります)を勧めてくれました。

食べ合わせてみると、カニの甘味とヴァイツェンの甘味がちょうど良く合いますし、塩味がほのかな苦味を引き出してくれ、後味が引き締まり、さっぱりとします。

カニとヴァイツェン。馴染みのない組み合わせでしたが、美味しくいただくことができました。

留学中に出会ったクラフトビール文化を知ってほしくて

駒崎氏はポートランドをはじめ、アメリカに6年間、ポートランドに2年間滞在し、そのときにクラフトビールに出会いました。ポートランド滞在中は様々なクラフトビールを飲み、ブルワリーを訪問して過ごしてきました。「ポートランドでは今では100軒近くのブルワリーが存在していますが、互いが競争ではなく、共存し合っている環境に惹かれました」とビールの世界に惹き込まれた理由を話してくださいました。

帰国後、ビールとは異なる仕事に就いていましたが、今年の6月にPacific N.Wをオープンしました。お店のコンセプトは「アメリカ北西部シアトルやポートランドを代表とする独特の親しみやすい文化を感じてもらえればと思っています」とのことです。

駒崎氏の言う通り、店内はお店ながらどことなく、友達のうちに遊びに行ったような日常の延長を感じる空間になっています。店内のデザインはパリ在住のデザイナーである友人が考案し、意見を出し合いながら作りあげた素敵な空間になっています。

明るい色使いが基調となっている店内。お洒落な雰囲気に気分もどことなく、明るくなる!

明るい色使いが基調となっている店内。お洒落な雰囲気に気分もどことなく、明るくなる!

カウンター奥のテーブルには雑誌やカードゲームが置いてあり、1人の時間を過ごすことも仲間で楽しくカードゲームに勤しむこともできる多目的に使える空間になっています。

ゲームしながらビールを飲めるのもPacific N.Wの魅力の1つ

ゲームしながらビールを飲めるのもPacific N.Wの魅力の1つ

提供しているビール樽は5種類です。カウンターからは冷蔵庫を改造したサーバーを見ることができます。ビールはもちろん、アメリカ北西部の飲みものが中心で、ウイスキーなどのオレゴン産の蒸留酒もあります。留学中はどっぷりとクラフトビールにハマっていた駒崎氏です。Pacific N.Wでは、まだ日本では馴染みの少ないブルワリーのビールがラインナップされることもありますので、アメリカのクラフトビールファンはチェックしておくといいと思います。

手作りのビールサーバー。こんなところにもアメリカで過ごされた駒崎氏ならではの魅せ方が感じられる

手作りのビールサーバー。こんなところにもアメリカで過ごされた駒崎氏ならではの魅せ方が感じられる

将来的には自家製ビールを!

店名にBrewpubとなっているため、「ビールは醸造していないの?」と思った方もいらっしゃると思います。「現在、ビール醸造に向けて計画中です」とのことです。

駒崎氏はアメリカ滞在中にホームブリューの経験もあるといいます。11月下旬にはポートランドへ渡り、現地のブルワリーとコラボしたビールを醸造する計画もあります。

将来的に店内を一部改装して、醸造を開始する予定とのことだ!どんなビールが飲めるのか楽しみでならない

将来的に店内を一部改装して、醸造を開始する予定とのことだ!どんなビールが飲めるのか楽しみでならない

港区ではまだ、ブルーパブがありませんし(H28.10月時点)、日本では女性ブルワーはまだまだ少ないですからどんな新しい風を吹かしてくれるのか今から楽しみです。

今年の冬は絶品の松葉ガニを頬張りながら、アメリカ北西部のビールを堪能してみてはいかがでしょうか。駒崎氏のアメリカでのクラフトビール経験談もとても興味深いものですので、来店時にぜひ、色々と話を聞いてみてください。

今回も逸品、美味しかったです!ごちそうさまでした。

◆Brewpub Pacific N.W Data

住所:東京都港区南青山7-2-7 2F

電話:03-6886-5979

E-mail:info@brewpubpacnw.com

Homepage:www.brewpubpacnw.com

Facebook:https://www.facebook.com/brewpubpacnw

アクセス:表参道駅徒歩10分 渋谷駅徒歩20分 六本木駅徒歩20分 恵比寿駅徒歩20分 ちいばす青山ルート バス停198 青山高樹町から20秒

営業時間:月曜~木曜 15:00~22:00 金曜&土曜 15:00~22:00 日曜 15:00~21:00

定休日:不定休(Facebookにてご確認ください)

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05007木暮 亮

この記事を書いたひと

木暮 亮

ビアジャーナリスト

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは2000種類以上。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

当HPにて、「ブルワリーレポート」、「うちの逸品いかがですか?」、「Beerに惹かれたものたち」、「ビール誕生秘話」、「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。

【メディア出演】
テレビ朝日「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」

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