[コラム]2017.6.22

【Beer Muse4】ビールが好きな女性にインタビュー&ビアフェス東京2017レポ

グレムリンビアフェス

雨が多く田植えに向く季節という意味が言葉の由来の6月の別名、水無月。
水もビールにとって大切な要素の一つです。
私にとってもビールは水です。
まだ酔ってませんよ。えぇ。まだね。

こんにちは!
まだまだ男性の飲み物というイメージが強いビール。
そんなビールが好きな女性達に質問形式でその実態に迫るインタビューコラム、Beer Museのお時間です。

今回は先日恵比寿ガーデンホールで行われた

Beer Fes 東京2017に潜入して参りました!

Beer Fes 東京 2017のHPはこちら

(※以下ビアフェス東京。ビアフェス及びBeer Fesはクラフトビアアソシエーションの登録呼称です)

ビールイベントとしては歴史が最も古い部類に入り、
アジアで行われる「アジアビアカップ」の受賞ビールなどのコンペで受賞したビールなどを試飲できる(しかもほとんど樽生!)というのが本来の趣旨なのですが、
扱うブリュワリー、ビール数の規模が大きいので純粋なビールイベントとしての人気も高く、東京ではお目にかかれない地方のブリュワリーのビールを楽しみたい方にもうってつけ☆という側面があるイベントなのです。
ささ、さっそく恵比寿ガーデンプレイス内の会場に入ってみましょう!
ようこそ、Beer Museへ!


…午前の関係者時間帯に入場したのでこの時点では人入りはまばらですが。。

一般向けの時間帯に突入すると、、

ご覧の通り!

こうなると目当てのビールに辿り着くのは一苦労なので早く飲みたい!笑

神奈川の足柄地ビール 足柄ハッピーモルト/山ぶどうびあ

都内でなかなか出会えないブリュワリーをテイスティング。
ワインっぽくなるかと思いきや意外とさっぱり系で面白い〜

と、写真を見てもらえばわかるのですが、このイベントはビールのアロマをしっかり拾えるようにワイングラスのように大きなグラスを受付で渡され、
そのグラスに規定量だけ注いでもらうスタイル。
まさに試飲に重きを置いている形式を採用しています。
ここが他とは大きく違うところ。

沖縄の宮古島マイクロブルワリー/コーラルエール

宮古島にも醸造所があるんだ!なんて発見が出来るのも嬉しいところ。

 

そんな感慨に浸っていたところ
「ビアジャッジとテイスティングツアーを一緒に回ってみませんか?」と声をかけられる。

つあー…?

…「ビアジャッジ」というのはコンペでビールを実際に審査する資格を持つ、
プロの中のプロ。様々なビールのスタイルやコンディションが良いかを飲むだけで判断することが出来る、限られた人にだけ与えられる称号です。

そんな人がビールの解説をしてくれるツアーを行ってるらしい。
行くしかない!ついでに日頃気になるビールのアレやコレを質問するしかない!笑

 

というわけで記念撮影をしつつ渡される宝探しの地図。もとい、実際に飲みながらビアジャッジの方が解説してくださるラインナップの表。
ピルスナーなど定番からフルーツビールまで様々なスタイルのビールの要所、味わうべきポイントを説明。
嗅いだだけでホップの種類がわかるって、スゴいです。尊敬。

およそ30分。
受賞歴があるビールのクオリティを舌で覚えていけば、良いビールかどうかの判断がだんだん出来るようになるんだそうで。
なるほど!私も励みます!うおおお

 

千葉 イクスピアリ ハーヴェストムーン/ペールエール

先日の「世界に伝えたい日本のクラフトビール ピルスナー篇」イベントで優勝した舞浜のHARVESTMOONさんも出店あり。
今回はピルスナーはなかったのでペールエールを頂く。
代表の園田さんがブースで直々にサービングされてました!
直接ブリュワリーの方と交流できるのも魅力。

 

と、ここで「東京都知事賞の結果発表を行います〜」のアナウンスが。
ん?ん?都知事賞?

 

 

ビアフェスで受賞歴のあるビールを更に来場者に投票してもらい、さらにビアジャッジにより最終選定するのが東京都知事賞だとか!厳しい!
なるほど!みんなが実際に好きだったビールの一位がここで決まるわけですな!

東京都知事賞は栃木県、那須高原ビールの「愛の花」に決定!
とのアナウンスと同時に会場に響き渡る怒濤の拍手。
おおお、思わず反響の大きさに驚いてしまいますが、長期熟成タイプのビールでワールドビアカップでも金賞を獲ったことがある強力なビールとのこと!
えええ、早速私も飲みたい!

と思ったら受賞発表と同時に那須高原ビールのブースに長蛇の列が…笑
あとで並ぼう、とうかうかしていたら樽が終わってしまっていました…笑

なんてこともあるので、皆さんは飲みのがしないよう気をつけてくださいね。笑
那須高原ビールさん、おめでとうございます!

気を取り直してビアジャッジの方に教えてもらったポイントを確認するために飲み比べの旅に出る。

埼玉のこぶし花ビール/メルツェン

 

徳島のAwa 新町川ブリュワリー/Awabeer ペールエール

 

Awabeer すだちハニー

 

福岡県のブルーマスター/かぼす&ハニー

 

受付でパンフレットを渡されるのですが、
パンフレットにはビールスタイルの説明や、当日出店されているビールが該当のどのスタイルに当たるのかも記載があるので、
そもそも味のベースがどんなものかという知識がなくてもそこから特徴がわかるようになっています。
酔っぱらって読むのを忘れなければね!笑
意外と何を飲んだかって後で思い出せなかったりするのでこういう形に残るものはとても助かる…

 

京都の和の彩り/和あかね ペールエール

 

缶の新商品もいち早く押さえることが出来たりするのも嬉しい♪

 

 

と、ここでビール仲間の紹介で、なんとビアジャーナリストの先輩とそのお友達と知り合うことが出来ました!
※彼女達へインタビューを行ったのですが、そちらと写真は後述↓

 

「最近はどんな感じのビールがお好きですか?」
「そうですね〜ここ最近だとベルギーのセゾンのビールが一番おいしいと感じたんですけど〜」
「セゾンなら私たちがさっき飲んだ沖縄のところに一つありましたよ〜?」

 

なんてやりとりが生まれるのも楽しい。ビールイベントは複数人で行くと会話が弾みますね♪
てなわけで早速♪

 

沖縄の南都酒造所 OKINAWA SANGO BEER/SAISON

「オキナワサンゴビールはニへデビールが去年リニューアルして誕生したところなのよ〜」

さすが、ビアジャーナリストの先輩。押さえてある情報量が細かい。笑
頼もしい仲間を得て、どこが好みだったかの情報交換が捗ります!!!

 

神奈川の横浜ビール/横浜ラガー

私の活動の話をすると横浜で行った回の話から、横浜ビールにもビアジャーナリストの先輩がいらっしゃるとのことで、紹介して頂いてしまいました…苦笑
フリューリングスフェストからのつながりがここで結ばれるとは。笑
横浜ビールさん、またもお世話になります。笑

 

大阪のブリューパブテタールヴァレ/ロブストポーター

 

大阪の初出店ブリューパブの一品。
今思い返すとビアジャーナリストの方とイベントを回るのが初めてだったのですが、
ビアジャーナリストの場合は新しいビールのチェックに余念がないのでどんどん知識量が溜まっていくわけなんですよね。
なので一般の方と優先されるブースの傾向がちょっと違う。笑
新米の私から見るとそんな姿が勉強になりました。流石です。
そんなわけで初出店系の中でも勧められたビールをホイホイと飲まされ飲み、なかなかに酔いが…苦笑

そんなこんなで話に花が咲けば3、4時間なんてあっという間。
恵比寿ガーデンプレイスでのビアフェス東京は終了の時間となり、我々も移動することとなったので、
ここからは本編を離れ、移動先編スタートです。

 

会場で出会ったニ人組、ヨウコさんとアッコは幡ヶ谷のお店で知り合ったのでよくそちらで飲んでいるだそう。
この日もそちらへ行かれるとこのことだったのでご一緒させてもらいました。

 

 

幡ヶ谷にあるグレムリンさん。駅そばの地下街にあり、リアルエールにこだわりを持つお店です。
どうやらこだわりがあるのはリアルエールにだけではなさそうな外観ですが…笑

 

 

実は以前から自分でもブックマークしていたビアバーだと判明し、私からするとラッキーだったのですが、
お店は基本一人で回すスタイルな故に客側の自主性が生まれ、レストランでは時にトゥーマッチに感じるサービスの過保護さがこちらにはない。
この放任感は確かに居心地が良いですわ。人見知りの私にはもってこい。
大事なことなのでもう一度言います、人見知りなんです、私はね。もってこい。

 

では引っ張りすぎた感ありますが今回知り合ったお二人に登場してもらいましょう!

気軽に飲みに行ける仲間がいる。素敵なことではないでしょうか

左:ビアジャーナリストの先輩のヨウコさん

右:よくグレムリンで一緒に乾杯するというアッコ

 

二人は本当に仲良しで、しょっちゅう一緒に出掛けている様子。
このビアフェス東京も当日の連絡ながら参加することになったんだとか。笑
見ていてこちらが楽しくなるくらい、本当に仲が良い。
なのでまったり和やかにインタビューすることができました。多謝!

 

質問内容自体は今までと変わらないので今回も簡易的に列挙。

Q1 ビールとの出会い

Q2 どれくらいの頻度で飲むか

Q3 好きなビールの銘柄

Q4 普段飲むアルコールの種類、相手、場所

Q5 ビールの第一印象と今の印象

Q6 どんなお店、シチュエーションならビールを飲めそうか

Q7 クラフトビールとはどんなものだと捉えているか

Q8 ビールの値段

Q9 このイベントに目当てのビールがありますか?
また、あるならそれはどれですか?

Q10 Tシャツなどのビール関連グッズは買ったことがありますか?

Q11 好きなビールのスタイルは何ですか?

Q12 こういったビールイベントを誰かに勧めたりしますか?
また、それは何故ですか?

 

A1 ヨウコさん:サミュエルアダムスボストンラガー。その後にキリンチルド(※後述)
アッコ:スワンレイクビール

A2 ヨウコさん:毎日
アッコ:週2

A3 ヨウコさん:金鬼ペールエール(リアルエール)、スワンレイクのIPA、ポーター

アッコ:アルパインのウィンドウズアップ、京都醸造の一意専心

A4 ヨウコさん:ビアバー(グレムリン)。スワンレイクビール。ワインと日本酒
アッコ:ビアバー(グレムリン)。友達と。ビール、日本酒。県外だろうと行きたいお店なら行く

A5 初めから印象が良いので変化なし。

A6 アッコ:単独なら外から中が見える方が良い。
ヨウコさん:グループ(ママ友)なら雰囲気重視。スプリングバレーブルワリーなど。
料理がおいしい店が良い。料理にハーフサイズがあれば最高。

A7 「本当のビール」「おいしいビール」
「作り手の顔の見えるビール」
誰が作っているかわからなかった既存のイメージから、今では表現や個性を発揮する場でもある。

A8 ヨウコさん:高い
アッコ:値段は違えど店の満足度を考えたら大差ないのでは。

A9 知っているビールがあるかどうかで変わってくる。
強いて言えば知らないビールがあるならそれが目当て。

A10 ヨウコさん:あり
アッコ:なし。

A11 ペールエール、IPA。

A12ビールイベントによる。ビアフェスの5000円は高い。3000円を希望。

 

補足していきます。

ヨウコさんはそもそもアメリカでクラフトビールに触れ始め、日本のクラフトビール黎明期からビールファンだったので流石の場数でした。笑
サミュエルアダムスのボストンラガーは、昔からボトルで買えるクラフトビールとしてアメリカで歴史ある、飲みごたえがあるビールです。

キリンチルドは私も今回初めて存在を教えてもらったのですが、今で言うGROUND KIRINの前進シリーズのような位置づけの、キリンさんが子会社を作り早くから力を入れていた別ラインの商品。
残念ながら現在その子会社はなくなってしまいました。
二人の出会いはスワンレイクビールのお店。アッコは友人に連れられそこでクラフトビールの多彩なスタイルに魅了されたようです。
そこから階段を数個飛ばしてすぐにリアルエールに出会い、いたく気に入ったせいで他のお店がなかなか楽しめない、とぼやいていました。笑

※リアルエールというのはイギリスの伝統的な方式のビールで、
現在主流のガス圧力で炭酸を足したりしないためビールはほぼ泡立ちがなく、温度もぬるめ、ハンドポンプでくみ上げる昔ながらのスタイル。
確かに今のビールのイメージと言えばキリッと冷えた炭酸の飲み物。ビール好きが最後に辿り着くようなポジションで今は親しまれている飲み方です。

リアルエールは専用のハンドポンプサーバーが必要なこともあり、ビアバーでもわざわざ皆が皆取り扱うものではない中、グレムリンさんでは3機設置する力の入れよう。
なるほど順番を飛ばしたような気持ちになるのはわかる。笑

 

今回取材して印象に残ったのは、女性にとってはビールのサイズは量が多すぎるのでS、M、Lがあると嬉しい&
料理もハーフサイズがあると助かる、という意見。
やはり料理との組み合わせが重視されていますね。料理がおいしいお店なら例え遠くても行くに値するようです。
特にヨウコさんは自分が夕飯に飲むビールをベースに献立を考えるんだそうです。笑
ご家族の理解があっていいですね。笑

 

また、リアルエール好きのお二人ならではの苦労話が。
ビールが好きだからおいしいビールを飲ませて、という友人のリクエストに応えてリアルエールを飲ませると、「ぬるいし炭酸が抜けててまずい」と言われてしまったそうです。
その経験から、ホップや炭酸中毒の女性は多いのでは?というご指摘。
確かに缶やボトルではリアルエールは売っていないですからね〜。
初めて飲むと好きかどうかはハッキリ分かれるところでしょう。

現に僕も最初は衝撃でした。
しかし浅草にあるリアルエールで代表的なお店「カンピオンエール」さんでクオリティ抜群のリアルエールを飲めたので、苦手意識はまったく持ちませんでした。今では好きなくらい。

「ビールが好き」という女性の中でもリアルエールや昨今の様々なクラフトビールのスタイルではなく、
既存の大手ピルスナーのドリンカブルなものが好きな層もいるのだ、ということが透けて見えるスタディケースとなりました。
ビールが飲みたい!という女性であっても、相手のことを見極めて、ビアホールやビアガーデンでの方が良いのか、クラフトビールのブリューパブが良いのか、考えてから一緒に乾杯したいところですね。

 

考察に深みが出たところで今回はお開き。
相手の気持ちを考える。これって大事!

そんなこと小学校で習ったって?そんなこと言わないで!
ビールは大人の学校でしょ?

…はい、今回もお後がよろしいようで。

Beer Museでは女性を中心にインタビューに応じてくださる方を募集しています。自薦他薦問いませんのでメール1dozen@jbja.jp
もしくはtwitterアカウント@1DozenForADayまでどうぞー

ご清聴有り難うございました!

※東京都知事賞の選定方法は下記の通りです。
1.ノミネートビールは「アジア・ビアカップ2017」で金銀銅賞のいずれかを受賞したビール
2.ノミネートビールのうち「ビアフェス東京2017」に出品されたものから来場者による投票を実施
3.投票のうち上位6位までの中から、ビアジャッジが再度テイスティングを行い、
最も優秀と認められたビールに東京都知事賞が授与されます

※本記事のオリジナル投稿時に東京都知事賞に選ばれたビールが、単純な人気投票で決定された印象を与えるような表現がありました。
誤解を招く表現によりご迷惑をお掛けした関係者の皆様にお詫びするととも2017.6.22に訂正し再度記事を更新いたしました。

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1 Dozen(わんだーす)

この記事を書いたひと

1 Dozen(わんだーす)

ビアジャーナリスト/ビアテイスター/ミュージックコーディネーター

皆様初めまして。1 Dozen(わんだーす)です。
一本のビールとの出会いから人生が狂い、世界中のビールを飲み比べるようになる。
ビール嫌いを克服できた自分と同じように、ビールが苦手な人をこの世界から救うために活動を決意。麦とホップと酵母と音楽と狂気を武器に独自の視点で執筆することを誓う。

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