[イベント]2017.2.2

「世界に向けたジャパニーズビールを!」。スプリングバレーブルワリー京都、今秋オープン

SVB京都キリンスプリングバレーブルワリー

2015年に設立、今年で3年目となるスプリングバレーブルワリー(以下、SVB)が、2017年の事業方針を打ち出した。中でも注目は「新たな直接店舗を京都につくる」と明示した点だ。西日本でのSVBフラッグシップ店として「スプリングバレーブルワリー京都」を今秋(9月以降を予定)、京都市内にオープンする。

キリン発クラフトビールの原点、京都

SVB京都のコンセプトや形態は、東京・横浜の店舗と変わらない。「食」と「クラフトマンシップ」、「日本の美意識」がテーマの、醸造設備を併設したブリューパブだ。西日本初のフラッグシップ店をつくるにあたり京都を選んだことについて、同社社長の和田徹氏は「京都はキリンにとってクラフトビールの原点となる土地」と語る。1988年、キリンは京都工場の一角に全国初の小規模醸造施設である「京都ブルワリー」を設立。「京都の地ビール」として地元で愛された地域限定ビール「京都1497」を皮切りとして、エールスタイルビールを造ってきた歴史があるためだ。

SVBは2015年のオープン以来、40種類以上の限定ビールを造ってきた。その中から定番商品となったものもある。こういった流れは原則的にどの店舗も共通で続けていくが、店舗に備えられているインフューザーを通すことで、その土地ならではの食材を生かしたビールを提供する可能性はあるとのこと。「SVBでは通年品を通して『世界に向けたジャパニーズビール』を提案していきたい」(和田氏)。

〝進化系ビール〟創出のための取り組み

 現在の国内クラフトビール市場は約4万キロリットル。キリン/SVBは2017年の予測として「クラフトビールの市場全体は1、2割程度拡大する」と考えている。消費者の意識が「いつもの一杯」から「選ぶ楽しみを知る(クラフトビールブーム)」にシフトしたとして、今後は若年層や女性層にとって「自分たち向けの新しいお酒」──様々なカルチャーやライフスタイル、食事に合わせて楽しむ〝進化系ビール〟のステージを目指すとしている。

■共創カルチャーの発信、ブランド体験接点拡大

そのための具体的取り組みとして、前述したSVB京都のほかに以下を挙げた:第三回を数えた「寿司×クラフトビールフェス」のように和食をはじめ、アウトドア、音楽、農業とのコラボレーション/クラフトビール導入に向けた専用小型容器・専用ディスペンサー「Tap Marche(タップ・マルシェ)」でのクラフトビール提供店拡大とブランド浸透など。

■ファンコミュニティ設立

また、新たに創設するファンコミュニティ「CLUB SVB」も発表された。キリン通販サイト「DRINX」での定期購入者をベースに、プロトタイプ試飲会、限定品の先行購入、ホップ収穫ツアー、ブリュワー交流会などを提供する。2017年2月より募集を開始、200〜1000名を目標人数としている。

■ジャパンホップを通じた生産地域活性化

国産ホップの価値を高める活動にも引き続き取り組んでいく。「フレッシュホップフェス」などのイベントにも継続的に取り組みながら、自社開発の「IBUKI(イブキ)」を今年4月からクラフトビール各社へ販売開始、同「MURAKAMI SEVEN(ムラカミセブン)」は2022年をめどに提供を開始する予定。2025年までには「江刺2号」をはじめ、さらに数種類の育成と栽培の拡大を目指している。「日本ならではのホップのキャラクターを知ってほしい。国産ホップの価値を高める活動も行っていく」(和田氏)


*会場では、キリンホールディングス株式会社 代表取締役社長の磯崎功典氏自らが栽培した、小田原産の温州みかんを使用した「みかんエール」の発表も行われた。詳細は、2/3更新の記事「SVBのシーズナルエール「みかんエール」新発売!代官山に飲みに行きましょう」をご覧ください。

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003 野田 幾子

この記事を書いたひと

野田 幾子

ビアジャーナリスト/ビアアンバサダー

94年にベルギービール、96年に国産地ビールの美味しさに目ざめ、ビアアンバサダー活動を開始。2007年にビアバー・ビアパブムック『極上のビールを飲もう!』(エンターブレイン刊)の全体構成、執筆、編集を皮切りに、ほぼ毎年シリーズを刊行。雑誌でのクラフトビール特集の執筆/監修、共著、講習、イベント企画など多数。
食のキュレーションサイト「ippin」でクラフトビールキュレーターを務める。
http://r.gnavi.co.jp/ippin/curator/nodaikuko/

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